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【動画】第29回三島由紀夫賞 受賞作は蓮實重彦氏『伯爵夫人』前代未聞の怒りの受賞会見!候補作一覧!

新潮社主催、2016年第29回三島由紀夫賞が発表され、5作の候補作品の中から、蓮實重彦氏著『公爵夫人』の受賞が決まりました。受賞会見動画と候補作品、選考理由、著者略歴を紹介します。

受賞発表後の会見で、元東大総長で文学者でもある蓮實氏は「受賞は、はた迷惑な話だ」とし、質問記者に対して「馬鹿な質問は止めて頂けますか?」等々、終始「蓮實節」を崩さず、その模様が話題にもなっています。

また第29回山本周五郎賞は、湊かなえ氏の『ユートピア』が受賞しています。なお、受賞作を含め、各作品のあらすじ・書評は随時追加していきます。

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【目次】

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第29回三島由紀夫賞

第29回三島由紀夫賞・山本周五郎賞受賞発表・会見動画

※三島由紀夫賞発表 選考委員・町田康氏の選評 受賞会見は動画後半

選考委員 川上弘美 高村薫 辻原登 平野啓一郎 町田康

第29回三島由紀夫賞のノミネート5作品

受賞作! 蓮實重彦著 『伯爵夫人』 「新潮 2016年4月号」

蓮實重彦氏(はすみ しげひこ)は、文学者、文芸批評、翻訳、思想家、映画評論家、そして東京大学第26代総長でもありました。
フランス文学や日本文学の大家から若手作家まで幅の広い文藝批評を長年務め、映画批評では日本に於けるゴダール研究の第一人者としても有名です。
これまで、ジャンルの枠を超えた、多数の著書を上梓するとともに、立教大学で教鞭を執っていた際には、その門下にいた黒沢清氏、青山真治氏が、後に映画監督として活躍し、後進の育成にもあたっていました。

1989年『凡庸な芸術家の肖像 マクシム・デュ・カン』で、芸術選奨文部大臣賞評論等部門を受賞。
1994年 フランス政府より芸術文化勲章(シュヴァリエ)を授与される。
1999年 「Yasujiro Ozu」がフランス映画批評家協会文芸賞・最優秀仏訳海外著作物に選出され、同年、フランス政府より芸術文化勲章(コマンドール)を授与。
2016年 そして、今回22年ぶりの小説『伯爵夫人』で第29回三島由紀夫賞を受賞。

山下澄人著『鳥の会議』 河出書房新社

山下澄人氏(やました すみと)は倉本聰の富良野塾第二期生。その後、劇団を主催。
2011年から小説執筆を開始。
2012年には『緑のさる』で第34回野間文芸新人賞を受賞。同年『ギッちょん』では第147回芥川賞候補。
2013年『砂漠ダンス』で第149回芥川賞候補。この年は下半期の第150回芥川賞に『コルバトントリ』で連続ノミネート。
2016年に『鳥の会議』で第29回三島由紀夫賞候補。


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亀山郁夫著 『新カラマーゾフの兄弟』上下2巻 河出書房新社

亀山郁夫氏(かめやま いくお)はロシア文化・文学研究の第一人者。
前東京外国語大学学長で、現在は名古屋外国語大学学長を務める。
ドストエフスキー研究を専門とし、その研究・批評著書を多数上梓。
1984年にはロシア科学アカデミー世界文学研究所で在外研究も行っています。
2008年、ロシア語・ロシア文化の普及に貢献した外国人に贈られるプーシキン・メダルを当時のメドベージェフ大統領より授与されました。

1998年に『破滅のマヤコフスキー』で木村彰一賞受賞。
2002年には『磔のロシア』で大佛次郎賞を受賞。
2007年には、翻訳ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』で毎日出版文化賞特別賞。
2008年、同作で前述したロシア・プーシキン賞を受賞。
2013年『謎解き『悪霊』』で第64回読売文学賞研究・翻訳賞受賞。
2016年 創作として現代版『新カラマーゾフの兄弟』で第29回三島由紀夫賞候補。

三輪太郎著 『憂国者たち』 講談社

三輪太郎氏(みわ たろう)は三島由紀夫、村上春樹研究を専門とする文学者、文芸評論家。
東海大学文芸創作学科の特任准教授として、教鞭を執りながら、小説家としても活躍。
1990年には文芸批評「『豊饒の海』あるいは夢の折り返し点」で第33回群像新人文学賞 <評論部門>を受賞。
2006年に『ポル・ポトの掌』で第1回日経小説大賞佳作。
今回2016年『憂国者たち』で第29回三島由紀夫賞候補。

いしいしんじ著 『悪声』 文藝春秋社

いしいしんじ氏は、京都大学文学部仏文学科卒業後、一般企業に就職するも、放浪の旅を送った日々を綴った日記が評価され、1994年 『アムステルダムの犬』で作家デビュー。
2003年には 『麦ふみクーツェ』で第18回坪田譲治文学賞受賞。
2004年には 『プラネタリウムのふたご』で第17回三島由紀夫賞候補。
2006年は 『ポーの話』で第19回三島由紀夫賞候補。
2007年には『みずうみ』で第20回三島由紀夫賞候補、第29回野間文芸新人賞候補でダブルノミネート。
2009年に『四とそれ以上の国』で第22回三島由紀夫賞候補。
2012年は『ある一日』で第25回三島由紀夫賞候補に挙がり、第29回織田作之助賞大賞受賞。
そして、2016年『悪声』で第29回三島由紀夫賞で6度目の候補となるも、受賞はならず。同作では第4回河合隼雄物語賞を受賞。

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