第156回芥川賞・直木賞が発表され、芥川賞には山下澄人氏『しんせかい』(新潮社)直木賞には恩田陸氏『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)が受賞しています!受賞作あらすじ、受賞者、候補作、受賞会見動画もご紹介します。
芥川賞受賞の山下澄人氏は、4度目の候補での受賞。直木賞受賞の恩田陸氏はこれまで5回候補に挙がるも受賞はならず、今回6度目で晴れて受賞となりました!
受賞式、副賞100万円の贈呈は2月下旬に行われます。各候補作、特に受賞作の筆者ゐ太夫の書評・レビューは、出来るだけ早く掲載していきます。
第156回芥川龍之介賞 受賞作
山下澄人『しんせかい』新潮社
山下澄人氏は、兵庫県出身。神戸市内の高校を卒業後、脚本家の倉本聰さんが北海道富良野市に設立した「富良野塾」初期に入り、劇作、演技を学びました。
その後自身の劇団「FICTION」を旗揚げし、台本制作や演出を行う傍ら、自身も役者として舞台に立ち、ここ数年は小説執筆にも携わり、各文学賞候補の常連となる等、高い評価を受けていました。
芥川賞でもここ数年の常連となっており、今回4度目の候補で、晴れて受賞をしています。
受賞作『しんせかい』は山下氏の富良野塾時代の経験を元に、北海道の大自然の中で、主人公が若者達と共同生活をしながら演劇について学び、成長・葛藤していく姿を、青春群像劇として描いています。
第156回芥川賞候補作品
加藤秀行「キャピタル」(文学界12月号)
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岸政彦「ビニール傘」(新潮9月号)
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古川真人「縫わんばならん」(新潮11月号)
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宮内悠介「カブールの園」(文学界10月号)
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山下澄人「しんせかい」(初出:新潮7月号) 受賞!
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芥川賞選考委員
小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、高樹のぶ子、堀江敏幸、宮本輝、村上龍、山田詠美、吉田修一 (敬称略)
第156回直木三十五賞 受賞作
恩田陸『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)
直木賞受賞の恩田陸氏は、大学を卒業後、生命保険会社や不動産会社勤務をする傍ら、小説執筆を始め「六番目の小夜子」でデビュー。
自身の高校時代の話をテーマにした2005年の本屋大賞受賞作『夜のピクニック』等の青春小説や、2006年の日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門受賞作で、第133回直木賞候補にもなった『ユージニア』のようなミステリー等、幅広いジャンルの作品を手がけ、既に人気作家の地位を築いていました。
恩田氏は、これまで前述した『ユージニア』で第133回(2005年上期)『蒲公英草紙―常野物語』第134回(2005年下期)『きのうの世界』で第140回(2008年下期)『夢違』で第146回(2011年下期)『夜の底は柔らかな幻』で第149回(2013年上期)と5度の直木賞候補に挙げられていました。
前述した「日本推理作家協会賞」「本屋大賞」の他、第26回吉川英治文学新人賞、第20回山本周五郎賞受賞も受賞しており、実力は折り紙付きながらも「直木賞」には縁が無く、今回6度目の候補にして、晴れて受賞となりました。
受賞作『蜜蜂と遠雷』は、国際ピアノコンクールを舞台に、多種多様な人生を歩んできた高い才能を持つピアニスト達が予選や本選に挑む青春小説。
魅力溢れる登場人物それぞれの視点から、音楽とは?友情、恋愛、家族、人生とは?そして自身のアイデンティティとは?様々な問いをクラシックの音楽に乗せて、瑞々しく流麗に描かれています。
第156回直木賞候補作品
冲方丁『十二人の死にたい子どもたち』(文藝春秋)
恩田陸『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎) 受賞!
垣根涼介『室町無頼』(新潮社)
須賀しのぶ『また、桜の国で』(祥伝社)
森見登美彦『夜行』(小学館)
直木賞選考委員
浅田次郎、伊集院静、北方謙三、桐野夏生、高村薫、林真理子、東野圭吾、宮城谷昌光、宮部みゆき (敬称略)
第156回芥川賞・直木賞 選考発表、受賞記者会見 動画
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