第144回「全英オープンゴルフ2015」5日目の最終日を迎えた松山英樹の模様を、恒例の「実況中継風速報」でお伝えします。
これまでが嘘の様な穏やかな天候となった第3ラウンドは、多くの選手がスコアを伸ばし、上位は団子状態。そんな中、松山は再びパットの不調に陥り我慢のゴルフを強いられ、首位と5打差の18位T。
思う様にスコアを伸ばせませんでしたが、波乱に次ぐ波乱の144回目の「全英オープンゴルフ」では何が起きるか分からない。松山のパットさえ良くなれば「逆転メジャー初制覇」も十分可能性はあるはずだ。
長い長い2日間を要した「第2ラウンド」では、今季一番いいのでは?と思わせる好調なパッティングでバーディーを量産。
一気に「優勝争い」に加わってきた松山だが、第3ラウンドは一転我慢のゴルフを強いられた。
しかしまだ首位とは5打差。十分に「逆転優勝」の射程圏内だ。
今週の「ダンロップ・スリクソン福島オープン2015」に晴れて「凱旋帰国」するためにも、異例の5日目の最終日の今日は松山の意地を魅せてもらいたい。
5日目の最終ラウンドは、マーク・ウォーレンとのペアリングで、現地時間12時35分にスタートした。
1番376YPAR4
ユーティリティーでのティーショットは、290Yの飛距離でグリーン手前まで運びフェアウェイをキープ。残り85Y。
セカンドはピン手前約2mに着ける絶妙なショット!バーディーチャンス!
松山、ここは落ち着いて沈め、バーディー発進!
いきなりのバーディースタートで、トータル8アンダー!
2番453YPAR4 このままバーディーラッシュを重ねたいところだが
ドライバーでのティーショットは、左へ曲げてしまいラフへ。
セカンドは強めに出てしまい、グリーン奥のエッジ残り20Y付近へオーバー。
ここはパターで転がし、OK距離まで寄せ、ここはパー。
3番397YPAR4
スプーンでのティーショットは、フェアウェイをキープ。残り100Y。
セカンドは巧く傾斜を利用しピン左約5mに着ける絶妙なショット!
バーディーパットは僅かにラインから外れ、カップをオーバーし、ここもパー。
4番480YPAR4 スタート時の穏やかな天候から徐々に雲行きが怪しくなってきた
ドライバーをチョイスしたティーショットは、フェアウェイ左サイドをキープ。残り135Y。
セカンドはあと少し奥に落としたかったが、ピン手前に落としバックスピンでピン約5mに着ける。
この微妙な距離のバーディーパットは決めきれず、パー。
5番568YPAR5 このパー5はバーディーを獲りに行きたいホール
ティーショットは、左に曲げてしまい、左ラフへ。残り230Y。
セカンドはピン奥約4mに着けるスーパーショット!
ここは決めたいイーグルパットだが、僅かに外れるもバーディー奪取!
これでトータル9アンダーとし、9位タイ。再びトップ10入り!
逆転優勝をするためには前半であと2つは伸ばしておきたい!
6番412YPAR4 ここで強い雨
スプーンでのティーショットは、フェアウェイをキープ。残り80Y。
セカンドはキャリーで跳ねてしまい、ピン奥約10m。
長い距離のバーディーパットはカップをオーバー。
返しの80cmほどのパーパットはしっかり沈め、パー。
7番371YPAR4
風も強くなってきているからか、アイアンでのティーショットは、追い風に乗りグリーン手前へ。
セカンドショットはピンそば約2mにビタっと止める素晴らしいショット!バーディーチャンス!
松山、これを決めてバーディー奪取!
今日3つ目のバーディーで、トータル10アンダー!7位タイまで順位を上げ、首位と2打差!
8番175YPAR3
ティーショットはやや弱め、ピン手前約15mに着ける。
長い距離のバーディーパットだが、僅かにオーバー。ここはパー。
昨日よりもパッティングは復調している。このままもう少し長めも決めていければ、早めにトップタイに並べそうだ!
9番352YPAR4
ドライバーをチョイスしたティーショットは、フェアウェイ左サイドをキープ。残り100Y。
アゲインストの影響か?セカンドはピン手前約12mへ。
長い距離のバーディーパットだが、約1mオーバーし、ここはパー。
前半の松山は3バーディー、ノーボギーで、トータル10アンダー!首位とは2打差まで迫っている!
首位グループはまだスタートしていないだけに、最低でもあと2つ3つは伸ばしておきたい。
昨日、散々だったパッティングもしっかり打てており、ショットの精度は相変わらずいい。
最終日に強い松山の面目躍如だが、今回は惜しかったねで終わりたくないので、後半も早めにバーディーラッシュを掛けたい!
また「セントアンドリュース」の天気予報も良くなく、実際に荒れてきているため、その部分でも早めに仕掛けておきたいし、後続の上位グループにプレッシャーを掛けたいところだ。
【第4ラウンド 前半スコア】
HOLE | 1H | 2H | 3H | 4H | 5H | 6H | 7H | 8H | 9H | OUT |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Yards | 376 | 453 | 397 | 480 | 568 | 412 | 371 | 175 | 352 | 3584 |
Par | 4 | 4 | 4 | 4 | 5 | 4 | 4 | 3 | 4 | 36 |
Score | 3 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 3 | 3 | 4 | 33 |
10番386YPAR4 後半スタートから飛ばして行きたい!
ドライバーをチョイスしたティーショットは、グリーン手前まで運びフェアウェイをキープ。残り50Y。
セカンドはピンそば、スピンを掛けて止めるスーパーショット!
このバーディーパットは楽々決めて、後半いきなりのバーディー奪取!
松山、このバーディーでトータル11アンダー!6位タイまで上げ、首位にあと1打差に迫る!
11番174YPAR3
ティーショットは、ピン左手前約10mに着ける。
長い距離のバーディーパットは1mほどショートしてしまい、ここはパー。
徐々に難易度の高いホールが出てくるここからが松山の腕の魅せ所だ!
ウーストハイゼンが単独トップの立ったため、この時点で首位と2打差になる。
12番348YPAR4 11番12番が一番風の影響を受けやすいホール。何とか踏ん張りたい!
ティーショットは、アイアンでグリーン手前105Y付近まで運ぶ。
セカンドはグリーンに乗るも手前でバックスピンが掛かったため、傾斜から落ちてしまう。
パターで傾斜を登らせるバーディーパットも、1mほどショート。
松山、この短いパーパットを外してしまい、ここに来て痛恨のボギー。
痛いボギーで、トータル10アンダーに戻し、首位ウーストハイゼンとは3打差に広がる。
ここから気を取り直して、落ち着いてもう一度巻き返し、まずは首位と1打差に大勢いる2位タイグループにつけておきたい!
13番465YPAR4
ドライバーをチョイスしたティーショット、フェアウェイ左サイドをキープ。
セカンドはピン手前約10mに着ける。
長い距離のバーディーパットは、少し弱くショート80cmほど残す。
このパーパットはしっかり沈め、ここはパー。
ここでジェイソン・デイも-13とし、ウーストハイゼンと並び首位タイへ!
14番618YPAR5 ここまでボギー2回、バーディー1回。順番で行くと今日はバーディーホールになるはず!
ティーショットは、フェアウェイ真ん中をキープ。
セカンドはレイアップし、残り145Y地点まで運ぶ。
3打目でグリーンオンも、ピン左手前約12mと寄せきれず。
長い距離のバーディーパットはカップをオーバーし、ここはパー。
ここでジャック・ジョンソンが抜けだし-14で単独トップに!
15番455YPAR4
ティーショットは右に曲げてしまい、ブッシュへ。ライは悪い。残り180Y。
ブッシュからのセカンドはミスショットとなり、巧くコントールならず80Yほどの飛距離で、左のラフへ。残り100Y。
3打目アプローチは、強めに打ってしまいピン奥約10mを残す。
距離のあるパーパットは決められず、大事な局面で痛恨のボギーを叩いてしまう。
このボギーでトータル9アンダーまで戻し、単独首位ザック・ジョンソンとは6打差の15位タイに後退。
ここからはスコアを伸ばしにくいだけに、このボギーは痛い。
16番423YPAR4 16番、17番と難しいホールが続く。気を付けたい!
ドライバーをチョイスしたティーショットは、左へ曲げ、ブッシュへ。残り160Y。
ブッシュからの難しいセカンドは、ボールを捕まえられず、グリーン手前のバンカーへ打ち込む。ピンチ!
リカバリーショットは巧く出したが、距離が出ず、スピン、傾斜でグリーンから転がり落ちてしまう。残り14Y。
松山ここからもパターで転がし、ピン約80cmまで寄せる。
松山、これを沈めるも、痛恨の連続ボギーとしてしまう。
これでトータル8アンダーまで後退。21位タイまで順位を落とす。
17番495YPAR4 名物ホテル越えホール
そのホテル越えのティーショットは、フェアウェイ真ん中へ。残り270Y。
セカンドはスプーンで打ち、危うく昨日入れたトミーズバンカー手前へ。残り20Y。
3打目アプローチはピンそば約1mに着け、ここはパーセーブ。
18番357YPAR4 最終ホール、気持ち良く上がりたい。
ティーショットはフェアウェイ左サイドをキープ。残り60Y。
セカンドショットはピン約1.5mに着けるナイスアプローチ。
しかし、このバーディーパットも外してしまい、パーフィニッシュ。
大会最終日の松山は4バーディー、3ボギーの「71」トータル8アンダー、21位タイ(暫定)でホールアウトした。
【第4ラウンド 後半スコア】
HOLE | 10H | 11H | 12H | 13H | 14H | 15H | 16H | 17H | 18H | IN | TOTAL |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Yards | 386 | 174 | 348 | 465 | 618 | 455 | 423 | 495 | 357 | 3721 | - |
Par | 4 | 3 | 4 | 4 | 5 | 4 | 4 | 4 | 4 | 36 | 72 |
Score | 3 | 3 | 5 | 4 | 5 | 5 | 5 | 4 | 4 | 38 | 71 |
【松山英樹 全英 最終日ハイライト映像】
最終日も前半から飛ばして行き、後半スタートもバーディー奪取。一時にトップに1打差まで迫るも、第2ラウンドで魅せた様なパッティングの冴えが無く、悔しい結果となった。
色々なアクシデント、コンディションの悪い中での大会となったが、一番厳しかった第2ラウンドで「66」を出しており、第3R、第4Rと「71」ずつでは厳しい。
おそらく第2ラウンドで、自分のパッティングのスタイルを掴みかけていたのだと思うが、それが続けられなかったことで、再びパッティングは課題として付いて廻りそうだ。
今後まだレギュラーツアーと「全米プロ」も控えており、掴みかけた「パッティング」を取り戻すことが出来れば、PGAツアーでの複数優勝やメジャ制覇も現実のものになるだろう。
今回は荒天の影響で肉体的にもかなり疲労が溜まっているうえに、決勝ラウンド2日間のフラストレーションは相当なものがあり、本当が休養に充ててもらいたいが、すぐに「ダンロップ・スリクソン福島オープン」に移動せねばならず、規模の小さい大会で気分転換するのも、松山にとっていいことかもしれない。
まだまだ本領発揮が出来ないが、やはり松山は期待を持たせてくれる男であり、今季中にPGA、メジャーどこかでの優勝を期待したい!
(松山英樹 今後の出場予定・スケジュール)
h-idayu.hateblo.jp
(ダンロップ・スリクソン福島オープンについて)
h-idayu.hateblo.jp
(松山英樹 福島オープン 初日速報記事)
h-idayu.hateblo.jp
(全英オープン 関連記事)
h-idayu.hateblo.jp
h-idayu.hateblo.jp
h-idayu.hateblo.jp
h-idayu.hateblo.jp
h-idayu.hateblo.jp
h-idayu.hateblo.jp
h-idayu.hateblo.jp
h-idayu.hateblo.jp
h-idayu.hateblo.jp
(ゴルフ関連記事一覧)
h-idayu.hateblo.jp
※ゐ太夫のぶろぐは「ブログ村」「ブログランキング」に参加しております。
ご協力のクリックを頂ければ、幸いです。
人気ブログランキングへ