昨季所属していた「ケーターハム」の破産でチームは消滅し、F1シートを失っていた小林可夢偉だが、ここに来て現在小林サイドは「マノー・マルシャ」と交渉中で、F1復帰の可能性が出てきたと、イタリア『Autosprint』が報じていています。
「マルシャ」も「ケーターハム」同様に経営破綻寸前でしたが、出資者が現われ、開幕線オーストラリアGPにマシンもドライバーも乗り込んでいましたが、全く走ることなく次のマレーシアに移動しています。
チームの管財手続きの問題、既に契約しているドライバーとの問題等、課題は山積していますが、可夢偉のマネージャーがメルボルンで目撃されている情報もあり、可夢偉が再びF1に復帰する可能性が出てきました。
経営破綻寸前だった「マルシャ」に新出資者が現われ「マノー・マルシャ」として、チームは2015シーズンをスタートさせることになりましたが、オーストラリアGPでは1周も走らずマレーシアへ移動。
一部では昨季のコンスタラクターズ9位の賞金狙いで、出走する気は無かったとされFIA最高責任者のバーニー・エクレストンもチーム移動費用の請求をするという発言も出ていました。
これに対しチーム責任者のジョン・ブースは以下の発言をしています。
「バーニーが何かを見落とすことなどないよ。そうだろう? 彼には、すべての段階においてその進展状況が知らされていたんだからね」
マノー・マルシャでは、オーストラリアで出走できなかったのはソフトウエアの問題だったのだと主張している。管財手続きに入っていた時点でいくつかのチームの備品や機器類、そして本部施設などが競売にかけられて売却されたことはよく知られているが、チームのコンピューターも売却するためにインストールされていたF1カーの走行に必要なソフトウエアがすべて消去されてしまっていたというわけだ。
引用:TopNews
今後、チームがオーストラリアGP1戦のみの契約を交わしているとされるロベルト・メルヒ(今季フォーミュラ・ルノー3.5シリーズ参戦チームとも契約締結)とウィル・スティーブンスの2人のドライバーとの契約問題も絡み、小林可夢偉がどの様な条件でドライバー契約を結ぶのか?
可夢偉自身もトヨタと国内スーパーフォーミュラーでのドライバー契約を結んでいるだけに、マノーチームの資金面の問題も含め順調に交渉が進むとは考え難いのが現状ですが、小林可夢偉のF1復帰が実現する可能性が少しでもあるなら、期待をして見守りたいというのが正直な心境です。
ただ「マノー・マルシャ」も昨季の「ケーターハム」同様資金難のチームですので、再びチームと可夢偉の間でトラブルが起こる可能性もあり、どの選択肢が一番いいのか?は心配でもあります。
ちなみに「マノー・マルシャ」は次戦のマレーシアGPでも走れず、中国GP辺りから走行可能なのでは?という情報もあります。
小林可夢偉F1復帰の可能性については、今後も情報を注視して行きたいと思っています。