PGAツアー「ザ･メモリアルトーナメント2015」3日目を迎えた松山英樹。2日目は初日の絶好調から一転、ショットの精度を欠き苦しいゴルフとなったが、勘所は抑え大崩れしない辺りはさすがディフェンディングチャンピオンという所を魅せた。
3日目のムービングデーは上位がスコアを伸ばす中、パーオン率が悪い状態は依然続き、ショートゲームで我慢のゴルフを強いられた。しかし後半に入り３つのバーディーを獲り、徐々に調子を上げていった。
3日目の松山は、4バーディー、3ボギーの「71」(PAR72)となり、トータル10アンダー。首位と5打差の５位タイでホールアウトした。
２日目の松山英樹は調子が悪い中、要所要所で勘所を抑える、まさにディフェンディングチャンピオンらしいPGAトッププレーヤーのゴルフを魅せた。
パーオン率が悪く、ショートゲーム（グリーン廻りからのアプローチ）が冴えた２日目だったが、修正を図った結果は３日目に出るか？注目される。
３日目･ムービングデーの闘いはジム･ヒューリックとのペアリング･組合せ、13:25スタートで始まった。
１番４７０YPAR4 大事なスタートホール
ティーショットは、フェアウェイ右目へ。残り１６０Y。
セカンドは２オンし、ピン約4.3mに着ける。
バーディーパットは僅かに届かず、パースタートとした。
２番４５５YPAR4
２９６Yのティーショットは、フェアウェイ左目へ。残り１６２Y。
セカンドショットは、グリーンオーバー。セミラフで残りはピン約5.2m。
３打目アプローチは、あと約50cm足りず、パー。
ムービングデーらしく、ジャスティン･ローズらがスコアを伸ばしてきており、この時点で９位タイグループ。松山もそろそろチャージを掛けたい。
３番４０１YPAR4
ティーショットは、フェアウェイ右サイド、残り１３２Y地点へ。
セカンドは僅かにグリーン右に外れ、ピン約3.7mの位置。
３打目はあと少しでバーディーも、約10cmを残し、このホールもパー。
４番２００YPAR3
ティーショットは、グリーン左サイドバンカーへ。残りは約10m。
２打目リカバリーも、あと少しでチップインバーディーという惜しさで、パーセーブ。
ここまでセカンドショットの精度に欠け、２オンが出来ず、ショートゲームに頼る苦しい展開。なんとか打開したい。
５番５２７YPAR5 このロングホールで初バーディーを狙いたい！
ティーショットは、左ラフへ。残り２７４Y。
セカンドは、グリーン手前１１０Y地点へ。
３打目は３オン、ピン約1.9mに着けバーディーチャンス！
しかしこのバーディーパットを僅かに外してしまい、もったいないパー。
６番４４７YPAR4
２８１Yのドライビングは、フェアウェイ左目へ。残り１６７Y。
セカンドは絶妙なショットで、ピン約2.2mに着ける。
このバーディーパットはしっかり決め、今日初バーディー奪取！
しっかりとした松山らしい内容のホールで、初バーディー。トータル１０アンダーとし、順位は７位タイへ。
７番５６３YPAR5 ここは波に乗りたいところ。
３０３Yのティーショットは、フェアウェイ右サイド。残り２５７Y地点へ。
セカンドショットは僅かにグリーン手前、ピン約15mまで持ってくる。
３打目でグリーンに乗せ、ピン約3.4mへ。バーディーチャンス！
しかしこのバーディーパットは外し、このホール、パー。
８番１８５YPAR3
ティーショットは、１オン。ピン約3mに着ける。再びバーディーチャンス！
しかしこのバーディーパットは強めに出てしまい、パー。
９番４１２YPAR4 前半上がりのホール。気分良くハーフターンしたい。
ティーショットを左へ曲げ、ファーストカットへ。残り１３３Y。
セカンドはグリーン左奥へ。ラフから約18mの距離を残す。
難しいライからのアプローチは、ホームランになってしまい、グリーン逆側へ。約4.9mを残す。
パーパットは僅かに短く、前半上がりで痛恨のボギーを叩いてしまう。
これで松山はトータル９アンダー、11位タイへ後退。
前半の松山は１バーディー、１ボギーでハーフターン。
アイアンショットの精度が悪く、パーオン出来ない状態が続き、６番でフィーリングを掴んだか？に
見えたが、前半上がりの９番ではパーオン出来ず、ショートゲームでも難しいアプローチからボギー。
ティーショットで多少ブレても、セカンドショットの精度で勝負する、
いつもの松山のゴルフのパターンを早く掴みたい。
パットの精度が落ちているのも気になるところだ。
前半はバーディーチャンスをいくつか落としてしまった。
上位陣はスコアを伸ばしきており、後半は巻き返しを図りたい。
１０番４７１YPAR4
２９２Yのティーショットは、フェアウェイ左のバンカーへ。残り１８３Y。
２打目リカバリーは、出すだけになり、フェアウェイへ。残り１２０Y。
３打目でグリーンオンし、ピン約4.3mに寄せる。
しかしパーパットはほんの僅か入らず、手痛い連続ボギー。
このボギーで、トータル８アンダー。１３位タイまで順位を落とす。
１１番５６７YPAR5
３２１Yと気合いの入ったビッグドライブは、フェアウェイ右サイドへ。残り２２９Y。
セカンドはグリーンには届かず、グリーン右手前のラフ、残り約28m地点へ。
３打目アプローチは、ピン約1.7mまで寄せる絶妙なショットで、バーディーチャンス！
松山はこのバーディーパットを沈め、連続ボギーで来た嫌な流れを断ち切る見事なバーディー奪取！
これでトータル９アンダーに戻し、順位は１１位タイへ。
この時点でトップは-14のジャスティン･ローズ。差を縮めたい。
１２番１８４YPAR3
ティーショットは、グリーン左奥へオーバー。ピン約9mを残す。
難しいライからのアプローチはグリーン手前でショートしてしまい、約4mを残す。
しかし松山は３打目をしっかり沈めパーセーブ。
この踏み止まり方が、松山の真骨頂だ！
１３番４５５YPAR4
ティーショットは、フェアウェイ右サイドへ。残り１９８Y。
セカンドはショットは、ピン約1.8mに着けるスーパーショット。
このバーディーパットを沈め、後半２個目のバーディー奪取！
このバーディーで、トータル１０アンダーに戻し、順位は７位タイへ。
１４番３６３YPAR4
ティーショットは、フェアウェイ真ん中へ。残り１０６Y。
セカンドは、僅かにグリーン右へ外れ、残り約9m。
３打目はもう少しでバーディーも、このホール、パー。
トップ、ジャスティン･ローズは、１５アンダーまでスコアを伸ばしてきた。
何とか食い付いて行きたい
１５番５２９YPAR5
２９８Yのドライビングは、フェアウェイほぼ真ん中へ。残り２３５Y。
セカンドは、グリーンをオーバーしてしまい、グリーン左奥ラフから約16mを残す。
３打目アプローチは、もう少しでチップインイーグルの素晴らしいショット。
残り約40cmのバーディーパットはしっかり沈め、バーディー奪取！
これで１１アンダーとし、５位タイまで順位を戻した。
【15番 あわやチップインイーグルの素晴らしいアプローチ】
（映像:PGA公式HPより）
１６番２０１YPAR3 ここから残り３ホールは難易度が高いが、どこかで獲っておきたい。
ティーショットは、グリーン右手前のラフへ。残り約13.5m。
深いラフからの難しいアプローチは、グリーンに乗せられず、約6mを残す。
３打目でグリーンに乗せるが、1m程残してしまい、ボギー。
このボギーで１０アンダーに戻るが、順位は５位タイのまま。
１７番４７８YPAR4
２９４Yのティーショットは、フェアウェイ左のバンカーへ。残り１７４Y。
セカンドは２オン。ピン約7mまで寄せてきた。
しかしバーディーパットは少し強めに出て外し、このホール、パー。
１８番４８４YPAR4 難易度１位の最終１８番だが、昨季の松山は４日連続バーディーという記録を作っている。
３１０Yのビッグドライブは、フェアウェイ真ん中へ。残り１５９Y。
セカンドは２オン。ピン約5.5mに寄せる。
しかしこのバーディーパットは決めきれず、パーでのフィニッシュとなった。
３日目の松山は、４バーディー、３ボギーの「71」(PAR72)となり、トータル１０アンダー。首位と５打差の５位タイでホールアウトした。
この日も我慢のゴルフを強いられた。
特に前半はパーオン出来ず、持ち前のショートゲームでパーセーブで凌ぐ、厳しい展開。
精度の高いセカンドショットでピン側に着け、バーディーを獲っていく松山の形がなかなか作れなかった。
前半上がりの９番、後半スタート１０番で連続ボギーと嫌な流れになったが、
すぐにバーディーを取り返し、１１番、１３番、１５番とバーディーで流れを引き寄せたのはさすがだ。
今日はパットの精度を欠く場面も見られ、あと２、３ホールはバーディーホールがあったかもしれない。
ジャスティン･ローズが１５アンダーで一人抜け出してはいるが、５打差に付ける松山は好位置に付けており、
明日の最終日、痺れる優勝争いから「連覇」の可能性は十分にある。
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