文藝春秋社が大々的に売り出し、阿部・伊坂両氏が4年の歳月を費やして執筆した作品だ。
それぞれのジャンルの世界で「第一線」の両雄が交わると、どういった化学反応を起こすのか?
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阿部和重 伊坂幸太郎『キャプテンサンダーボルト』|特設サイト|本の話WEB
また、こちら「文学界1月号」では、阿部・伊坂、
両氏の「対談」も掲載されています。
文學界 2015年 01月号 (文学界 2015年 01月号)
- 作者: 文藝春秋
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キーワードは、東京大空襲の時に「蔵王山御釜に墜落したB2」9と、
「公開直前になって上映中止になった映画」
それぞれの人がそれぞれの目的を持って、この謎に対して
向かっていくのだが…
中でも小学生時代同じ野球チームに所属していた同級生の2人。
30歳を前にして2人は再開を果たすが、2人とも人生の
崖っぷちに立たされている。
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- 作者: 阿部和重,伊坂幸太郎
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人生の一発逆転ホームランを狙った彼らの行動は、いつしか違った意味合いも
持ち始め、謎が解けた時からのスリルとスピード感の速さは息をもつかない。
登場人物それぞれのキャラクターは魅力的に書かれており、
ストーリーはまさにエンターテインメント要素たっぷりで、
ディテールの部分では分かる人には分かる小ネタも挟まれ
楽しませてくれる。
時折り見られる共同執筆に於ける「不自然さ」は全くない。
現在の文壇で「純文学」「エンターテインメント」の「第一線」の2人が
その垣根を取り払わんとする意欲作品であり、挑戦作でもある。
文藝春秋社さんには今後もこういった企画を定期的に
やって頂ければと期待している。
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