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【動画集】ルマン24時間レース2017 決勝はまさかの悪夢 トヨタは8号車の9位のみ!優勝は3年連続ポルシェ!レース回顧!

世界3大レースFIA・WEC世界耐久選手権第3戦、第85回「ル・マン24時間耐久レース2017」決勝レースの模様をご紹介します!

昨年の無念を晴らすべく、必勝体制万全で今年のルマンに挑んだTOYOTA GAZOO Racing。決勝では8号車に早々にトラブルが発生し、長時間ピットイン。そして、予選では驚異的な速さを魅せたいた7号車と、9号車は朝を迎えることなくリタイア。

ポルシェも2号車は長時間のピット作業で遅れ、首位を走る1号車はリタイア。LMP2クラスの総合優勝という前代未聞の事態も囁かれる中、何とか遅れを取り戻したポルシェ2号車が総合優勝を果たし、ワークスの面目躍如!唯一残ったトヨタ8号車もトラブルでの長いピット作業の遅れを取り戻せず、総合9位という結果に終わりました。

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ルマン24時間耐久レース2017 LMP1クラス レース回顧

【動画】ルマン24時間 15時~17時ダイジェスト


(映像:24 Heures du Mans YouTube公式アカウント)

WEC・FIA世界耐久選手権シリーズの3戦目として行われる「ルマン24時間耐久レース」

昨シーズン、トップ快走で誰もが優勝を確信しながら、残り5分でマシンストップとなった中嶋一貴のトヨタ5号車の悲劇から、1年。

トヨタは雪辱を期すため、マシンも2台から3台へ増やす必勝体制。2017WECではここまで開幕戦シルバーストーン、2戦目スパ・フランコルシャンと2連勝で、ルマンに乗り込んできた!

予選でもTOYOTA GAZOO Racing TS050 HYBRID 7号車を駆る小林可夢偉が、コースレコードを大きく更新する3分14秒791という驚異的なタイムでPPを獲得!2番手にも中嶋一貴が入り、フロントロウ独占で迎えた決勝本番!

そして、名物ルマン式ローリングスタートで始まったレース序盤、マイク・コンウェイがスタートを担当するトヨタ7号車は早々にリードを広げ、スタートラップでセバスチャン・ブエミのトヨタ8号車はポルシェ1号車に先行を許し、2番手以下はポルシェ1号車→トヨタ8号車→ポルシェ2号車→トヨタ9号車というオーダーでレースは推移。

最初のピットインのタイミングで、トップは一時トヨタ8号車が奪い、すぐ後ろをポルシェ1号車が追走する激しいバトルとなるも、トヨタ7号車が再びトップに入れ替わるとレースは少し落ち着きを見せ始める。

【動画】ルマン24時間 17時~19時?ダイジェスト


(映像:24 Heures du Mans YouTube公式アカウント)


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そしてトップ争いは徐々にタイム差が広がりつつある中、トヨタ7号車はいよいよ小林可夢偉に交代。

2番手のトヨタ8号車もセバスチャン・ブエミ→アンソニー・デイビッドソンへ。

3番手ポルシェ1号車もニール・ジャニからニック・タンディに各車ドライバー交代!

交代直後から小林可夢偉は予選同様、驚異的な速さで後続を引き離しに掛かります!

4時間経過時点で、2番手のポルシェ1号車と約40秒もの差を付け、1人異次元の走りを魅せる。

19時前には、ポルシェ2号車が白煙を上げるトラブルで長時間のピットインを喰らう形となってしまう。


【動画】ルマン24時間 17時~19時ダイジェスト


(映像:24 Heures du Mans YouTube公式アカウント)

【動画】ルマン24時間 21時~23時ダイジェスト


(映像:24 Heures du Mans YouTube公式アカウント)


徐々に夕闇が迫り来るルマン・サルトサーキット。

トップ快走のトヨタ7号車は小林可夢偉からステファン・サラザンに、ポルシェ1号車はアンドレ・ロッテラーにドライバー交代。

そして、4番手追走のトヨタ9号車には、いよいよルマン初ドライブとなる国本雄資が登場。9号車はドライブ中に右側ドアが開いてしまうトラブル発生も事なきを得る。

トヨタ7号車の後方で2番手争いを展開していたロッテラーのポルシェ1号車とドライバー交代で中嶋一貴が駆るトヨタ8号車。

ちなみに2人は、国内スーパーフォーミュラーではチームメイトで、ドライバーズポイントはロッテラーが1位、一貴が2位。

ルーティンのピットイン後、105周目に一貴がポルシェコーナー手前でロッテラーを抜き、これでトヨタ7号車、トヨタ8号車というスタート時の1-2体制に!

しかし、8号車はブエミに交代した後に、バイブレーションのため、ピットイン。その際、フロントブレーキから白煙が上がっており、ガレージイン。ここで長い作業時間を取られることとなる。

これで、トヨタ7号車→ポルシェ1号車→トヨタ9号車というオーダーになり、コース上にLMP1は3台のみという状態になる。


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【動画】ルマン24時間 23時~6時ダイジェスト


(映像:24 Heures du Mans YouTube公式アカウント)


1-2体制で順風満帆に深夜の時間帯を迎えようとしていたTOYOTA GAZOO Racing。

しかし、トヨタにとってはまさに深夜の悪夢が待ち受けていた。

23時前に、2番手のトヨタ8号車にトラブルが発生し、ピットイン。パワーユニットのモータートラブルで2時間ほどピット作業が続き、コースに復帰時には、総合で54位まで順位を落とす。

そして、トップ独走のトヨタ7号車が日付変わってすぐのセーフティカー導入後のオールクリアで、ノーパワー状態。

7号車搭乗の小林可夢偉はなんとかピットにマシンを戻そうとするが、ポルシェカーブ付近で完全に力尽き、無念のリタイア。

その直後、2番手で、ポルシェ1号車を追っていたニコラ・ラピエール駆るトヨタ9号車が1コーナーでLMP2のマシンと接触し、左リヤタイヤがバースト。

ラピエールも何とかピットに戻そうと走行するも、切れたタイヤがマシンを激しく叩きリヤから出火。

9号車はアルナージュで一度ストップ。ラピエールは何度か再起動させることに成功し必死にピットに戻そうとするが、ピットを目前にして9号車も完全にストップし、リタイア。

夜中の短時間で、TOYOTA GAZOO Racingのマシンが2台もコース上から消えてしまうという想定外の事態となった。 


【動画】ルマン24時間 7時~9時ダイジェスト


(映像:24 Heures du Mans YouTube公式アカウント)

【動画】ルマン24時間 8時~10時ダイジェスト


(映像:24 Heures du Mans YouTube公式アカウント)


レース半分の12時間が経過した時点で、ポルシェ1号車がトップを快走。

そして総合2番手には、TOYOTA GAZOO Racingが2台リタイアしたこともあり、LMP2クラスの13号車オレカが続く状況に。

互いに、長いピット作業から復帰したポルシェ2号車が16番手まで、チーム唯一のマシンとなったトヨタ8号車は40番手まで順位を上げてきた。

【動画】ルマン24時間 10時~12時ダイジェスト


(映像:24 Heures du Mans YouTube公式アカウント)

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そして、現地は2日目の昼を迎える頃、今度はポルシェに悪夢が降りかかる。

ロッテラーに交代しラップを重ねていたポルシェ1号車が1コーナーでスローダウン。

ここからピットまでは丸々1周あり、エンジンが停止しているマシンをユニット電源を使って、戻ろうとするが、無情にもミュルサンヌの手前で完全にストップ。

ロッテラーはマシンを降り、トップのポルシェ1号車はリタイアとなった。

この時点で、TOYOTA GAZOO Racing、ポルシェチーム共に、それぞれかなりの時間を掛けてピット作業をしたトヨタ8号車、ポルシェ2号車の1台ずつとなってしまう。

ただ、ポルシェ2号車のピット作業は約1時間であったのに対し、トヨタ8号車は約2時間掛かっており、この差が大きく勝負を分けることになる。

そして、この時点ではLMP2クラスが上位を走行しており、このまま行けば、LMP2クラスの総合優勝も現実味を帯びつつあった。

【動画】ルマン24時間 12時~14時ダイジェスト

 
(映像:24 Heures du Mans YouTube公式アカウント)

【動画】ルマン24時間 14時~15時ダイジェスト


(映像:24 Heures du Mans YouTube公式アカウント)


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レース終了まで残り1時間。

ここまで、猛追を続けてきたポルシェ2号車がLMP2ジャッキー・チェン・レーシング38号車を交わしトップに!

ワークスLMP1クラスが、LMP2の後塵を拝する危機は何とか回避した。

そして長い長い24時間レースはチェッカーを振られ、そのままポルシェ2号車が総合優勝!

2015年に、当時無敵を誇っていたアウディを破り、17年ぶりの優勝を遂げてから、3年連続19回目の総合優勝を果たした!

そして、もう一方のトヨタ8号車はファステストを連発しながら、追い上げるも総合順位では9位。

総合2位には、ジャッキー・チェン・DCレーシング38号車オレカが入り、総合3位・LMP2クラス2位にヴァイヨン・レベリオンの13号車オレカ、総合4位クラス3位にジャッキー・チェンDCレーシングの37号車オレカと、オーナーのジャッキー・チェン氏は大喜びの結果となった。

アウディが徹底してLMP1クラスが減ったこともあるが、速さを増し、安定感も付けているLMP2クラスの健闘が目立った。

必勝体制で臨んだTOYOTA GAZOO Racingは、予選では小林可夢偉のトヨタ7号車がコースレコードを更新する等、今年こその期待を持たせたが、速さよりも信頼性が重視されるルマンで、またもや勝利はお預けとなってしまう悔しい結果となってしまった。

ルマン24時間レース2017 決勝総合順位TOP25

P No. クラス チーム/車名 ドライバー 周回差
1 2 LMP1 ポルシェLMPチーム T.ベルンハルト 367Laps
919ハイブリッド E.バンバー -
B.ハートレー -
2 38 LMP2 ジャッキー・チェン・DC H-P.タン 1Lap
オレカ07・ギブソン O.ジャービス -
T.ローラン -
3 13 LMP2 ヴァイヨン・レベリオン M.ベッシェ 3Laps
オレカ07・ギブソン D.ハイネマイヤ -
N.ピケJr. -
4 37 LMP2 ジャッキー・チェン・DC D.チャン 4Laps
オレカ07・ギブソン A.ブランドル -
T.ゴメンディ -
5 35 LMP2 シグナテック・アルピーヌ N.パンチアティシ 5Laps
アルピーヌA470・ギブソン P.ラグ -
A.ネグラオ -
6 32 LMP2 ユナイテッド・オートスポーツ W.オーウェン 5Laps
リジェJS P217・ギブソン H-D.サデラー -
F.アルバカーキ -
7 40 LMP2 グラフ J.アレン 6Laps
オレカ07・ギブソン F.マテリ -
R.ブラッドレー -
8 24 LMP2 CEFCマノーTRSレーシング T.グレイブス 7Laps
オレカ07・ギブソン J.ヒルシ -
J-E.ベルニュ -
9 8 LMP1 TOYOTA GAZOO Racing S.ブエミ 9Laps
TS050ハイブリッド A.デビッドソン -
中嶋一貴 -
10 47 LMP2 チェティラー・ウィラボア・コルセ R.ラコルト 14Laps
ダラーラP217・ギブソン G.セレナジオ -
A.ベリッチ -
11 36 LMP2 シグナテック・アルピーヌ R.デュマ 16Laps
アルピーヌA470・ギブソン G.メネゼス -
M.ラオ -
12 34 LMP2 トックウィズ・モータースポーツ N.ムーア 16Laps
リジェJS P217・ギブソン P.ハンソン -
K.チャンドック -
13 17 LMP2 イデック・スポール・レーシング Pat.ラファーグ 23Laps
リジェJS P217・ギブソン Pau.ラファーグ -
D.ゾリンガー -
14 29 LMP2 レーシングチーム・ネダーランド J.ラマース 23Laps
ダラーラP217・ギブソン F-V.イード -
R.バリチェロ -
15 21 LMP2 ドラゴンスピード−10スター H.ヘドマン 24Laps
オレカ07・ギブソン B.ハンリー -
F.ローゼンクヴィスト -
16 33 LMP2 ユーラシア・モータースポーツ J.ニコレ 26Laps
リジェJS P217・ギブソン P.ニコレ -
E.マリス -
17 31 LMP2 ヴァイヨン・レベリオン J.キャナル 27Laps
オレカ07・ギブソン N.プロスト -
B.セナ -
18 97 LM-GTE Pro アストンマーチン・レーシング D.ターナー 27Laps
アストンマーチン・バンテージ J.アダム -
D.セラ -
19 67 LM-GTE Pro フォード・チップ・ガナッシUK A.プリオール 27Laps
フォードGT H.ティンクネル -
L-F.デラーニ -
20 63 LM-GTE Pro コルベット・レーシング-GM J.マグヌッセン 27Laps
シボレー・コルベットC7.R A.ガルシア -
J.テイラー -
21 91 LM-GTE Pro ポルシェGTチーム R.リエツ 28Laps
ポルシェ911 RSR F.マコウィッキ -
P.ピレ -
22 71 LM-GTE Pro AFコルセ D.リゴン 28Laps
フェラーリ488 GTE S.バード -
M.モリーナ -
23 68 LM-GTE Pro フォード・チップ・ガナッシUSA J.ハンド 28Laps
フォードGT D.ミューラー -
T.カナーン -
24 69 LM-GTE Pro フォード・チップ・ガナッシUSA R.ブリスコー 30Laps
フォードGT R.ウエストブルック -
S.ディクソン -
25 64 LM-GTE Pro コルベット・レーシング-GM O.ギャビン 32Laps
シボレー・コルベットC7.R T.ミルナー -
M.ファスラー -
DNF 1 LMP1 ポルシェLMPチーム N.ジャニ DNF
919ハイブリッド A.ロッテラー -
N.タンディ -
DNF 9 LMP1 TOYOTA GAZOO Racing J-M.ロペス DNF
TS050ハイブリッド 国本雄資 -
N.ラピエール -
DNF 7 LMP1 TOYOTA GAZOO Racing M.コンウェイ DNF
TS050ハイブリッド 小林可夢偉 -
S.サラザン -



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