当ブログで、数度に渡って検証してきた
戦後最大の被害を出した 御嶽山噴火
この災害は防げなかったのか?被害を最小限に食い止めることは出来なかったか?
多方面にわたり、その可能性を模索した。
そして、その間にも「霧島連山」「蔵王山」でも火山活動の活発化が
現在進行形で指摘されている。
そんな中、
<御嶽山噴火>数日前から複数の異変 気象庁に届かず (毎日新聞) - Yahoo!ニュース
このような記事が掲載されていた。
御嶽山の登山ガイド、山小屋の管理人の方々が、
噴火の数日前から異変に気付いていた
というものだ。
以下抜粋記事引用
「いつもと違った。違和感があった」。長野県木曽町の開田(かいだ)高原でペンションを経営し、登山ガイドの資格を持つ鈴木一光さん(51)は噴火5日前の9月22日正午ごろに見た光景が、脳裏に焼き付いている。御嶽山のピークの一つ「継母(ままはは)岳」(2867メートル)の南東側の谷間から、もくもくと上がる白っぽい噴煙を目撃した。年間20日以上登っているが、山頂より500メートル以上低い場所から噴煙が上るのを見たのは初めてだったという。
9合目の山小屋「覚明(かくめい)堂」の管理人、瀬古文男さん(67)は、噴火の数日前から気にかかることがあった。「山小屋まで硫化水素の臭いが漂ってきている」。9月上旬に火山性地震が相次いでいたこともあり、噴火前日の同26日正午ごろ、山頂周辺の噴出口に向かうと、普段の倍以上の高さまで噴煙が上がっていた。「いつもはふわふわと立ち上っているが、噴火前日は『シュー』と勢いよく出ていた」
気象庁は「異変があれば公的機関に通報してもらうよう、火山防災協議会やパンフレットで広報している」としているが、事前の通報はなかった。専門家は「山に詳しい人たちに協力してもらう体制を構築することが必要だ」と指摘する。
気象庁は、異変があれば通報してもらうよう、広報している。としているが、
こういった類いのものは、周知徹底されていなければ意味をなさず、
また、すべての火山に監視人員を割く訳にもいかず、
とりわけ、災害の予兆といった類いのものは、下手な専門家よりも、
長年、地元で山なり川なりを見続けている地元の人達の方が、
小さな異変にも気付きやすい特性を持つ。
今後は、こういった方々への「情報提供の呼び掛け」の徹底。
また、異変を見付けたら「どこにどのような形で通報すれば良いか」等の
通報システムの構築が急がれる。
災害と隣り合わせで生きている、我々日本人に共通の課題であり、
今回の噴火災害は決して他人事ではなく、
むしろ「他山の石」とすべきものであると考える。
関連記事
動かなかった「御嶽山」山頂の地震計 そのお粗末な理由 - [ゐ]ゐ太夫のぶろぐ
御嶽山噴火 検証「戦後最大の被害」は防げなかったか? - [ゐ]ゐ太夫のぶろぐ