開幕戦オーストラリアGPからマレーシアGPで格段のレベルアップを魅せたマクラーレンホンダMP4-30とパワーユニット。
マレーシアGPでは、フェラーリ・ベッテルの優勝という波乱?もあり、今回の中国GPでメルセデスはどう巻き返してくるか?マクラーレンホンダはレース毎に進化を遂げていくのか?
明日以降の予選・決勝のために重要な金曜フリー走行の模様をお伝えします。
テスト走行、オーストラリアGPまでは「まともに走れない」状況で、心配された復活を期すマクラーレンホンダ。
第2戦マレーシア・セパンでは、関係者も驚くほどの短期間での進化を魅せた。
そして、マレーシア特有の天候も味方につけたフェラーリが予選・決勝ともイニシアティブを握り、作戦勝ちの要素も含めて「フェラーリ復活」を印象付ける優勝を果たした。
フェラーリに表彰台の真ん中を譲ったメルセデスは中国GPでどう巻き返してくるか?
テスト走行が許されない今のF1界で、レース毎の「フリー走行」の重要性はより増してきている。
■フリー走行1回目 FP1
10時のフリー走行開始のタイミングで、各車一斉にコースイン。
気温は14度、路面温度29度は、前回灼熱のマレーシアとは全く違うセッティングを要求されると言ってもいい。
1周のインスタレーションラップ(調整周回)を終え各車ピットに戻る。
計測ラップに入り、メルセデスのロズベルグが続けてトップタイムを叩き出し、1:40.412を計測。
意外な速さを魅せたロータス・マルドナドが2番手。
3、4番手には安定した速さが出てきたフェラーリのベッテル、ライコネンが続く。
気になるマクラーレンホンダは、アロンソ、バトン共に順調にラップを重ねていく。
最長のストレート距離の上海インターナショナル・サーキットは、セッティングが難しいコースでもあり、結構な台数のマシンがコースアウトをする光景が見られた。
新型フロントウイングを持ち込んだメルセデスは、それを尻目に安定した速さを魅せ、ハミルトン、ロズベルグはフェラーリ勢に1秒以上のタイム差をつけ、1分39秒台のタイムで40秒台を切ってくる。
マクラーレン・アロンソはピットインしたまま出られない時間が続き、心配されたが、再びコースインし20周の周回を重ねるも、タイムは伸びず1:42.161で17番手。
一方のバトンは、19周の周回ながらタイムは1:41.845で13番手。ザウバーより上に順位を付けた。
注目トロロッソのルーキーコンビの一人、サインツJr.は1:41.112で、上にレッドブル2台、下にウイリアムズに挟まれる形の8番手のタイムを叩き出した。
【中国GP 2015 フリー走行1回目 FP1】
順位 | No | ドライバー | チーム | タイム | タイム差 | 周回数 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | L.ハミルトン | メルセデス | 1'39''033 | - | 21 |
2 | 6 | N.ロズベルグ | メルセデス | 1'39''574 | 0''541 | 21 |
3 | 5 | S.ベッテル | フェラーリ | 1'40''157 | 1''124 | 18 |
4 | 7 | K.ライコネン | フェラーリ | 1'40''661 | 1''628 | 27 |
5 | 12 | F.ナスル | ザウバー | 1'41''012 | 1''979 | 18 |
6 | 3 | D.リカルド | レッドブル | 1'41''029 | 1''996 | 21 |
7 | 26 | D.クビアト | レッドブル | 1'41''097 | 2''064 | 24 |
8 | 55 | C.サインツJr. | トロロッソ | 1'41''112 | 2''079 | 23 |
9 | 77 | V.ボッタス | ウイリアムズ | 1'41''303 | 2''270 | 23 |
10 | 19 | F.マッサ | ウイリアムズ | 1'41''304 | 2''271 | 17 |
11 | 13 | P.マルドナド | ロータス | 1'41''335 | 2''302 | 23 |
12 | 33 | M.フェルスタッペン | トロロッソ | 1'41''575 | 2''542 | 28 |
13 | 22 | J.バトン | マクラーレン | 1'41''845 | 2''812 | 19 |
14 | 9 | M.エリクソン | ザウバー | 1'41''918 | 2''885 | 24 |
15 | 30 | J.パーマー | ロータス | 1'41''967 | 2''934 | 25 |
16 | 11 | S.ペレス | Fインディア | 1'42''141 | 3''108 | 22 |
17 | 14 | F.アロンソ | マクラーレン | 1'42''161 | 3''128 | 20 |
18 | 27 | N.ヒュルケンベルグ | Fインディア | 1'42''184 | 3''151 | 19 |
19 | 28 | W.スティーブンス | マノー | 1'45''379 | 6''346 | 18 |
20 | 98 | R.メリ | マノー | 1'46''443 | 7''410 | 20 |
(参照:オートスポーツHP)
■フリー走行2回目 FP2
午前中のFP1では、メルセデス勢がフェラーリ勢に1秒以上の差を付けて終了した。
このレースからメルセデスが装着している新型のフロントウイングは、グリップ力、ダウンフォースを増しているようだ。
予選のためのショートランと、決勝のロングランを試したいFP2。
ソフトタイヤを履いた各車は、好タイムを計測してくるが予想される。
やはり、メルセデスは好調で、1位ロズベルグ、2位ハミルトンの順でテストは進んでいく。
開始30分付近まで、マクラーレン勢はバトン7位、アロンソ8位のタイムを記録。
同じ頃、フェラーリ・ライコネンがソフトタイヤに変えてからの最速タイム、1:37.662を計測。
しかしすぐにメルセデス・ハミルトンが1:37.219のタイムを出し、ハミルトン、ライコネン、ベッテル、ロズベルグの順で上位は推移。
長いストレートを含むセクターでは、フェラーリの方がメルセデスより速い。
開始40分付近で、ウイリアムズ・マッサがリアタイヤを完全にロックさせ、コーナーを曲がりきれず、ウォール寸前で止まりダメージはないものの、レッドフラッグ中断。
再開後、レッドブルのリカルドが、1:38.311の好タイムで3番手に割り込む。
ロズベルグは、ソフトタイヤ時のラップでコーナーでミスをしたのが祟り5番手タイム。
マクラーレン勢はセクターによっては、かなりいいタイムを計測するものの、総合的なタイムではバトンが10番手、アロンソは12番手まで順位を落とした。
しかし、マシンの挙動、オンボード映像を見ていると、マシンはより闘えるレベルに上がってきているものと思われる。
バトンの10番手タイムは単純に予選Q3まで行けるタイムであり、しかもこのタイム計測時もコーナーでワンミスがあったことを考えると、期待が持てそうな仕上がりを見せている。
上位争いでは、メルセデスとフェラーリの差は確実に縮まってきていると考えており、ストレートスピードが速いフェラーリは、このまま行けば決勝で再び有利にレースを進められそうだ。
【中国GP 2015 フリー走行2回目 FP2】
順位 | No | ドライバー | チーム | タイム | タイム差 | 周回数 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | L.ハミルトン | メルセデス | 1:37''219 | - | 32 |
2 | 7 | K.ライコネン | フェラーリ | 1:37''662 | 0''443 | 35 |
3 | 3 | D.リカルド | レッドブル | 1:38''311 | 1''092 | 24 |
4 | 5 | S.ベッテル | フェラーリ | 1:38''339 | 1''120 | 30 |
5 | 6 | N.ロズベルグ | メルセデス | 1:38''399 | 1''180 | 35 |
6 | 26 | D.クビアト | レッドブル | 1:38''737 | 1''518 | 10 |
7 | 77 | V.ボッタス | ウイリアムズ | 1:38''850 | 1''631 | 27 |
8 | 12 | F.ナスル | ザウバー | 1:39''032 | 1''813 | 26 |
9 | 8 | R.グロージャン | ロータス | 1:39''142 | 1''923 | 32 |
10 | 22 | J.バトン | マクラーレン | 1:39''275 | 2''056 | 29 |
11 | 13 | P.マルドナド | ロータス | 1:39''444 | 2''225 | 30 |
12 | 14 | F.アロンソ | マクラーレン | 1:39''743 | 2''524 | 27 |
13 | 9 | M.エリクソン | ザウバー | 1:39''751 | 2''532 | 33 |
14 | 33 | M.フェルスタッペン | トロロッソ | 1:39''894 | 2''675 | 32 |
15 | 55 | C.サインツJr. | トロロッソ | 1:39''971 | 2''752 | 28 |
16 | 27 | N.ヒュルケンベルグ | Fインディア | 1:40''151 | 2''932 | 28 |
17 | 19 | F.マッサ | ウイリアムズ | 1:40''423 | 3''204 | 7 |
18 | 11 | S.ペレス | Fインディア | 1:40''868 | 3''649 | 24 |
19 | 98 | R.メリ | マノー | 1:42''973 | 5''754 | 27 |
20 | 28 | W.スティーブンス | マノー | 1:44''564 | 7''345 | 8 |
(参照:オートスポーツHP)
明日の予選で、マクラーレンホンダがまずは初のQ2進出なるか?そして一気にQ3へも行けるか?には注目だ。
そして、上位争いもさることながら、中位勢はより混沌としており、メルセデスとフェラーリの上位争いに、次に割って入るのはどのチームなのか?も注目だ。
(中国GP 放送・中継予定はこちら)
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