田中将大、このあと日本時間2時5分から、実に2ヶ月半ぶりの登板だ。
しかし、本当に投げてしまっていいのか!?
少し話を前に戻すと、彼が肘の違和感を訴えたのは7月8日の
インディアンス戦だったが、私が見る限り(記憶が曖昧で申し訳ないが)
その前の試合で2試合前の時点で、ストレートのキレがそれまでと
全く違い、これは肘か肩でもやったかな?と思わせる状態だった。
実際には、インディアンス戦の後、違和感を訴え、
診断は「右肘靱帯部分断裂」という重傷だった。
ヤンキースお抱えの3人の医師の見解は
「手術回避」(いわゆるトミー・ジョン手術)で
自己血注射の「再生治療」という方針になった。
しかし、この治療法では部分断裂が完全に戻る訳ではない。
今後も痛みの再発、また投げられなくなるかもしれないと言った
不安は常に付きまとう。
彼はリハビリ中に、肘に負担の少ないフォームに修正を図った様だが、
それが今日を含めた今後の試合でどこまで通用するか?
当然、こればかりは、ブルペンでは良くても、実際のゲームで、
打者相手に投げてみないと分からない。
トミー・ジョン手術を受けると、復帰まで短くても1年は掛かる。
これは、チームにとっても本人にとっても厳しい選択かもしれない。
現状、断裂部分は小さいそうだが、最悪の場合完全に投げられなくなる
断裂を起こすこともあり得る。
ただ、トミー・ジョン手術の高い成功率と、手術を受けた後、
球速が上がることもあるということも考慮すると、
不安を抱えたまま投げ続けるよりは、早く手術を受けた方が
いいのではないかというのが私の考えだ。