「IBAF ワールドカップ 21U」初戦、オーストラリア戦で7番セカンドで抜擢された、タイガース・北條史也。
初戦の昨日は2安打2打点の活躍であった。
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北條史也の成長ぶりに唸らされたのは、初回の攻撃だ。
相手先発投手が初回は、打撃投手のように「ストレート」
ばかりで押してくる中、各打者はバットを合わせにいく形で、
逆方向への単打を重ねた。
しかし、7番に入った北條は、甘いコースに入ってきたストレートを
腕を上手くたたみながら、左中間を大きく抜けるライナーを放ち、
2塁打にし、2打点を挙げた。
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スローで見てみると、より分かったのだが、上手く腕をたたんで、
非力な打者であればレフト前に落ちるくらいの打ち方。
それを、左中間フェンスまで持って行った北條に、やはり中長距離打者として、
天性のものを持っていることと、この2年間の成長の証を見た。
また、9回の打席では逆方向へ打ちながらライトの頭上を越える
タイムリーも放ち、強引さだけではないリストの柔らかさ、
バットコントロールの巧みさも魅せてくれた。
来季、鳥谷がメジャー移籍し、中島も獲れなかった場合、
「北條史也」をショートで固定してみるという起用の仕方もありだと思っている。
和田監督の采配から考えると、おそらくというか絶対にやってこないだろうが、
過去に中日が時代の星野監督が立浪、福留を打てなくてもエラーをしても、
我慢に我慢を重ねて起用し続けたように「北條史也」を「将来を背負って立つ選手」と
いう考えのもと、7番ショートで起用する手もありだと考えるのだが。
タイガースでは、今岡や鳥谷がやはりそうやってレギュラーを掴んだ。
二軍から上がってきて、少しのチャンスでレギュラーを掴むことは
至難の技でもあり「育成=二軍で」というイメージが定着しつつあるが、
「究極の育成」は「1軍でレギュラーとして起用しながら場慣れさせていくこと」
にあると思っている。
昨日の北條の打撃を見て、これは我慢して使えば必ずモノになるという
確信めいたものを私は感じた。
平田ヘッドの和田監督への推薦も欲しいところだが、