マクラーレンホンダMP4-30、開幕戦の予選は最下位はある程度分かっていたこととは言え、まだまだ力の差が大きいことを改めて認識させられるものとなった。
なお、予選で背中の痛みを訴えていたボッタスが決勝を欠場、債務問題のマノーも決勝を前に撤収し不出場となり17台で争う決勝となる。
決勝直前のレコノサンスラップで、マクラーレンホンダのマグヌッセン、レッドブルのクビアトがストップし、マシンを降りた。
2015開幕戦の決勝スタートは、2台減り15台でスタート。
注目のスタート直後、アルバート・パークで一番気を付けたいスタート周回の1コーナー。
ここで、フェラーリ2台の間で多重衝突が起き、ライコネンが一時スローダウン、マルドナルドはプッシュアウトされ壁にぶつかりマシンストップ。
グロージェンも巻き込まれており、ピットインするも出られず。
一方、ハミルトンは抜群のスタートを切り、ロズベルグをリード。13台での争いとなった開幕決勝は、1台のみとなったマクラーレンホンダのバトンがベテランらしい我慢の走りに徹し、13台しか走っていない状況でポイントも狙う姿勢も無線でコメントした。
34周目、注目の17歳フェルスタッペンのマシンから白煙が上がり、スローダウン後ストップ。
42周、ピットアウト直後のライコネンの左リアタイヤが、しっかりはまっておらず、外れかけストップ。
ここでバトンは10位に上がりポイント圏内に入るも、44周目ペレスにかわされ11位に落ちる。
残念ながらフォースインディアとマクラーレンホンダのスピード差が歴然としていることを改めて示された形だ。
11台での決勝レースは、飛ばしまくったハミルトンにロズベルグは追いつけず、注目された3番手は熾烈な争いとなったが、フェラーリのベッテルが入り4番手にウイリアムズのマッサが入った。
(通算34勝目をポールトゥウインで飾ったハミルトン)
そして、完走さえ危ぶまれたマクラーレンホンダ・バトンは11台中11位ながら完走を果たした。
まずは、完走することが目標であったマクラーレンホンダにすれば、バトンの我慢強いレース運びのお陰で、多くのデータを獲ることが出来、今後のチームにとって大きな収穫をもたらした。
上位では、速すぎるメルセデスに先に割って入ってくるのは、ウイリアムズか?フェラーリか?今後の注目点だ。
遅いマシンで他チームの若手にもかわされながらも、我慢強いドライビングをする元チャンピオン、ジェンソン・バトンには頭が下がる思いだ。
チームはバトンがもたらしたこの大きな貢献を、必ず次のレースに活かして貰いたい。
【オーストラリアGP決勝 結果】
Pos. | No. | Driver | Team |
---|---|---|---|
1 | 44 | L.ハミルトン | メルセデス |
2 | 6 | N.ロズベルグ | メルセデス |
3 | 5 | S.ベッテル | フェラーリ |
4 | 19 | F.マッサ | ウイリアムズ |
5 | 12 | F.ナスル | ザウバー |
6 | 3 | D.リカルド | レッドブル |
7 | 27 | N.ヒュルケンベルグ | Fインディア |
8 | 9 | M.エリクソン | ザウバー |
9 | 55 | C.サインツJr. | トロロッソ |
10 | 11 | S.ペレス | Fインディア |
11 | 22 | J.バトン | マクラーレン |
R | 7 | K.ライコネン | フェラーリ |
R | 33 | M.フェルスタッペン | トロロッソ |
R | 8 | R.グロージャン | ロータス |
R | 13 | P.マルドナド | ロータス |
DNS | 26 | D.クビアト | レッドブル |
DNS | 20 | K.マグヌッセン | マクラーレン |
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