消費税率の再引き上げの延期などで、財政赤字の削減目標が達成できるかどうか、「不確実性が高まった」ためとし、中国、韓国よりも格下になった。
「旧来の」経済常識では、景気回復の遅れや少子高齢化に加え、直近の「GDP速報値」「消費税増税先送り」で信用不安から「国債格下げ」は当て嵌まっただろうが、大量多数のマネタイゼーションを行っている「日本経済の現実」を見極められていない。
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日銀は新たに発行した紙幣で、
政府が新規発行する国債の2倍以上の量を買っている。
ムーディーズは、この事実を見極められていないのではないか?
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量的緩和は徐々に債務の累積を弱めてきているし、
独自通貨を発行し、発行されている国債の持分がほぼ国内にある
日本は、デフォルトを回避出来ることも事実だ。
市場は、それをよく分かっており、昨日2日のマーケットの反応は
限定的であった。
ムーディーズは、国債を多く持つ銀行等の格下げも行っており、
単に旧来通りの解釈に基づいて、格付け判断を行ったのか?
それとも何か「意図的」な思惑があったのか?と穿った見方さえしてしまう。
何より、中国、韓国よりも格下というな格付けが、現在の経済情勢からして、
有り得ない判断だ。
低い経済成長と急激に進んでいく少子高齢化等々、日本を取り巻く環境は
決して優しいものではないが、金融緩和による債務に対するプラスの影響を
過小評価しすぎているというのが、私の見解だ。
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