代表ウィーク明けのブンデスリーガは、第9節。ここ4試合勝利の無いドルトムントは、マインツとの対戦。共に調子を落としているチーム同士、そして日本代表、香川真司と武藤嘉紀の初日本人対決と注目の一戦となった。
特にドルトムントは、バイエルンとの首位対決で大敗し、チームの勢いを図る意味でも、重要な試合だ。
前回、当ゐ太夫のぶろぐで、香川真司とドルトムントを扱った、第5節レバークーゼン戦3-0の勝利から、チームは6節vsホッフェンハイム1-1、7節vsSVダルムシュタット2-2と引き分け。
ミッドウィーク開催のEL、PAOK戦でも1-1で分け、ハードスケジュールの中、3日後の大一番、バイエルン戦では精彩を欠き1-5で大敗。
今回の代表戦ウィークでの中断が吉と出るか凶と出るか?リーガ再開のマインツ戦は重要な試金石の位置付けだ。
トゥヘル監督は、試合数日前の会見で、代表戦で合流が香川らのコンディションを心配していた。
トゥヘル会見映像
第9節 ボルシア・ドルトムント スタメン
位置 | 背番号 | 選手名 |
---|---|---|
GK | 38 | ロマン・ブルキ |
DF | 15 | マッツ・フメルス |
DF | 25 | ソクラティス・パパスタソプーロス |
DF | 28 | マティアス・ギンター |
MF | 3 | パク・チュホ |
MF | 8 | イルカイ・ギュンドアン |
MF | 10 | ヘンリク・ムヒタルヤン |
MF | 11 | マルコ・ロイス |
MF | 23 | 香川真司 |
MF | 33 | ユリアン・ヴァイグル |
FW | 17 | ピエール・エメリク・オーバメヤン |
FSVマインツ05 スタメン
位置 | 背番号 | 選手名 |
---|---|---|
GK | 1 | ロリス・カリウス |
DF | 7 | ピエール・ベングトソン |
DF | 16 | ステファン・ベル |
DF | 26 | ニコ・ブンガート |
MF | 6 | ダニー・ラツァ |
MF | 10 | ユヌス・マリ |
MF | 14 | ユリアン・バウムガルトリンガー |
MF | 18 | ダニエル・ブロンシンスキ |
MF | 32 | パブロ・デ・ブラシス |
FW | 9 | 武藤嘉紀 |
FW | 17 | ハイロ |
トーマス・トゥヘルにとって、2009年から5年間指揮を執ったマインツは古巣。
ドルトムントの監督としてマインツのホーム、コファス・アレーナでの凱旋試合となった。
キックオフ直後は両者攻め合いが続き、前半5分には左からのクロスに巧く飛び出しボレーを打つが、GKブルキにセーブされる。
しばらくマインツがペースを握り、守備でボールを奪ってからの速攻を何本も仕掛け、ドルトムントのバイタルエリアまで攻め込む場面もあったが、得点はならず。
前半18分、逆にドルト、ムヒタリアンが高い位置からマインツのDFからのパスをカット。
ムヒタリアンからのパスを香川は巧くスルーし、右サイドを上がるオーバメヤンに繋ぎ、左サイドから詰めていたロイスがシュートを決め「ファンスティック4」が機能し、先制!
ボールを奪ってから攻撃に転じるスピードと、まさに流れる様な4人の動き、香川はボールには直接触れていないが、ドルトムントらしいパスワークで先制出来たことは大きい。
ブンデスリーガ 9節 マインツ-ドルトムント ダイジェスト映像
後半に入り、直後の2分にはペナルティエリアで、オーバメヤンが倒されPKを得る。
しかしロイスはPKを失敗し、ドルトムントに不安がよぎる。
流れは前半序盤同様マインツの時間帯になり、ボール支配率では上回る。
14分には、再び武藤がパスを受け、シュートを打つが、前半と同じ様な内容で、またもやキーパーに阻まれる。
18分には今度は香川が、ギンターからパスを貰い、飛び出した相手GKの頭を越す浮かせたシュートを放つも、ボールは枠の外へ。決定機を逃した。
依然ボール支配を続けるマインツだが、得点には至らず。
逆に後半37分、再びマインツのDFに香川とプレスを掛け、パスミスをカットしたオーバメヤンが左サイドから、中央へ走り込むムヒタリアンへパス。ムヒタリアンは、余裕を持ってGKをかわし追加点を得た。
結局、試合はこのまま2-0でドルトムントが4試合ぶりに勝ち点3を挙げた!
この試合で改めて香川真司の自身の役割の認識度と、活き活きしたプレーに日本代表での香川と比べるべくもない大きな差を感じた。
日本代表と香川については、稿を改めて書く予定だが、香川の動く範囲の自由度とその広さ、他の選手の活かし方、高い位置でのプレス、攻守の切り替えの速さ等々、挙げればキリがないほど、ドルトムントでは香川の良いところが出ており、翻って代表では香川は上手く機能しないことが多い。
この辺りは、ハリルホジッチが本田を中心にするのか?香川を中心にするのか?曖昧な状況で試合をしている現状も影響していると考えられる。
ドルトムントでは、ファンタスティック4のスピード感溢れる連携に助けられている面もあり、あのスピード感を日本代表に求めるのは酷な話だが、ドルトムントでの香川を見てしまうと、代表での活かし様はないものか?考えさせられるのだ。
そして、マインツに移籍した武藤も得点出来ず苦しんでいるが、パスの受け方とパスを受ける際の相手DFの交わし方、ボールを持ってからの突破力等、全体的に力強くなっており、いい意味での強引さも出ている。
香川も武藤も決定機を外し、地元マスコミの評価は低いが、スピード感のある攻撃をする両チームで、しっかり機能しており、代表戦での疲れを余り感じさせないプレーであった。
ドルトムントは4試合ぶりに勝利し、再びチームと香川はバイエルンを追走する体勢に入るために、負けられないゲームが続く。
マインツは、浮上のきっかけとはならなかったが、再三に渡りドルトムントを脅かした速攻は、今後勝利に結びついてくるはずだ。
そこで、必要なのは武藤のゴール。岡崎とは違ったタイプのFWとして、武藤もマインツでゴール量産体勢に入って貰いたい!
(ブンデス11節 マインツ・武藤はハットトリック達成!)
h-idayu.hateblo.jp
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