予選直前3回目のフリー走行で15番手に入る走りを魅せたマクラーレンホンダのフェルナンド・アロンソ。
バトンと共に予選Q2進出が期待されるが、予選一発勝負ではアロンソに分があり、期待が掛かる。
現地マレーシア・セパンは雨雲が近付いており、天候も睨みながらの予選となる。
思いの外、早い仕上がりを見せているマクラーレンホンダMP4-30のマシンとホンダ・パワーユニット。
予選Q1セッション
となると、自ずと今回マレーシアGP予選でのQ2進出にも期待が掛かってくる。
Q1スタート直後にピットアウトしたアロンソは、1:41.745を叩き出す。
その後に出たバトンは、1:41.878。
開始15分過ぎ辺りからコース全体に雷雲がかかってきて、路面温度が急激に下がり、速いラップタイムが出るようになる。
マクラーレンホンダの2人のタイムはこのままではQ1ノックアウト。
アロンソ、バトンはほぼ同時にQ1最終アタックに出る。
アロンソは最終コーナーでコーナリングミスが出て、1:41.745。
直後を追いかけたバトンは、1:41.635。
バトンは17位、アロンソが18位で無念のQ1ノックアウトとなった。
ただ、タイム的にもあと一歩のところまで来ており、アロンソはワンミスが無ければという期待を抱かせるところまでマシンとユニットのレベルは上がってきている。
アロンソはQ1終了後にインタビューを受け「Q1後にインタビューを受けることは、もうすぐ無くなると思う」と語っており、今日の走りにかなりの手応えを感じている様子で、今後への展望も見えてきているようだ。
予選Q2セッション
Q1終了間際から、落雷は近付いてきており、スコールとなるのは時間の問題。
そのためQ2は残った全車が一発勝負を賭け、一斉にコースイン。ピットレーンは早いもの勝ちで各マシンは殺到。
決勝のスタートラップの様な隊列状態となり、前の車との車間や、数十秒の差で雨が降ってきたセクターもあり、運不運の明暗が分かれた。
この1周を終えたとほぼ同じタイミングで、サーキット全体がバケツをひっくり返した様なスコールに見舞われ、
不運のノックアウトを喰らったのは、ライコネン、マルドナルド、ヒュルケンベルグ、ペレス、サインツJr.
予選Q3セッション
【予選Q3出場10台】
1 6 N.ロズベルグ メルセデス
2 5 S.ベッテル フェラーリ
3 77 V.ボッタス ウイリアムズ
4 3 D.リカルド レッドブル
5 8 R.グロージャン ロータス
6 19 F.マッサ ウイリアムズ
7 33 M.フェルスタッペン トロロッソ
8 44 L.ハミルトン メルセデス
9 26 D.クビアト レッドブル
10 9 M.エリクソン ザウバー
コース全体路面は川の様な状態になり、Q3は少なくとも15分遅らせるという公式発表が出る。
徐々に小雨になり、結局待つこと約35分のインターバルでQ3スタート。
雨は止み路面状況は段々乾いていくため、ウェットタイヤで出たマシンのインターミディエイト交換とアタックのタイミングがカギを握る。
早々にメルセデスの2台、ハミルトンが1:49.834を叩き出し、ロズベルグが1.232s遅れでワンツー。
しかし、路面状況的にはチェッカーギリギリで一番最後にタイムを出すことが有利になる。
残り僅かのタイミングでフェラーリのベッテルが1:49.908をマークし2位に割り込み、ロズベルグは、1:50.299で3位となった。
これで、ルイス・ハミルトンは通算40回目のポールポジションを決めた。
【マレーシアGP2015 予選総合結果】
順位 | No | ドライバー | チーム |
---|---|---|---|
1 | 44 | L.ハミルトン | メルセデス |
2 | 5 | S.ベッテル | フェラーリ |
3 | 6 | N.ロズベルグ | メルセデス |
4 | 3 | D.リカルド | レッドブル |
5 | 26 | D.クビアト | レッドブル |
6 | 33 | M.フェルスタッペン | トロロッソ |
7 | 19 | F.マッサ | ウイリアムズ |
8 | 8 | R.グロージャン | ロータス |
9 | 77 | V.ボッタス | ウイリアムズ |
10 | 9 | M.エリクソン | ザウバー |
11 | 7 | K.ライコネン | フェラーリ |
12 | 13 | P.マルドナド | ロータス |
13 | 27 | N.ヒュルケンベルグ | Fインディア |
14 | 11 | S.ペレス | Fインディア |
15 | 55 | C.サインツJr. | トロロッソ |
16 | 12 | F.ナスル | ザウバー |
17 | 22 | J.バトン | マクラーレン |
18 | 14 | F.アロンソ | マクラーレン |
19 | 98 | R.メリ | マノー |
20 | 28 | W.スティーブンス | マノー |
(参照:オートスポーツHP)
豪雨の混乱があったとはいえ、メルセデスの2台にフェラーリのベッテルが割り込んだことは、復活を期すフェラーリにとっては大きいことだ。
また、弱冠17歳ルーキーのフェルスタッペンが6位に入った。
明日の決勝ロングランでもフェラーリは、メルセデス王国の牙城は崩せるのか?
アロンソをハイテンションにさせたマクラーレンホンダMP4-30の熟成度がロングランで、どこまで通用するのか?
明日の決勝レースは見どころが多くなった。
(マレーシアGP決勝の模様はこちら)
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