「シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン」
最終日で素晴らしい追い上げを魅せ、
開幕から2戦連続のトップ10入りを果たした松山英樹
のコメントとスタッツ
開幕から2戦続けてトップ10入り 松山英樹の収穫と課題【米国男子 PGA】|GDO ゴルフダイジェスト・オンライン
「スコア的には良い上がり方が出来た」
この日のハイライトは560yの16番(パー5)。1Wでフェアウェイをとらえると、残り190yの第2打を8Iでピン手前3mにつけて同ホールで3日続けてのイーグル奪取。右手拳を握りしめて、力強いガッツポーズを繰り出した。同ホールの4日間通算スコアは7アンダーを記録し、「すごいっすね、なかなかないと思います」と喜んだ。
「プロは結果を求めてなんぼ」という松山だけに、この2戦を3位タイ、10位タイで終えたことに不満はない。「ショットがこの2週間、あまり良い感覚ではない中でもある程度まとめられた」と収穫はある。だが、「ショートゲーム、特に今のままのパッティングじゃ絶対に勝てないと思うし、それはやっている本人が一番分かっている」と、課題もひしひしと感じている。
「どこにいっても崩れないストロークを求めている」という理想とは対照的に、昨日「ほぼ完璧に近い」感触をつかんだパッティングは、今日は「感覚は良くなかった」。日替わりの状態から、4日間、1年間続くものをつかむことが目標だ。「今は結果がいいけど、これが、いつドタバタして崩れるか分からないっていう状況が続いている」。
それでも、この日のラウンド中に終始見せていた微笑みは、ツアー2年目の余裕なのか、成熟なのか。「悪いもの(パッティングのストローク)と一緒に、試合をやりながら直っていけばいいと思う」と、自らに厳しく当たりすぎない姿に頼もしさが感じられた。
次週はいったん日本に帰国して、マレーシア、中国で試合は続く。「優勝を目指して、どういう調整をすればいいか考えて過ごそうと思う」。今シーズンは始まったばかり。次のメジャー大会まで、まだ6ヶ月弱の時間もある。
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「最終日のスタッツ」
ドライビングディスタンスは 313.3Y
フェアウェイキープ率は 69.64%
パーオン率は 77.78%
いずれもハイレベルなデータを残しており、彼の素晴らしい追い上げの
裏打ちともなっている。
特に「ティーショット」の飛距離が伸びてきているが、
しっかりフェアウェイキープをしている辺り、
そして、パーオン率の高さと、総合的に
彼のショットの正確さが高まっていることが分かる。
コメントでも「結果を重視」する姿勢が見えてきており、
「結果が良くても内容が悪ければ、納得できない」
これまでのストイック過ぎた松山だったが、
少しずつ「気楽さ」も出始め、今後のゴルフに余裕が出てきそうだ。
(文中 敬称略)
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