2016年第2回目のF1バルセロナ合同テストも、ついに最終日を迎えました。
確実に速さ、安定性を増してきているマクラーレン・ホンダにとっても、ひとつでも多くのことをこなしたい大事な最終テストとなります。
最終日の最速タイムは、フェラーリ・ベッテルが1m22.852s。最多周回もベッテルが142周を走破し、今季本番レースでの速さと信頼性の高さを予見させ、合同テストを終えています!
【目次】
第2回バルセロナテスト4日目
午前セッション
いよいよ、バルセロナ合同テストも最終日を迎え、2016年開幕戦オーストラリアGPへ向け、調整、データ蓄積、レースシミュレーション等々を実際にサーキット走行で行えるのは、実質今日ラストチャンスとなります。
最終日の午前セッションで、トップタイムを記録したのは、初めてスーパーソフトタイヤを履いたフェラーリ・ベッテルが1m22.852sと唯一1分22秒台をマーク。
ウルトラソフトを履いたトロロッソ・サインツJr.が57周走行で、1m23.134sのタイムで、2番手。
ここに来て、再び速さを魅せているフォースインディア・ペレスがスーパーソフトで1m23.721sのラップタイムで、3番手。44周走行。
メルセデス・ハミルトンは、最後までタイムアタックを見せず、ミディアムタイヤで手の内を隠したまま、69周を走り、4番手タイムで、テスト終了。
マクラーレン・ホンダ・バトンは、ウルトラソフトで56周の走行。1m24.714sで6番手タイムで、午前セッションを終えました。
(映像)セッション開始!同時にピットアウトするバトンとベッテル
Two former #F1 World Champions
— Formula 1 (@F1) 2016年3月4日
One more day of #F1Testing 🏁 ⏱ https://t.co/nKfDGx6ccN
(映像)レッドブル・リカルド、テスト最終日果敢にコーナリング!
✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨@redbullracing @danielricciardo #F1Testing https://t.co/ChS8XYEPFI
— Formula 1 (@F1) 2016年3月4日
(画像)午前セッション終盤にギアボックストラブルで、テスト終了のハミルトン
Slightly delayed end to the session after a red flag
— Formula 1 (@F1) 2016年3月4日
Hamilton's Mercedes cut out on the main straight#F1Testing pic.twitter.com/LIXJpB4DFP
午前セッション タイム
P | Driver | Team | Time | Tire | Rap |
---|---|---|---|---|---|
1 | S.ベッテル | フェラーリ | 1'22''852 | SS | 54 |
2 | C.サインツJr. | トロロッソ | 1'23''134 | US | 57 |
3 | S.ペレス | Fインディア | 1'23''721 | SS | 44 |
4 | L.ハミルトン | メルセデス | 1'24''133 | M | 69 |
5 | D.リカルド | レッドブル | 1'24''427 | S | 61 |
6 | J.バトン | マクラーレン | 1'24''714 | US | 56 |
7 | J.パーマー | ルノー | 1'24''859 | SS | 31 |
8 | M.エリクソン | ザウバー | 1'25''031 | S | 57 |
9 | R.グロージャン | ハース | 1'25''255 | S | 53 |
10 | F.マッサ | ウイリアムズ | 1'25''696 | M | 63 |
11 | R.ハリアント | マノー | No time | - | 1 |
午後セッション
プレシーズンファイナルセッションは、午前に最速ラップを計測したタイムのままフェラーリ・ベッテルがトップで、142周を走行。
トロロッソ・サインツJr.もタイムは変わらず、133周の充実した内容でフィニッシュ。
午前中は10位のウィリアムズ・マッサが1m23.644sのタイムで、129周を走り3番手。
フォースインディア・ペレスは、僅かにタイムを縮め、1m23.721sのラップタイムで4番手。
レッドブル・リカルドとマクラーレン・ホンダ・バトンもタイムは変わらず、それぞれ123周と121周を走行し、6番手、7番手で最終日を終えました。
全く手の内を見せてくれないメルセデスは、午後担当のロズベルグが車重を重くして、ロングラン・レースシミュレーションに入り、1m26.140sと最下位のタイムで、テスト終了となりました。
(映像)ハース・グロージャン ラストアタック!
Grosjean has handed over to Gutierrez for @HaasF1Team - but not before showing off these recovery skills 👏 😎 🏎 https://t.co/E2rBO99YbV
— Formula 1 (@F1) 2016年3月4日
(映像)ベッテル、軽快なコーナーリング
One hour into the final session on the final day and still nobody can match Vettel #F1Testing https://t.co/0dTMkTY6oU
— Formula 1 (@F1) 2016年3月4日
ゐ太夫の寸評
今回の1回、2回のテストで、4回のテストランの内、3回最速ラップを記録する等、フェラーリ・ベッテルの速さが際立ったテストとなりました。
逆にメルセデスはロングランに徹し、タイムアタックらしいラップはなく、今季も独走状態なのか?予選アタックでは、フェラーリが良い勝負に持ち込めるのか?は見どころです!
そして、単純にラップタイムで速さを魅せくれたフォースインディアは、今季、台風の目になるかもしれません。
また、昨シーズン型フェラーリPUで走るトロロッソは、そのハンデをマシン性能でカバーする速さと信頼性を兼ね備えており、若手コンビが昨季以上に、上位に絡んでくる可能性が高そうです。
そして、昨季はホンダPUが機能せず、苦しいシーズンを送った2人の元チャンピオンドライバーと、輝かしい歴史を誇るマクラーレン・ホンダのタッグが、今季ようやくレースが出来るレベルに達してきていることは、アロンソ、バトンのコメントや、エリック・ブーリエを筆頭にチームスタッフのコメントからも、確かな感触を感じさせてくれます。
そして、レーシングディレクター・ブーリエは、今回のテストで、2016年仕様として用意しているコンポーネントをすべて試せていないこと、フルスペックでの走行ではないことを明らかにしており、今後シーズンに入っても、まだまだ速くなる要素、ポテンシャルを持っている様です。
ウィリアムズ、ルノー、ザウバー、レッドブルが、本番に入り、どの辺りのポジションを占めるのか?
速さと安定感を増したマクラーレン・ホンダは、どこに割って入り、シーズン終盤に掛けて、どこまでポジションを上げていくのか?
メルセデスvsフェラーリの戦いも含め、2016年は面白いシーズンになりそうです!
最終日 総合タイム・周回
P | Driver | Team | Time | Gap | Rap |
---|---|---|---|---|---|
1 | S.ベッテル | フェラーリ | 1m22.852s | - | 142 |
2 | C.サインツ | トロ・ロッソ | 1m23.134s | 0.282s | 133 |
3 | F.マッサ | ウィリアムズ | 1m23.644s | 0.792s | 129 |
4 | S.ペレス | F.インディア | 1m23.721s | 0.869s | 60 |
5 | L.ハミルトン | メルセデス | 1m24.133s | 1.281s | 69 |
6 | D.リカルド | レッドブル | 1m24.427s | 1.575s | 123 |
7 | J.バトン | マクラーレン | 1m24.714s | 1.862s | 121 |
8 | J.パーマー | ルノー | 1m24.859s | 2.007s | 90 |
9 | M.エリクソン | ザウバー | 1m25.031s | 2.179s | 132 |
10 | R.グロージャン | ハース | 1m25.255s | 2.403s | 66 |
11 | E.グティエレス | ハース | 1m25.422s | 2.570s | 25 |
12 | R.ハリアント | マノー | 1m25.899s | 3.047s | 58 |
13 | N.ロズベルグ | メルセデス | 1m26.140s | 3.288s | 70 |
(2016F1スケジュール・日程、チーム・ドライバー 新レギュレーション)
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