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【海外】大韓航空副社長「ナッツ事件」に見る違和感 接客・サービス・安全・経営者としての自覚の欠如

大韓航空・趙顕娥(チョ・ヒョンア)前副社長が自社機内で、ナッツを袋から出さずに提供したことに激怒し、離陸直前の航空機を引き返させ、責任者を降ろした件について、韓国国交省は本人を告発し大韓航空の運航停止処分を検討しているという。

法的な制裁もさることながら「接客態度が悪い」ことに関し、一般の利用客がいる前でCAと責任者を罵倒し土下座をさせ、航空機の出発まで遅らせたという前副社長自身の行為が「接客姿勢」のかけらも無く「航空機の運航ルール」からも逸脱してしまっているという事実を認識出来なかったことに、大きな違和感を持たざるを得ない。

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父親で会長の父の趙亮鎬(チョ・ヤンホ)氏も本人と同日に謝罪会見で
以下の内容の発言をしている。

「娘の愚かな行動で大きな物議を醸し、心から謝罪申し上げる。
大韓航空会長として、趙顕娥の父として、国民の寛容な許しを請いたい。
私を責めてほしい私の過ちだ」

引用:時事通信

副社長にも航空会社の経営者としての自覚がないのはもちろんだが、
父親の会長にもその自覚が見られない。

「国民」に向けて許しを乞い「育て方を間違った」自分を責めて欲しいという言い分は、
全くもってその謝罪の方向性がおかしいからだ。

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謝すべきは、まず「利用客」であり、国民に「寛容な」許しを乞うという姿勢は、
副社長が起こした不法行為に関して、トップとして謝罪するのではなく、
娘がしでかしたことに世間の許しを乞う父親という構図でしかない。

ここに韓国企業の「世襲」の大きな問題点が窺える。

つまり、親も子も「会社」は自分のものであり、当然に株主や顧客に向くべき
姿勢というものが欠如している。

言い換えれば、世界の航空機利用者の安全を守り、
快適なフライトのためのサービスという航空会社の本来持つべき感覚の欠如だ。

国内に向け、家族内の内輪話を世界に発信してしまうという「ズレ」

娘はファーストクラスの他の搭乗客のこと、航空機の安全運航より、
自分と部下の関係。

親子そろって、重要視しているものがズレてしまっている。

日本でも経営の「世襲」の問題は多くあるが、大企業や、
利用客の生命と安全を預かる運輸関係の企業で、
まずここまでズレた姿勢は見られないはずだ。

一連の報道の初期の段階で感じていた私の中の「違和感」は、
この方向性と重要視するものの「大きなズレ」にあったことに、
気付かされた次第だ。


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