最終更新:2016年8月5日
豪華寝台特急として長年愛されてきた「トワイライトエクスプレス」は、2015年3月のダイヤ改正で惜しまれつつも引退しました。
定期運行している最後のブルートレイン「北斗星」も同年3月に引退。北陸新幹線に続き北海道新幹線開業を間近に控え、全国の高速鉄道網は着々と整備される中、古くからの鉄道ファンからは「旅情」が失われていくことに嘆きの声が挙っていました。
そんな中JR西日本は周遊型の新型豪華寝台特急として「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(みずかぜ)」の名で2017年春に走行を開始する予定です。
惜しまれつつ引退した「トワイライトエクスプレス」
引退時は、日本海側の大荒れの天気で、何度か立ち往生をし、大幅に到着が遅れるなど「トワイライトエクスプレス」が「引退をしたくない」とゴネている様な気さえしていました。
しかし「引退」を前にJR西日本は2年後の2017年春に「周遊型」の「豪華寝台特急」として「トワイライトエクスプレス」の名を冠した「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(みずかぜ)」の走行を開始することを発表。
JR九州で既に走行中の「ななつ星」やJR東日本が同じく計画を発表している「TRAIN SUITE 四季島(トランスイート しきしま)」と合せて、今人気の日本国内の周遊型豪華特急に名を連ねます。
「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(みずかぜ)」コンセプト
JR西日本の営業エリアの京阪神エリア、山陰・山陽エリアでの運行が予定されています。
ディーゼル発電も含めた「ハイブリッド方式」の車両で山陰本線の「非電化区間」の走行も可能です。
全10両から成る編成は、寝台車6両、ダイニングカー1両、ラウンジカー1両、展望スペース付き先頭車2両で構成される予定です。
客室は1両あたり1室と3室の2クラスがあり、定員は30名程度を予定。
ダイニングカーで提供される料理は、フードコラムニストの門上武司がプロデュースし、村田吉弘(和食料亭「菊乃井」三代目主人)、米田肇(レストラン「HAJIME」オーナーシェフ)が監修するとしています。
運行予定コース
運行コースは現行の大阪~札幌ではなくなり、機関車牽引のいわゆる客車でもなくなりますが「トワイライトエクスプレス」の名と意匠を残したJR西日本は粋な計らいをしてくれました。
山陽コース(下り)1泊2日
1日目: 京都駅・大阪駅 → 倉敷駅 → (車中泊)
2日目:(車内泊)→ 岩国駅 → 下関駅
山陽コース(上り)1泊2日
1日目: 下関駅 → 宮島口駅 → (車中泊)
2日目:(車内泊)→朝に呉線を折り返し(三原駅→広駅→三原駅)[8]→ 尾道駅 → 大阪駅・京都駅
山陰コース(下り)1泊2日
1日目: 大阪駅・京都駅 → 城崎温泉駅 → (車中泊)
2日目:(車内泊)→ 東萩駅 → 下関駅
山陰コース(上り)1泊2日
1日目: 下関駅 → 出雲市駅 → (車中泊)
2日目:(車内泊)→ 鳥取駅 → 京都駅・大阪駅
山陽・山陰コース(周遊)2泊3日
1日目: 京都駅・大阪駅 → 岡山駅 → (車中泊)
2日目:(車内泊)→ 宍道駅・松江駅 → (車中泊)
3日目:(車内泊)→ 東浜駅 → 京都駅
料金
料金については、未だ発表されていません。
JR東日本も豪華周遊列車「TRAIN SUITE 四季島(トランスイート しきしま)」の運行を予定しています。
既にJR九州で運行中の「ななつ星in九州」と合わせて、3つのクルーズトレインが揃うことになります。
団塊世代の引退により国内豪華鉄道旅行の需要は増える一方だと予想されていますので、高級感溢れる旅情を味わいながら、急がずゆったりとした鉄道に乗り「日本の原風景」を眺めながらの旅もひとつの魅力だと思っています。
(トランスイート四季島(しきしま)記事はこちら)
www.idayu.jp
「トワイライト車両が前倒しで団体臨時列車として復活と発表!」記事はこちら
www.idayu.jp
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