PGAツアー「ザ･グリーンブライアークラシック2015」最終日ホールアウト後の石川遼のコメント、全体ハイライト映像、最終順位をお伝えします。
大会最終日は4人のプレーオフを制したダニー･リーがPGA初優勝！かつて18歳で「全米アマ」最年少優勝を遂げ、世界アマチュアランキング1位、鳴り物入りでプロ入りしたダニー･リーですが苦労の末、24歳にしてやっと手に入れた「優勝」となりました。
（初優勝を遂げたダニー･リー）
「グリーンブライアークラシック」最終日は、通算13アンダーで並んだダニー・リー、デービッド・ハーン、ケビン・キスナー、ロバート・ストレブの４人のプレーオフとなり、１ホール目にバーディを奪ったリーとハーンが２ホール目へと進出し、同ホールをパーとしたリーが「初優勝」を達成しました。
【グリーンブライアークラシック ハイライト映像】
（映像:PGA公式HPより）
【グリーンブライアークラシック2015 最終順位】
| 順位 | プレーヤー | スコア | 通算 |
|---|---|---|---|
| 1 | ダニー・リー | -3 | -13 |
| 2T | デビッド・ハーン | -3 | -13 |
| 2T | ロバート・ストレブ | -5 | -13 |
| 2T | ケビン・キスナー | -6 | -13 |
| 5 | ラッセル・ヘンリー | -7 | -12 |
| 6T | ジェームズ・ハーン | -4 | -11 |
| 6T | グレッグ・オーウェン | -3 | -11 |
| 6T | アンドレス・ロメロ | -3 | -11 |
| 6T | デビッド・リングマース | -2 | -11 |
| 6T | ブレンドン・トッド | -2 | -11 |
| 76 | 石川遼 | 0 | 0 |
【石川遼 最終日ハイライト映像】
（映像:ゴルフネットワークより）
■石川遼 最終日の速報記事
■石川遼 最終日ホールアウト後のコメント
・今大会４日間を振り返って？
「2日目はティショット、3日目はショートゲームで苦しんだ。最終日は、またいい内容のショットでしっかり終われたので、先は明るいかなと感じた。順位的には下のほうだし、スコアにはなかなか現れなかったけど、今ままで打てなかったショットができるようになってきたから、次につながるプレーができました」
・決勝Rに入りパットに苦しんだが、ショットは改善されたようだが？
「ドライバーでかなり手応え感じた。アイアンでもドローとフェードを打てるようになってきた。曲がり幅もコントロールできてきて、距離感も合うようになってきた。パッティングは2日間入らなかったなぁって感じ。グリーンは毎週変わるので心配はしてないし、次に生かしていければいいと思います」
・コロニアルでは初日首位タイから最終日は43位タイ、今大会も4位タイから76位タイと順位を落としたことについて？
「自分にとっては4日間通じて30位ぐらいをキープというのは、簡単なことではないです。そんなに安定した成績っていうのは自分には求めても意味がないかなと。やろうと思ってやれるものでもないし、いい時と悪い時がある。初日が終わった時も言ったけど、こういう日もあるなっていう感じです」
・4週連続出場で次戦のジョンディアクラシックを迎えるにあたって？
「体力的には問題ない。モチベーションも高く、ある程度見えてきたものがあるので、来週は頑張ろう、楽しみだなっていうのがあります。残りの試合は少ないけど、（シードに関しては）ウィンダム選手権が終わった時に考えればいい。それまでは常にベストを尽くして、次の試合に対して楽しみだなって思えるように毎試合やっていきたいです」
（引用:パーゴルフ 質問部分：著者要約）
このブログでも、初日好発進後、スコアを落としていく石川のパターンについて危惧していることは触れました。
今大会も、まさにそのパターンにはまってしまい、本人は相当悔しい思いをしていると思ったのですが上記の石川のコメントには失望の念を隠せません。
「自分にとっては4日間通じて30位ぐらいをキープというのは、簡単なことではないです。そんなに安定した成績っていうのは自分には求めても意味がないかなと。やろうと思ってやれるものでもない」
これが石川の本心を秘めたうえでのコメントだと信じたいのですが、本音を吐露したコメントだとすると、PGAツアーは４日間通じて上位をキープすることが簡単ではないために「世界一」のツアーなのであり、自分に安定した成績を求めても意味がなく、やろうと思っても出来るものではないのなら、なぜ石川はPGAツアーに参戦しているのか？という根源的な疑問が生じてきてしまいます。
この辺りの「石川の課題」については長くなってしまうので、稿を改めますが、よく比較される記事を見掛けるので、私は敢えて控えてきた「松山英樹と石川遼の比較論」「松山英樹と石川遼の意識の違い」に通じ、松山と石川のゴルフに対する意識のレベルの差が余りにもあり過ぎることに触れざるを得なくなります。
今大会は、かつて世界のトップアマの称号を欲しいままに、プロでもエリート街道を歩むと思われていたダニー･リーが、長い挫折を経験し、そこから這い上がって遂げた「初優勝」の大会だっただけに、余計に石川のコメントに違和感を感じてしまうのかもしれません。
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