予選を全勝し「WGC-キャデラックマッチプレー選手権2015」4日目の決勝トーナメントに進出した松山英樹。
16強、1回戦の相手は世界ランク1位のロリー・マキロイ。昨日は、ビリー・ホーシェル相手に苦戦しながらも20ホール目で大逆転勝利で勝ち上がってきた。
世界ランク1位で勢いにも乗るマキロイ相手に、松山はどういったゴルフを魅せるか?世界が注目する一戦だ。
実力者達が次々と予選敗退していく中、松山は予選を3戦全勝で勝ち上がってきた。
ただ3日目のホールアウト後に、これまでの様な前半立ち上がりの悪いゴルフをしていたら、マキロイ相手に絶対に通用しないとコメント。
スロースターターの松山がフロントナインで、どれだけ粘れるか?が鍵となりそうだ。
1番562YPAR5 注目のスタートホール
松山は308Yのドライビングでフェアウェイキープ。残り232Yのセカンドはグリーン左サイドバンカーへ入れてしまう。
318Yのティーショットを打ったマキロイは右のセミラフへ。残り229Yのセカンドは2オンに成功し、ピンまで約11mを残す。イーグルパットはピン約1mに寄せバーディー奪取。
松山のバンカーショットはグリーンオンも、ピンまで約3.6mの微妙な距離を残す。プレッシャーの掛かる場面だが、松山もバーディーパットを沈め、見事なバーディースタート。
有言実行の松山いきなりのピンチでバーディー奪取し、オールスクエアスタートだ。
2番200YPAR3
マキロイのティーショットはグリーン右へ。ピンまで約8.2mの位置。しかしマキロイはこのパットを沈め連続バーディー。
松山はピン奥へ乗せ、残りピンまで6m程の位置へ。バーディーパットは惜しくも外しパー。
マキロイの連続バーディーで、マキロイの1UPとなった。
【マキロイ2番 連続バーディー映像】
(映像:WGC公式HPより)
3番480YPAR4 松山、ここは踏ん張りたいホール。
マキロイのティーショットは291Yの飛距離で、フェアウェイ右僅かにこぼれファーストカットへ。
松山は279Yのティーショットは左へ曲げ、ラフへ。残り211Yのセカンドはグリーンをオーバーしラフへ。ピンまで17mの位置。
マキロイのセカンドは2オンし、ピンまで約5.8mまで寄せてきた。
プレッシャーの掛かる松山の3打目はピンまで約3mまで寄せ、パーセーブ。
マキロイはバーディーパットを外し、パー。
ピンチを迎えた松山だったがハーブとし、マキロイの1UPのままとした。
4番428YPAR4
ティーショットは両者ほぼ同じく左へ曲げ、マキロイはセミラフで残り140Y。松山はファーストカットへ残り146Yの位置。
松山は2オンに成功し、ピンまで約14mを残す。
マキロイも2オン。残り約10mの地点。
両者ここは2パットでパーで分けるホールとなり、依然マキロイの1UPが続く。
5番606YPAR5
マキロイはフェアウェイをキープし、残り288Yまで持ってきた。
松山のティーショットはフェアウェイ右を僅かに外し、ラフへ。311Yの距離を残す。
マキロイのセカンドは2オンし、ピンまで約10m。
松山はセカンドをグリーン手前、残り65Yの地点へ。3打目アプローチはピン約7.3mに乗せる。
しかしマキロイの3打目のパットはピン約1mまで寄せ、バーディー。
松山のバーディーパットは入らず、ここでマキロイの2UPとなる。
6番429YPAR4 これ以上引き離されることなく、逆に1つでも取り返したいところ。
マキロイは290Yのドライビングで、やや右に曲げセミラフへ。
松山はティーショットをミス。187Yの飛距離で左のラフへ。残り192Yのセカンドはグリーン手前ピンまで18mを残す。
マキロイは2オンさせ、ピン約4mまで寄せる。
松山の3打目アプローチはピン約3.6mまで寄せるもパーパットを外す。
マキロイはバーディーパットは外したがパー。
松山の手痛い今日初ボギーで、マキロイの3UPとなった。
7番473YPAR4 ここは何とか踏ん張りたい。
マキロイの312Yのドライビングは右ラフへ。
松山の306Yのティーショットは、マキロイよりも右に曲げカート道へ。ドロップをし残り208Yのセカンドはグリーンをオーバーし、ピンまで24m。3打目アプローチも寄せきれず、ピンまで約9.1m。
一方、マキロイは179Yのセカンドを2オン。ピンまで約12mに着け、2パットでパー。
松山はミスが続き、連続ボギーでマキロイの4UPとなってしまった。
8番449YPAR4 松山ここは1つでも取り返し、得意のバックナインに持って行きたい。
312Yのドライビングのマキロイはフェアウェイをキープ。残り131Yのセカンドは2オンさせ、ピン約3mまで寄せてくる。
松山は302Yを飛ばし右のラフへ。140Yを残したセカンドは2オン。ピンまで約5.5mまで寄せる。
しかし、マキロイがバーディーパットを沈め、松山のバーディーパットはカップをオーバー。
松山はパーとするも、マキロイのショット、パットが上を行き、これで5番~8番まで4連続でマキロイが獲り、5UPとされてしまう。
9番183YPAR3 前半上がりホールは松山得意とするところ。
松山のショットはあわやホールインワンの絶妙なショット。ピン約20cmに着けバーディー奪取。
マキロイも1オンで、ピン約2.4mに寄せる。
前半上がりの大事なホールで松山は1番以来となるバーディー奪取で、マキロイの4UPに戻した。
【松山9番 あわやエースのスーパーショット映像】
(映像:WGC公式HPより)
フロントナインは途中大きく崩れたが、9番を取り返したことは大きい。
バックナインの松山の猛チャージに期待が掛かる。
10番467YPAR4 スロースターターの松山。これまで3日間とも大きくスコアを伸ばしたバックナインのスタートホールだけに、獲っていきたいところだ。
松山は303Yを飛ばすもティーショットは右のラフへ。
マキロイは293Yのドライビングで、フェアウェイほぼ真ん中へ。残り165Yのセカンドはグリーン左サイドバンカーへ入れてしまう。
松山、残り165Yのセカンドは僅かに2オンならず、ピンまで約16.4mを残す。
ピンまで約10m、マキロイのバンカーショットは、何とそのままチップインバーディー。
松山の3打目アプローチは寄せきれず5mを残してしまい、マキロイがこのホールを取り返す。
バックナイン出だしからマキロイの凄さを見せ付けられ、再びマキロイの5UP。
【マキロイ バンカーからチップインバーディー】
No room, no problem for Rory. #QuickHits http://t.co/M8MgQ3aHzm
— PGA TOUR (@PGATOUR) 2015, 5月 2
11番405YPAR4 そろそろ松山らしさが出始める頃。差を縮めたい。
マキロイのショットは大きく右に曲がり319Yを飛ばすもドロップ。残り118Yのセカンドは2オンし、ピンまで約12.5mを残す。マキロイはこのホール、パー。
松山は268Yのドライビングでフェアウェイ左をキープ。残り141Yのセカンドは2オンし、ピン約9.8mに着ける。バーディーパットは入らず、松山もパー。
このホールはハーブとし、マキロイの5UPは変わらず。
12番336YPAR4
松山のティーショットは266Yの飛距離でフェアウェイをキープ。
マキロイは257Yで右のラフへ。しかし残り84Yのセカンドはピン側約1.5mまで寄せる。
松山の残り82Yのセカンドはグリーンオーバーで、ピンまで約7.6mを残してしまう。
マキロイはバーディーパットをしっかり沈めバーディー奪取。
松山は3打目を外し、マキロイの6UPとなってしまった。
13番175YPAR3 このホールで松山が取り返さないと、敗退が決まってしまう。何としても粘りたい。
マキロイは1オンするも、ピンまで約15.5mを残す。
松山は1オン、約8.8mに着ける。
マキロイは絶妙なパットを魅せパー。
松山のパットはカップをオーバー。ここで決着がついた。
13番ホールで、マキロイの6&5で、松山の敗退が決まってしまった。
今日の松山はショットもパットも悪い中、我慢のゴルフをしていたが、マキロイの実力が上回るホールが続き苦しい展開となった。
今日の両者の闘いを見る限りでは、まだマキロイが何枚も上手であることを証明した。
しかし、世界選手権のマッチプレーでシード選手になり、予選を全勝で勝ち上がった実力は厳然たる事実であり、マッチプレーという特殊なプレーでも自身のゴルフを崩さない松山らしさで、勝ち上がってきたことは高い評価に値する。
ただ、決勝トーナメントの初戦でいきなりマキロイとの対戦でついてない面はあるが、今後、松山がのし上がっていくためには、倒さなければいけない相手でもある。
今回のマッチプレー選手権は、今後松山が通常のストロークプレーのツアーでもより高みを臨むための本当にいい経験となったはずだ。
これから大きな大会が続くが、成長を続ける松山に大いに期待したい。
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(ホールアウト後のコメント、マキロイとの対戦で得たもの 記事はこちら)
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