また第2戦に入りマクラーレンホンダMP4-30、ホンダパワーユニットは関係者の想定以上に早い進歩を見せた。
そして決勝では2台ともリタイアとなったものの、中位グループとバトルを展開出来るレベルまでホンダはユニットを煮詰めてきた。
※一度アップした記事にエラーが発生したため、再アップ記事です。
メルセデスAMGが強すぎて、一部でレギュレーションの変更を求める動きもあるなど、不穏な空気も出始めていたF1界。
メルセデス王国はいつまで続くのか?その牙城はいつ?誰が?崩すのか?に注目が集まっていた。
しかし「その時」は意外にも2015シーズン第2戦目で、フェラーリ・セバスチャン・ベッテルが成し遂げた。
【フェラーリ2年ぶりの勝利の瞬間の無線交信】youtu.be
(動画:フェラーリ公式アカウントより)
予選一発の速さはメルセデスにあるものの、ロングランの速さはフェラーリにもあることは今季の特徴でもあった。
4周目でエリクソンがコースアウトし、セーフティーカーがコースイン。
ここでメルセデスの2台他多くのチームが早々に新品タイヤに交換するためピットイン。
しかし、フェラーリは・ベッテルはピットインの作戦を採らず、中古ミディアムタイヤでレール続行。
新品ハードタイヤのメルセデス勢はベッテルを猛追するものの、追いつけずベッテルは17周目にようやくピットイン。
レース復帰のタイミングは、トップハミルトンから12秒差でコースイン。
21周目に2位ロズベルグを交わし、トップのハミルトンを追う体勢に入った。
そしてその3ラップ後の24周目に早くもハミルトンをオーバーテイクし、再びトップに立つ。
メルセデスは再びタイヤ交換でピットインしたため、20秒差を付けレースをリード。
2ストップ作戦に出たフェラーリが3ストップのメルセデスに、見事に作戦勝ち、ベッテルはトップでチェッカーを受け、フェラーリに2年ぶりの勝利をもたらし自身も通算40勝目となるメモリアルレースとなった。
一方、注目のマクラーレンホンダは、21周目のERSトラブルでアロンソがリタイア。
1台のみとなったバトンも41周目にターボトラブルで、パワーダウンしマクラーレンホンダは2台とも完走は出来ず。
しかし、決勝でもアロンソ、バトンともレッドブルや他チームとバトルが出来るほどの速さは出てきており、
ホンダ・パワーユニットは関係者もアロンソ、バトンも驚くほどの仕上がりの早さを魅せている。
また、トロロッソのルーキーコンビはフェルスタッペンが史上最年少入賞の7位、サインツJr.8位と2台入賞を果たした。
【F1マレーシアGP2015決勝 結果 】
順位 No ドライバー チーム タイム差
1 5 S.ベッテル フェラーリ
2 44 L.ハミルトン メルセデス +8.569秒
3 6 N.ロズベルグ メルセデス +12.31秒
4 7 K.ライコネン フェラーリ +53.822秒
5 77 V.ボッタス ウイリアムズ +70.409秒
6 19 F.マッサ ウイリアムズ +73.586秒
7 33 M.フェルスタッペン トロロッソ +97.762秒
8 55 C.サインツJr. トロロッソ +1周
9 26 D.クビアト レッドブル +1周
10 3 D.リカルド レッドブル +1周
11 8 R.グロージャン ロータス +1周
12 12 F.ナスル ザウバー +1周
13 11 S.ペレス Fインディア +1周
14 27 N.ヒュルケンベルグ Fインディア +1周
15 98 R.メリ マノー +3周
R 13 P.マルドナド ロータス DNF
R 22 J.バトン マクラーレン DNF
R 14 F.アロンソ マクラーレン DNF
R 9 M.エリクソン ザウバー DNF
(参照:オートスポーツHP)
ポイントランキングではトップ、ハミルトンに僅か3ポイント差でベッテルが着ける接戦となっている。
また、このままホンダパワーユニットが順調に熟成を重ねれば次回4月10日からの「中国GP」では、予選Q2突破と決勝でのポイント獲得にも期待が持てそうだ。
混沌としてきた上位争いとともに「マクラーレンホンダ」復活への道も具体的な目標を持った期待感が出て来ており、今季は面白いF1が見られそうだ。
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