PGAツアー「ウェルズファーゴ チャンピオンシップ2015」初日、1日目を迎えた石川遼。
前回「プレーヤーズ選手権」では、これまでの不調と打って変わって素晴らしい活躍を魅せた。今大会「ウェルズファーゴ」は「プレーヤーズ」でのハイレベルなゴルフがフロックでなかったことを証明するために、石川自身好調を維持するための試金石ともなる大会だ。
来季シードを確かなモノにするためにも、重要な闘いとなる。
前大会「ザ・プレーヤーズ選手権」は石川遼の大躍進と、松山英樹の初日首位スタートから最終日の巻き返しで、大いに盛り上がった。
ここまで予選落ちも続く等、非常に苦しいシーズンを送っていただけに、早く来季シード権の確保を図りたいというのも、正直なところ。
「プレーヤーズ」の活躍で、少し嫌なプレッシャーから解放され、目の前のゴルフにウエイトを集中出来る状態にもなっているのではないだろうか。
石川の「ウェルズファーゴ」初日は、ロバート・アレンビー、ジャロッド・ライルとのペアリングで13時40分と遅い時間帯のスタートだ。
1番418YPAR4 スタートから飛ばしていきたいところ。
ティーショット277Yの飛距離だが、フェアウェイバンカーに捕まってしまう。
残り141Yのセカンドは2オンに成功。ピン約7.3mを残す。
バーディーパットは惜しくも入らず、パー発進。
2番178YPAR3
ティーショットは1オン。ピンまで約4.9mに着ける。
しかし、石川はここから3パットを叩き、手痛いボギー。
3番452YPAR4 切り替えていきたいところ。
ティーショットは、大きく右へ曲がり林の中へ。残り187Y。
石川は、ここから2オンを狙い見事グリーンオン。ピン約4.9m。
バーディーパットは僅かにショート。ここはパーセーブ。
4番483YPA4
310Yのビッグドライブはフェアウェイをキープ。残りは157Y。
セカンドショットは、グリーンに届かず約11m手前の位置に。
3打目はピン約2.4mに寄せるも、パーパットを外し、ボギー。
今日、早くも2つ目のボギーで、トータル+2。
5番570YPAR5はパーセーブ。
6番250YPAR3 そろそろバーディーが欲しいところ。
ティーショットはグリーン左手前へ。約20mを残す。
セカンドショットはグリーンには乗ったが、ショートし、まだ約11mを残す。
続くパーパットも外れ、ここでも痛恨のボギー。
3つ目のボギーで、トータル+3。巻き返しを図りたい。
7番532YPAR5はパーセーブ。
なかなか、バーディーが獲れない苦しい展開が続く。
8番350YPAR4
257Yのティーショットはフェアウェイバンカーに捕まる。残りは92Y。
2オンを狙ったバンカーショットは、グリーンをオーバー。20mを残す。
3打目はカップをオーバーし、約2.1mの返しのパーパットも外し、ボギー。
既に8番までで4ボギーを叩き、140位まで順位を落とす。
9番495YPAR4 前半上がりホール、初バーディーを獲って気分良くバックナインをラウンドしたいが、パーセーブ。
フロントナインを終え、石川はノーバーディー4ボギーの+4での折り返し。
前半フェアウェイをキープしたのは1ホールのみで、セカンドショットがなかなかいいライで打てず、スコアをまとめられない苦しい展開。
後半、少しでも巻き返しを図りたいところだ。
10番598YPAR5 後半スタートホールはバーディースタートで、流れを作りたい。
309Yのティーショットは、右ラフへ。残り274Y地点。
セカンドは、グリーン手前残り104Yのフェアウェイへ。
3打目アプローチは、あわやチップインイーグルの絶妙なショット。
バーディーパットはしっかり沈め、今日初バーディーを奪取。
後半スタートをバーディー発進で、+3にスコアを縮める。
11番426YPAR4 続けてバーディーを獲って、チャージを掛けたいところ。
300Yのドライビングはフェアウェイキープ。残り133Yの位置へ。
残り129Yのセカンドは、ピン側約60cmに着けるスーパーショット。
ここで連続バーディー奪取。
2連続バーディーで、+2までスコアを縮め、107位タイまで順位を上げる。
12番456YPAR4は惜しいパー。
13番210YPAR3
ティーショットは1オンもピン手前約20.7mを残す。
2打目はカップをオーバーし、約1.7mを残す。
返しのパーパットも外れ、ここで痛恨のボギー。
このボギーで、再び+3にスコアを落とし、126位タイグループに順位を下げた。
ここまでPAR3はすべてボギー。その内、2ホールで1オン3パットを叩いており、スコアメイクが出来ない状況だ。
14番345YPAR4 早く予選通過安全圏内には順位を上げたいところ。
ここで石川遼が「らしさ」を魅せた。
今日はピンが手前に切ってあり、1オン狙いの318Yのビッグドライブは、ピン約3.7mに寄せるスーパーショット。イーグルチャンス到来!
そして、見事パッティングを決め、イーグルを奪取。
見事なイーグルで、+1まで持ってきた石川は、この時点で順位を86位タイまで上げてきた。
【石川遼 14番 PAR4で1オン イーグル スーパーショット】
youtu.be
(映像:ゴルフネットワークYoutube公式アカウントより)
15番577YPAR5 強気の石川。グリーンマイルを前に、ここでもスコアを伸ばしておきたい。
305Yのドライブは、フェアウェイ右目をキープ。残り275Y。
セカンドは、僅かにグリーン右へ外しラフへ、ピンまで約8.5m。
そして3打目は、またもやイーグルか?と思わせる惜しい1打で僅かに外すも、バーディー奪取。
このバーディーで、トータルイーブンパーとし、65位タイまで順位を上げてきた。
16番~18番は名物難ホールの通称「グリーンマイル」その直前2ホールで3ストローク、スコアを伸ばせたのは大きい。
16番508YPAR4 「グリーンマイル」を相手に攻めのゴルフが見せられるか?
ティーショットで、大きく曲げてしまいピンチを迎えるも、パーセーブ。
17番221YPAR3 池越えのショートホール
課題のPAR3だが、いいパットを見せるが惜しくもバーディーを逃し、パー。
18番493YPAR4 難易度1位のホールだが、アンダーパーで初日を終えたいところ。
306Yのドライビングはフェアウェイをキープ。残り195Y。
セカンドはピン手前に2オンし、約9.8mを残す。
長い距離のパットとなったが、石川はこれを見事に沈め、ラストホールをバーディーフィニッシュした。
【18番 バックナインを31でラウンドした最後を締めくくるバーディーパット】
Ryo Ishikawa stormed home to shoot 31 on the back nine at Quail Hollow. #QuickHits http://t.co/QXhEUtagT0
— PGA TOUR (@PGATOUR) 2015, 5月 14
(映像:PGA公式twitter)
大会初日の石川は、1イーグル、4バーディー、5ボギーの「71」トータル-1でホールアウトした。
初日の石川遼はまさにジキルとハイドの様な1日だった。
前半と後半では、別人格の様なゴルフの内容と結果。
フロントナインは、フェアウェイをキープしたのは1ホールのみ。ティーショットは全く安定せず、セカンドショットに四苦八苦。そして3パットを何度も叩いた。
一時140位近辺まで順位を落とし、初日ながら予選通過が危ないのではないか?と危惧の念を抱いたほどだ。
それがバックナインでは、1イーグル、4バーディー、1ボギー。OUTが40、INは31というスコアだ。
しかも、31を出したバックナインは「グリーンモンスター」3ホールがあり、締めのバーディーを獲った最終18番は、ただでさえ難しい「クエイルホロー」の難易度1位のホール。
正直、前半のゴルフで「先週の大躍進はフロックだったか?」という気持ちを抱いたが「クエイルホロー」のバックナインを31でラウンド出来る石川遼は、復調と共に大きな成長を遂げていることを感じさせる。
アンダーパーでラウンドする2日目以降、前回同様の活躍を期待してもいい様だ。
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