最終更新:2016年5月30日 ハイライト動画追加
2016F1第6戦、伝統の「モナコGP」決勝の模様をご紹介します!2016モナコGPを制したのは、6戦目で今季初優勝となるメルセデス・ハミルトン!マクラーレン・アロンソはホンダF1復帰後ベストタイの5位、バトンは9位でW入賞!
決勝は雨のち晴れの天気で、狭い市街地コースのモンテカルロを攻めるドライバーの技量に加え、タイヤ交換と選択の決断を下すチームの判断力が試される、難しいながらもモナコらしいレース。
様々なドラマが生まれる中、初PPからスタートしたレッドブル・リカルドは、再びピットのミスにより、目の前の勝利を逃す不運に見舞われ、余りにも悔しい2位でレースを終えています。
【目次】
モナコG2016P 決勝
モナコGP決勝 結果・タイム
P | Driver | Team | Time | Pit |
---|---|---|---|---|
1 | L.ハミルトン | メルセデス | 1:59:29.133 | 1 |
2 | D.リカルド | レッドブル | +7.252 | 2 |
3 | S.ペレス | F.インディア | +13.825 | 2 |
4 | S.ベッテル | フェラーリ | +15.846 | 2 |
5 | F.アロンソ | マクラーレン | +1:25.076 | 2 |
6 | N.ヒュルケンベルグ | F.インディア | +1:32.999 | 2 |
7 | N.ロズベルグ | メルセデス | +1:33.290 | 2 |
8 | C.サインツ | トロロッソ | + 1Lap | 2 |
9 | J.バトン | マクラーレン | + 1Lap | 2 |
10 | F.マッサ | ウィリアムズ | + 1Lap | 2 |
11 | V.ボッタス | ウィリアムズ | + 1Lap | 3 |
12 | E.グティエレス | ハース | + 1Lap | 2 |
13 | R.グロージャン | ハース | + 2Laps | 2 |
14 | P.ウェーレイン | マノー | + 2Laps | 1 |
15 | R.ハリアント | マノー | + 4Laps | 3 |
- | M.エリクソン | ザウバー | DNF | 4 |
- | F.ナッセ | ザウバー | DNF | 3 |
- | K.マグヌッセン | ルノー | DNF | 5 |
- | M.フェルスタッペン | レッドブル | DNF | 2 |
- | D.クビアト | トロロッソ | DNF | 4 |
- | K.ライコネン | フェラーリ | DNF | 0 |
- | J.パーマー | ルノー | DNF | 0 |
モナコGP決勝 詳細
2016年のモナコGPは、強い雨が降る中、セーフティカー先導のスタート。もちろん全車、ウェットタイヤでの走行。
これで、予選Q3でスーパーソフトタイヤでPPを獲得し、決勝をスーパーソフトでスタート出来るレッドブル・リカルドのアドバンテージは減少。
徐々に雨脚が弱くなる中、隊列を組みゆっくり走るだけの状態に、何人かのドライバーは無線で「もう走らせろ!レースをさせろ!」苛立ちを見せ始めました。
7周目で、ようやくセーフティカーが入り、バトルが始まるタイミングを巧く読んだリカルドは、直後から2番手ロズベルグ以下を引き離す展開に。
しかし、直後にルノー・パーマーが、メインストレートの横断歩道のラインを通過する際に、トラクションを失いオーバーレブの状態で制御不能で、ガードレールに激しく激突しクラッシュ。
マシンは激しく損傷し、多くのパーツも散らばった状態でストップしたため、バーチャルセーフティカー導入。
(動画)激しいクラッシュでリタイヤのパーマー
Race: Palmer's Monaco weekend ends badly
雨は止み、バーチャルセーフティカー導入中に真っ先にタイヤ交換のピットインしたのは、雨のレース展開で天才的な「読み」を持つマクラーレン・バトン。
バトン以外にも、続々とインターミディエートタイヤへの履き替えを選択。
そして、再びバトル再開となった10周目に、フェラーリ・ライコネンがターン6・ローズヘアピンを曲がり切れず、クラッシュし、急にイン側に入ったため、危うく後続のマシンも巻き込まれるアクシデント発生。
ライコネンは、フロントウイングを脱落させ、ひきずったまま、ターン11・ヌーベルシケインのエスケープゾーンまで走行し、リタイヤ。
その後も、リカルドはロズベルグとの差をどんどん広げ、すぐ後ろを走るハミルトンは明らかに速いペースでラップを重ねるも、ロズベルグが蓋をする形で、リカルドを追走出来ず。
ハミルトンの後ろにも3台が付き、2番手から6番手アロンソまでがトラフィック状態に。ここでアロンソもピットインし、インターミディエートに交換。
16周目に、ようやくロズベルグがハミルトンにラインを譲り、ここからハミルトンはファステストを連発。
追われるリカルドも、負けじとファステストを更新。
路面も相当乾いてきた23周目に、リカルドがピットインし、インターミディエートに交換。
その間も暫定トップで、ウェットタイヤで粘るハミルトンに追い付くも、リカルドはオーバーテイク出来ず。
他のマシンがドライタイヤに交換し始める中、31周目にようやくハミルトンはピットインし、ウルトラソフトタイヤに交換。
ハミルトンは、インターミディエートを挟むことなく、ウェットからドライに交換出来た。
これを見たレッドブルは、32周目にリカルドにピットインを指示。
しかし、いざピットインし、タイヤを外すも、交換するタイヤが用意されておらず、慌ててクルーが交換タイヤを持ち運ぶ、大失態が発生。
ここで普通にタイヤ交換をしていれば、十分なアドバンテージを持って、コースイン出来るはずであったリカルドは大幅なタイムロス。
ピットアウトする横を無情にも、ハミルトンに猛スピードで交わされ、リカルドは2位でレース復帰。
スーパーソフトのリカルドはウルトラソフトのハミルトンに追い付き、バトルが始まるも、ここはモナコ。全く抜けない。
リカルドは何度も何度も、仕掛けるが、結局そのままチェッカーが振られ、前戦スペインGPに続いて、チームのミスによりポールトゥウィンを逃してしまいました。
ここまで、同僚ロズベルグの後塵を拝してきたハミルトンは6戦目でようやく今季初優勝。
そして、3位に入ったには、ベッテルとのバトルを見事制したF.インディア・ペレス。ベッテルは4位で表彰台を逃しています。
それぞれのポジションで、激しいバトルが繰り広げられ、ロズベルグとの5番手争いを制したのはアロンソ!ホンダF1復帰後ベストタイ順位となりました!
何かパフォーマンス不足を感じさせたロズベルグは、ファイナルラップ、チェッカー寸前で、ヒュルケンベルグに抜かれてしまい、7位フィッシュ。
8位にはトロロッソ・サインツ、そして9位にはバトンが入り、マクラーレンホンダはW入賞を達成!
前回、スペインGPで「史上最年少優勝」の快挙を成し遂げた、フェルスタッペンは今回のモナコGPではFP3、予選Q1、そして決勝で3度目のクラッシュを演じ、良い所なくレースを終えています。
(動画)2016モナコで3度目クラッシュのフェルスタッペン
Race: Third crash of the weekend for Verstappen
余りにも不運なチームのミスに見舞われたリカルドは、表彰式でも笑顔を見せず「2回トレーラーにひかれた気分だ。今はチームとは話したくない」とし、レッドブルチームのヘルムート・マルコは「完全なヒューマンエラーであり
、検証が必要。ダニエル(リカルド)には、謝ることしか出来ない」と、2戦連続のチームミスを認めています。
(動画)表彰式 歓喜のハミルトン 失意のリカルド
The top three report back after the race
雨の影響で、ドライバーズサーキットの度合いがより増した今年のモナコGP。
随所でバトルが見られ、一瞬でも隙を見せたドライバーは、クラッシュリタイヤ、順位を落としてしまうという、緊張感の高いレース展開となりました。
次戦・カナダGPでは、リカルドの3度目の正直が見られるのか?ようやく勝利を挙げたハミルトンと、凡ミスを犯したロズベルグのポイント差は縮まり、2人の争いはどうなるのか?
そして、マクラーレンホンダは、カナダからアップデートしたホンダPUを導入する予定で、どこまでパフォーマンスを発揮出来るのか?見所の多いGPになりそうです。
(動画)モナコGP2016決勝 ハイライト
(2016F1GP日程・スケジュール レギュレーション改正等記事)
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(F12016シーズン ドライバーズ・コンストラクターズポイント)
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