ほとんどのアマチュアゴルファーにとって、ウェッジアイアンは2本というのが、
一般的なクラブセッティングだ。
そして、日本国内のツアープロも2本、中には3本入れているプロもいるかも
しれないという程度だと思う。
しかし、現在のアメリカPGAツアーでは、
ウェッジは4本というのが主流になってきている。
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PGA参戦2年目に入った松山も、3アイアンを抜き、
ウェッジ4本のPGA仕様セッティングで今季に臨む
ことになった。
松山英樹 新シーズン開幕はウェッジ4本で【米国男子 PGA】|GDO ゴルフダイジェスト・オンライン
PGAツアーは非常に詳細なデータを提供しているが、
昨年の松山は、100Y辺りのアプローチは普通にこなしていたが、
70~80Yのアプローチになると、ツアー選手の中でも極端に
順位が落ちていた。
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300Yのドライビングディスタンスが当たり前になってきた
PGAツアーでは、PAR4ミドルで、これまでより「中途半端な距離」が
アプローチとして残ることが多くなった。
(ちなみに昨季の松山の平均ドライビングディスタンスは294.8Yで、
全体の51位だ)
PAR5ロングでは、2打目でグリーンを狙う選手も相当多くいる。
狙いより少し外すと深いラフやブッシュにはまる難コースが多い
PGAツアーでは、難しいライからの「高い精度」のアプローチが求められる。
そこで、松山も4本のウェッジで勝負となったが、松山らしいのが、
4本ウェッジと3アイアンを抜いたため、年内いっぱいの大会では、
1.5度ほどずつロフトを立てたアイアンにしっかり感覚を慣れさせる、
試運転モードで乗り切り、年明けから本気モードで攻めようとしていることだ。
本番の緊張感のある試合の中で、試そうとする姿勢がいかにも松山といった
感じで頼もしい。
PGA仕様のセッティングにし、より万全の体制で挑む14-15年シーズンは、
また一段階も二段階もギアを上げた松山のゴルフが見られそうだ。