今季未勝利もPGAツアーで常に上位・優勝争いを演じ、その安定した強さに世界から高い評価を得ている松山英樹。
メジャー制覇を今季目標に掲げる松山が満を持して「マスターズ2015」オーガスタの舞台に上がります。
TBSの独占取材による芹澤信雄プロとの対談映像、これまでのデータから松山英樹の「マスターズ」制覇の可能性に迫ります。
いよいよ今季メジャー初戦「マスターズ・トーナメント2015」がジョージア州、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで4月9日から開催されます。
今年は松山英樹が日本人として唯一の出場。
その期待を一身に背負う松山は「マスターズ」前2試合を欠場、既に先週からオーガスタ入りし、アダム・スコットと一緒に練習ラウンドをする等、準備に余念がありません。
心配されていた古傷の左手首の痛みも、テーピングも外して練習する姿が目撃されており、中2大会を空けた治療に専念した効果は出ている様です。
そして、松山は既にアメリカの幾つかのマスコミからは「マスターズ」のパワーランキング(優勝予想)にもノミネートされています。
今回がアマチュア時代を含め4度目となる松山の「マスターズ」出場。
これまでの松山の「マスターズ」での戦歴は、、2011年(アマ)27位、2012年(アマ)54位タイ、2014年 予選落ちとなっています。
昨年のマスターズでの予選落ちが、彼のアマチュア時代からの出場メジャー大会6試合目にして初の予選落ちとなりました。
今年の大会は、ロリー・マキロイのグランドスラム達成、タイガー・ウッズが参戦表明など、注目度の高い大会です。
過去の歴代優勝者を見てみても、いずれも実力者ばかり。当然と言えば当然のことですが、そう易々とラッキーで勝てる様な大会でもコースでもありません。
コース全体を見渡しても難易度の高いホールばかりで、特に11番~13番は「アーメンコーナー」と称され、神に祈らなければ無事に通れないホールとも言われています。
過去に出場した日本人大物選手も大叩きをし、3人ほどの名選手が各ホールでの最多ストローク記録として現在も破られない不名誉な記録に名を連ねています。
そんな全体的に難しいコースでも、やはりグリーンジャケット(優勝者が表彰式で着る名誉あるチャンピオンジャケット)を着るためにはトータル10アンダー以上を目指していかなければいけません。
ここで今季の松山英樹のスタッツ(データ)を見てみましょう。
ドライビングディスタンス 296.7 35位
フェアウェイキープ率 66.49% 36位
パーオン率 70.83% 11位
ストロークゲインド ティー トゥ グリーン 1.642 3位
(ショットのスコアに対する貢献度)
ストロークゲインド パッティング -.031 113位
(パットのスコアに対する貢献度)
イーグル奪取率 73.8 4位
「ストロークゲインド」の解説については以下の「ゴルフネットワークHP」からの抜粋をご参照ください。
「トータル ストローク ゲインド」とは?
フィールドの1ラウンドの平均スコアと自分のスコアを比較して、どれだけ勝っているか(ゲインド)負けているか(ロスト)を計算すると、トータルストロークゲインドが導きだされます。もし選手Aが68をマーク、選手Bが72をマークした場合。フィールドの平均スコアが70だとすると、選手Aのトータルストロークゲインドは+2、つまり選手Aはフィールドよりも2ストローク勝ったことになり、選手Bのトータルストロークゲインドは-2で、選手Bはフィールドよりも2ストローク劣ったことになります。
さて、選手Aはフィールド全体よりも2ストローク勝ったわけですが、その内訳はどうなっているでしょうか?
「ストロークゲインド ティー トゥ グリーン」とは?
ティーショット、アイアンショット、アプローチ、パット、これら全てを合計して、他の選手よりも何ストローク勝ったか?それが「トータルストロークゲインド」でした。
「ストロークゲインド ティー トゥ グリーン」とは、コースのグリーン面以外のあらゆる場所でのパフォーマンスにより、どれだけストロークゲインしたか、つまりはショットのスコアに対する貢献度を表す値となります。
計算方法は簡単です。
「トータルストロークゲインド」から「ストロークゲインド パッティング」を引いた値が「ストロークゲインド ティー トゥ グリーン」になります。
先の例の選手Aの場合、勝った2ストロークのうち、「ストロークゲインド パッティング」(パットが役に立ったのは2ストロークのうちのどれだけか?)が1だとすると、「ストロークゲインド ティー トゥ グリーン」は「2-1=1」となります。ティーショット、アイアンショット、アプローチショット等で他の選手たちよりも1打稼いて、パットでもう1打稼いだことになります。
引用:ゴルフネットワークHP
フェアウェイキープ率やパーオン率は余りにも大雑把な数値のため、PGAはより緻密で正確な数値として、ストロークゲインド ティー トゥ グリーン(いわばあらゆるショットのスコアに対する貢献度を緻密に表わした数値)を用いています。
松山はこの数値が昨年からかなり高く、今季はここまで3位。すぐ下の4位にジョーダン・スピース、5位にバッバ・ワトソンが控えていることから見ると松山の凄さが分かると思います。
これに対して、ストロークゲインド パッティング(パットのスコアに対する貢献度)は、-.031で113位と極端に順位が落ち、彼のパットは逆にスコアを落とす原因になっていることが分かります。
ここで一旦、TBSさんが提供している芹澤信雄プロとの独占インタビュー映像をご覧ください。
(引用:TBSマスターズ2015 公式HPより)
インタビューからも、今季の精神面と体力面、技術面の成長ぶり、充実ぶりがよく分かります。
やはり課題は「パッティング」だということもですが…。
松山の場合、パッティングさえ克服出来れば、もうPGAツアーはもちろんのこと、メジャーでも勝てるレベルにあることは何よりデータが証明しています。
メジャー大会で唯一会場が変わらないマスターズのオーガスタコースは、特にグリーンの難易度が高く「ガラスのグリーン」と呼ばれるほど、速くて止まらないグリーンをどう攻略するか?が勝負を大きく左右してきます。
松山がどこまでオーガスタコースのグリーンに合わせて来られるか?という心配な課題はありますが、彼には「正確なショット」とスコアを崩しても立て直し、切り替えることの出来る「強い精神力」そして、一気にチャージが掛けられる「強いゴルフ」が出来る武器があります。
今季の「イーグル奪取」は、73.8でPGA全体で4位というデータは勢いに乗っている時のチャージと、スコアを落としても挽回出来る彼の持っている強い武器です。
ヒューストンオープンでジョーダン・スピースに抜かれるまで、今季のトップ10フィニッシュ数首位を堅持していた絶対的な安定感と、昨年のマスターズでアマチュア時代を通じて初めて予選落ちを経験したという「大舞台での強さ」もプラス材料です。
長々と書いてきましたが、今季初勝利=マスターズ優勝=メジャー初制覇の可能性はひいき目無しに十分にあり得るというのが、私の結論になります。
松山英樹が日本人初のメジャー大会優勝、オーガスタでグリーンジャケットを羽織る姿に期待大です。
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