更新:2016年5月21日 ディレクターズカット動画追加
2016F1第5戦「スペインGP」決勝の模様をご紹介します!今年のスペイン・カタルーニャは、歴史に残るレースとなりました。
スペインGP決勝は1周目のメルセデス同士のクラッシュ、リタイヤにより、レッドブルとフェラーリの白熱したレースとなり、レッドブル移籍初戦のマックス・フェルスタッペンが、18歳227日での史上最年少優勝を果たしました!
ちなみに、これまでの最年少記録は、今回2位に入ったセバスチャン・ベッテルが2008年のイタリアGPで記録した21歳73日で、この記録を大きく塗り替える快挙達成となりました。
【目次】
スペインG2016P 決勝
スペインGP決勝 結果・タイム
P | Driver | Team | Time | Laps |
---|---|---|---|---|
1 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1:41:40.017 | 2 |
2 | K.ライコネン | フェラーリ | +0.616 | 2 |
3 | S.ベッテル | フェラーリ | +5.581 | 3 |
4 | D.リカルド | レッドブル | +43.950 | 4 |
5 | V.ボッタス | ウィリアムズ | +45.271 | 2 |
6 | C.サインツ | トロロッソ | +1:01.395 | 2 |
7 | S.ペレス | F.インディア | +1:19.538 | 2 |
8 | F.マッサ | ウィリアムズ | +1:20.707 | 3 |
9 | J.バトン | マクラーレン | + 1Lap | 2 |
10 | D.クビアト | トロロッソ | + 1Lap | 3 |
11 | E.グティエレス | ハース | + 1Lap | 2 |
12 | M.エリクソン | ザウバー | + 1Lap | 3 |
13 | J.パーマー | ルノー | + 1Lap | 2 |
14 | K.マグヌッセン | ルノー | + 1Lap | 3 |
15 | F.ナッセ | ザウバー | + 1Lap | 2 |
16 | P.ウェーレイン | マノー | + 1Lap | 2 |
17 | R.ハリアント | マノー | + 1Lap | 2 |
- | R.グロージャン | ハース | STOP | 4 |
- | F.アロンソ | マクラーレン | STOP | 2 |
- | N.ヒュルケンベルグ | F.インディア | STOP | 1 |
- | N.ロズベルグ | メルセデス | STOP | 0 |
- | L.ハミルトン | メルセデス | STOP | 0 |
(映像)スタート直後、メルセデスの同士討ちとなるクラッシュ
Race: Mercedes drivers out on lap one after colliding
(映像:Formula1.com公式HP)
(動画)スペインGP2016決勝ハイライト
Race highlights - Spain 2016
(映像:Formula1.com)
スペインGP決勝スタートは、ロズベルグがハミルトンを交わし、1コーナーでトップに躍り出たものの、ロズベルグはターン3の立ち上がりで加速出来ず。
これを見たハミルトンは、直後のターン4でインからロズベルグをオーバーテイクしようとするも、イン側はロズベルグが占め、行き場を失ったハミルトンはグリーンゾーンまで飛び出し、スピン。
そのままコーナリング中のロズベルグに突っ込む形となり、2台とも激しくクラッシュし、そのままターン4のグラベルでストップ。
ハミルトンは一瞬頭を抱え、ロズベルグはステアリングを投げつけ、怒りを露わに。
スペインGP決勝の1周目で、メルセデスの2台が居なくなるという大波乱。
この事故で、セーフティカーが入り、トップにレッドブル・リカルド、フェルスタッペン、トロロッソ・サインツという順位になり、その後ろにフェラーリ・ベッテル、ライコネンが付き、3周を走行。
4周目でレース再開となり、サインツが4位ベッテルを抑える間に、レッドブル勢はリードを広げる展開。レッドブルは2チーム4台体勢の強みを発揮する。
10周を過ぎた辺りで、各チーム1回目のタイヤ交換で、ピットイン。
11周目にリカルド、12周目にフェルスタッペンがタイヤ交換を行うのを尻目に、ベッテルは15周目にピットイン。
交換後も、リカルド→フェルスタッペン→ベッテルの順位は変わらないものの、ニュータイヤを履いたベッテルはファステストを更新し、徐々にレッドブルとの差を縮める展開に。
この展開を読んだのか?元々、決めていたのか?レッドブルは28周目にリカルドをピットインさせ、2度目のタイヤ交換を行い、なぜかベッテルも29周目もピットインで、2台はこれで自動的に3ストップが必要になった。
この間にトップに立ったのは、クビアトとのトレードで移籍してきたばかりのフェルスタッペン。2番手にはライコネンが入り、両者の順位は変わらないまま35周目近辺で2台がピットイン。
直後の37周目、アンダーカットを狙いベッテルがピットイン。43周目にはリカルドがピットインし、3位ベッテル、4位リカルドに順位が入れ替わる。
1位のフェルスタッペンを猛追するライコネンは、フェルスタッペンの父親、ヨス・フェルスタッペンの現役時代に既にF1ドライバーになっていたため、親子2代に渡ってのバトルとなった。
ライコネンは、フェルスタッペンを射程圏内に入れるものの、オーバーテイク出来ない時間帯が続く。
ベッテルとリカルドも激しい3位争いを演じるが、ファイナルラップまであと1周というところで、リアタイヤがバーストし、ピットイン。
LAP 65/66: Agony for Ricciardo - a puncture on penultimate lap #SpanishGP pic.twitter.com/siPkT0dDcD
— Formula 1 (@F1) May 15, 2016
そして、迎えた66周目のファイナルラップ、最初にチェッカーを受けたのは、マックス・フェルスタッペン。移籍初レースで、嬉しい初優勝を挙げると共に、ベッテルが持っていた史上最年少優勝記録を塗り替え、18歳227日での初優勝という快挙達成。
2位にはライコネン、3位はベッテルが入り、タイヤがバーストの不運に見舞われたリカルドは、4位のままレースを終了。
カタルーニャでは、パフォーマンスを出せなかったウィリアムズ・ボッタスが5位に入り、次いでサインツ、フォースインディア・ペレス、ウィリアムズ・マッサと続いた。
マクラーレン・バトンは、2戦連続入賞の9位で完走も、アロンソはPUダウンのトラブルで、47周目にマシンストップでリタイヤ。
Former world champs queue up to congratulate boy wonder @Max33Verstappen #SpanishGP 🇪🇸 #F1 pic.twitter.com/N98pvjX65o
— Formula 1 (@F1) 2016年5月15日
トロロッソへ移籍となったクビアトは、フェルスタッペンの優勝を尻目に10位入賞で、レースを終了した。
(動画)フェルスタッペン優勝決定走行シーン、インタビュー
Verstappen on his 'incredible' win in Spain
(映像リンク:Formula1.com)
(動画)ドライバー・オブ・ザ・デイはもちろんフェルスタッペン!
Your #F1DriverOfTheDay for Spain - Max Verstappen
(映像リンク:Formula1.com)
スペインGPでは、メルセデスの2台が1周目で居なくなったことによって、速さを増したレッドブルと少し低調なフェラーリの拮抗したバトルが見られ、面白い展開となった。
フリー走行から速さを魅せていたフェルスタッペンが、激しいバトルを制し、移籍即最年少優勝を達成をし、ピット作戦の成功・失敗も含めたバトルの多さが目立った今回のスペインGPに、F1人気低迷打開の大きなヒントがありそうだ。
そして、そのメルセデスの2台の事故に関してはFIAの裁定が下されることになっており、その結果も注目される。
マクラーレン・アロンソは、母国グランプリで入賞圏内にいながら無念のリタイヤ。
フリー走行中からパフォーマンスの良くなかったバトンのマシンと合わせて、更なるアップデートと安定性を高める必要が出て来ている。
次レースは、いよいよモナコGP。レッドブルのパフォーマンス向上とフェルスタッペンの優勝により、見所が多くなりそうだ。
(動画)クールなディレクターズカット版決勝ダイジェスト
Director's Cut: Spain 2016
(映像リンク:Formula1.com)
(スペインGP直後インシーズン合同テスト2日目もフェルスタッペンがトップタイム!)
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