JR東日本は「東京駅開業100周年記念Suica（スイカ）」の申込み件数が2月4日朝までで「316万枚」に急増したと発表しています。3月中に発送出来るのは10万枚で、大半は4月以降になる見込みだそうです。この現象をPRや企業広報といった観点から簡潔ではありますが検証したいと思います。
ゐ太夫のぶろぐでは、100周年イベント前から記念鉄道ツアーやライトアップ、限定Suicaを巡る騒動、その後まで追ってきましたが、当初1万5千枚限定の販売であったSuicaは話題が話題を呼ぶ状態になり、もはや「大ヒット商品」になりつつあります。
なお、申込みは2月9日までとなっています。
気付けば「限定商品」は「大ヒット商品」に。
私も「東京駅100周年記念イベント」に関しては多くの記事を書いてきましたが、
まさか「限定Suica」が300万枚を超えるとは想像だにせず。
・事の発端となった「販売会場」での大混乱から「販売中止」
・限定販売を止め、希望者全員に販売方法を変更
・販売開始に申込み殺到
・その後の申込み数経過発表ごとに増える申込み
と話題性は高く「大ヒット商品」になる要素は高く、PR度満点の報道と媒体掲載で、
一時期PR関連の仕事をしていた身としては、ただただ「凄い効果だな」と感嘆しています。
もはや「限定商品」というプレミア度は無いのですが、
元々あった「100周年記念商品」に「話題性」が加わり、
顧客の購買意欲を掻き立ています。
日夜、報道、各媒体向けの「プレスリリース作成」「クライアントとの交渉」や
「PRイベント」の準備・各手配・当日のイベント統括等々に忙殺されている
PR会社や企業広報の方々からすると、当初の「記念Suica」の販売イベントで
"大失策"をした結果から思いがけぬ「大ヒット」を産んだ今回の「Suica騒動」に
冷ややかな視線と多少のやっかみと羨望といった複雑な心境で見ている人も
少なくないのでは？と思っています。
【動画・鉄道】大混乱、怒号飛び交い「発売中止」の東京駅100周年記念Suica（スイカ）ヤフオクで高値出品 記念イベントが台無し - [ゐ]ゐ太夫のぶろぐ
用意周到に相当な予算を掛けて行うPR・広報プロジェクトも、
たまに起こるこういった「突発的社会現象効果」には全く歯が立ちません。
個人的には、今回の一連の騒動での「広告換算」的効果が最終的に一体どれくらいの結果になるのか？
に関心を寄せています。
どういった仕組みで発注や下請けが行われているのか分かりませんが、
Suicaの製作をしている企業も、現在フル回転状態だと思います。
最終的な販売枚数がどこまで行くのか？
莫大な枚数になりそうな記念Suicaで、再びトラブルが起こらないことを祈るばかりです。
（申込み方法等はこちら）
【鉄道】東京駅開業100周年記念Suica（スイカ）1月30日から申込み受付！販売方法は？ - [ゐ]ゐ太夫のぶろぐ
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