F1第7戦「カナダ グランプリ2015」公式予選。波乱の多かった予選で最後にポールポジションを勝ち獲ったのは、ハミルトンだった。
予選前のFP3でトラブルによりストップしたバトンは、原因がERSにあり予選出走出来ず。
またフェラーリ・ベッテルはQ1開始直後にMGU-Hのトラブル発生ですぐにピットインし、Q1終了間際にコースインするもマシンスピードが出ず、まさかのQ1ノックアウト。マッサもトラブルで同じくノックアウト。波乱の多い予選となった。
■予選Q1
開始直後にコースインしたのは、こちらもトラブルで満足に走れていないアロンソ。
スーパーソフトを履きアタックも、最初のタイムは1m18.752s。
その後、FP3を走れなかったハミルトンが1m16.395sのトップタイムを出した翌周に1m15.979sに塗り替えた。
ベッテルはコースインし、計測タイムに入る前にMGU-Hトラブルが発生し急ぎピットへ戻る。
メルセデス同士の熾烈な争いで、ロズベルグがハミルトンを0.002s上回り、トップタイム。
◇開始10分の順位
1 Rosberg
2 Hamilton
3 Raikkonen
4 Bottas
5 Maldonado
6 Grosjean
7 Verstappen
8 Sainz
9 Kvyat
10 Ericsson
11 Ricciardo
12 Hulkenberg
13 Alonso
14 Perez
15 Massa
16 Stevens
17 Merhi
No time yet: Nasr, Vettel
Not running: Button
映像ではピットで待機し続けるベッテルが何度も映し出される。
◇開始15分の順位
1 Rosberg
2 Hamilton
3 Raikkonen
4 Bottas
5 Maldonado
6 Grosjean
7 Verstappen
8 Sainz
9 Kvyat
10 Ericsson
11 Ricciardo
12 Alonso
13 Hulkenberg
14 Nasr
15 Perez
16 Massa
17 Stevens
18 Merhi
19 Vettel - no time
Not running: Button
開始16分頃に、ようやくベッテルがスーパーソフトを履き、コースイン。
そして、なんとグロージャンがここで、1m15.833sのトップタイムを出す。
このタイミングでの15位はアロンソであったため、ベッテルが上回ればアロンソはノックアウトが濃厚。
ベッテルは1周目ではアロンソのタイムを抜けず、チェッカー後の2周目はかなりタイムが遅れ、
今季初、昨年以来のQ1ノックアウトが決まった。
そして「パワーが無い」と無線で訴えてきたマッサも、まさかのノックアウト。
アロンソは15位ギリギリでのQ1突破となった。
□予選Q1結果
1 Grosjean
2 Rosberg
3 Hamilton
4 Maldonado
5 Hulkenberg
6 Raikkonen
7 Verstappen
8 Ricciardo
9 Kvyat
10 Bottas
11 Sainz
12 Ericsson
13 Perez
14 Nasr
15 Alonso
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16 Vettel
17 Massa
18 Merhi
19 Stevens
20 Button
■予選Q2
メルセデス勢がトップ争いをする中、ベッテルを失ったフェラーリは、何としてもライコネンにグリッド上位を狙わせたい。
Q2は早々にメルセデスの2台がラップタイムを刻む。
Q1トップタイムのグロージャンが、Q2でも1m15.916sのタイムを出してきた。
1台のみのマクラーレンホンダ、アロンソにも期待は懸かるが、タイムは伸びてこない。
こちらも1台のみとなったフェラーリ、ライコネンは好調グロージャンとの3番手争いに入る。
◇Q2終了5分前の順位
1 Hamilton
2 Rosberg
3 Bottas
4 Raikkonen
5 Grosjean
6 Perez
7 Ricciardo
8 Hulkenberg
9 Maldonado
10 Kvyat
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11 Sainz
12 Verstappen
13 Nasr
14 Alonso
15 Ericsson
熾烈な3位争いは、こちらも1台のみとなったウイリアムズのボッタスも加わる。
最後に3位を射止めたのは、好調ロータスのグロージャン。ライコネンは4位。ボッタスは5位。グロージャンのチームメイト、マルドナドも6位に入った。
サインツは、最後の最後でレッドブルのクビアト、リカルドに交わされ、11位でノックアウト。
フェルスタッペンも12位でQ3進出ならず。
そして、マクラーレンホンダの唯一の望みのアロンソも14番手でノックアウト。
トロロッソと、エリクソン、ナッセのザウバー2台もQ3進出はならなかった。
□予選Q2結果
1 Hamilton
2 Rosberg
3 Grosjean
4 Raikkonen
5 Bottas
6 Maldonado
7 Hulkenberg
8 Kvyat
9 Perez
10 Ricciardo
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11 Sainz
12 Verstappen
13 Ericsson
14 Alonso
15 Nasr
■予選Q3
ここでハミルトンがPPを獲れば、2010年以来となる。
まずは、ライコネンが1m15.126sのタイムを計測。
ハミルトンは、1m14.393sで被せてトップタイム。
ベッテル不在でフェラーリの期待が一身に懸かるライコネンだが、コーナリングで挙動を乱し、1m15.014s。
3位争いをしていたボッタスの1m15.102sを僅かに上回る。
カナダで好調なロータスの2台、グロージャン、マルドナドが5、6番手に。
レッドブル勢を間に挟む形でフォースインディア、ヒュルケンベルグが7番手。
最終的にメルセデス、ハミルトンがモントリオールでは2010年以来となる通算44回目のポールポジションを獲得した。
今季は既に5度目のポール獲得だ。
【予選Q3結果及び総合結果】
1 Hamilton
2 Rosberg
3 Raikkonen
4 Bottas
5 Grosjean
6 Maldonado
7 Hulkenberg
8 Kvyat
9 Ricciardo
10 Perez
11 Sainz
12 Verstappen*
13 Ericsson
14 Alonso
15 Nasr
16 Vettel
17 Massa
18 Merhi
19 Stevens
20 Button
(上記記事内、順位引用:AUTOSPORT.com)
尚、*フェルスタッペンはモナコGPでのクラッシュ事故ペナルティとパワーユニット交換ペナルティのため、15グリッド降格処分あり。
また、予選終了後、FP3でベッテルがレッドフラッグ中に他のマシンを追い越したことに対して、5グリッド降格と3ポイントのペナルティを課す裁定が下った。
上記2件の降格ペナルティでも、予選に参加しなかったバトンが最下位グリッドを免れ得るのか?は不明だ。
そもそもバトンが予選に参加出来なかった原因となったマクラーレンホンダのパワーユニットにERSトラブルが発生していることは、懸念材料だ。
まずはホンダがカナダでPUをアップデートし、次戦オーストリアでマクラーレンのマシンの改良に合せて効果を発揮するはずだったのだが。
ホンダPUの進化が予想以上に早いため、マクラーレンのマシンやその他箇所が追い付いていないという議論まで出だした矢先でもあった。
バトンよりも先にアロンソのPUに異常が発見され、交換をしており、トークンを使用したアップデートが何だったのか?疑問符が付く。
ここまで、順調に進化を遂げてきただけに、カナダで起きた異変には敏感に反応してしまう。
明日の決勝で、少しでもいいパフォーマンスを出せることを祈るばかりだ。
今回は他チームも含め、妙にトラブル、波乱が多い予選だった様に感じている。
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