「WGC-キャデラックマッチプレー選手権2015」初日を迎えた松山英樹。
大会前の公式パワーランキング(優勝予想)では、世界選手権大会で2位に選ばれる等、注目と期待が集まる。
「マスターズ」の激闘から中2週を空け、満を持して臨む初日の松山はアレクサンダー・レビとのマッチアップで5日間の長い闘いがスタートした。
これまでの戦績は余り良くないものの、今季絶対的な安定感を誇り、プレーオフでも強さを魅せ始めた松山がマッチプレー方式でどういうゴルフを展開するのか?
大会直前インタビューでは波に乗るためにも、スタート数ホールを獲って行きたいとコメントをしていた。
初日の松山は、現地時間14:50と遅いスタートとなった。
1番562YPAR5 コメント通りスタートホールを獲っていきたいところ。
ティーショットで松山はフェアウェイ左をキープし、残り273Yに着ける。レビは右へ曲げラフへ。
セカンドでは松山がグリーンをオーバーしバンカーに入れてしまい、レビもグリーン手前のバンカーへ。
互いに3打目はバンカーショットとなるが、松山はピンまで約4.2mに寄せバーディー奪取。
レビは寄せきれずパー。
スタートホール1番で松山の1UPとし、好調な出だしだ。
2番200YPAR3
松山はグリーンを捉えるもののピンまで距離を残す。
レビのティーショットはグリーン右手前バンカーへ。しかし2打目はピン約1.2mに着ける絶妙なリカバリー。
松山は長い距離のパットを巧く寄せるものの、互いにパー。
3番480YPAR4
松山はラフからの2打目をグリーン左のバンカーへ入れてしまうが、残り20mのバンカーショットをあわやチップインバーディーとなる素晴らしいショットを魅せパー。
レビは3オン2パットでボギー。
このホールも松山が獲りこれで松山の2UP。
4番428YPAR4
松山のティーショットはカート道へ。セカンドはドロップをしピンまで約12.4mを残す2オン。
レビはセカンドをグリーン左サイドバンカーへ入れてしまうも、リカバリーショットはもう少しでチップインという寄せパーセーブ。
片や松山は3打目をピン約1.6mに寄せるもパーパットを外してしまう。
このホールはレビが獲り、松山の1UPに戻す。
5番606YPAR5 PGAのイーグル奪取率1位の松山は取り返したいホールだ。
松山は342Yのビッグドライブでフェアウェイをキープ。セカンドはグリーン手前残り38Yまで
レビは3打目残り107Yのアプローチをショートし、3オンするもののピンまで20mを残す。
松山の3打目アプローチはまたもや、あわやチップインバーディーの見事なショットでバーディー奪取。
5番で松山が取り返し、再び松山の2UPとなった。
ここまでの松山は抜群の冴えのあるショットを連発。このまま波に乗っていきたいところだ。
6番429YPAR4
松山のティーショットは右に曲がりラフへ。残り138Yを残す。レビはフェアウェイをキープし、残り109Y。
レビのセカンドはピン約4m。松山は残り約8m。レビは3打目のパットを沈めバーディー奪取。
ここはレビが取り返し、再び松山の1UPとなった。
7番473YPAR4
松山のティーショットは再び右ラフへ。残り184Yのセカンドはグリーン左手前のバンカーへ。3打目リカバリーショットはピン約2.1mまで寄せ、これを沈めパーセーブ。
レビは300Yのティーショットがフェアウェイをキープし、残り164Yのセカンドは2オン、ピンまで約3.7mまで寄せてくるものの、2パットでパー。
松山はピンチだったが、レビの2パットに助けられる形となり、依然松山の1UP。
8番449YPAR4
ティーショットは2人ともほぼ同じ位置でフェアウェイ真ん中をキープ。
レビのセカンドは2オンピン約3.3mに着ける。松山も2オンしピン約5.1mに着ける。
互いに3打目のパットを外しパーで、ハーブ。
前半上がりの9番183YPAR3
松山はティーショットをグリーンに乗せ、ピン約6.4mに着ける。
レビはティーショットを大きく右に外し、2打目のアプローチはグリーンをオーバーするミスショット。
松山はバーディーパットは外すもパーパットを沈め、このホールは松山が獲る。
これで再び松山の2UPとし、後半へ折り返しとなった。
前半の松山はティーショットを続けて曲げるシーンあり、3パットを叩くホールもあったが、一度もオールスクェアになることもなく、リードしたまま後半に入れるのは大きい。
バックナインに入り10番467YPAR4
互いにティーショットをフェアウェイキープ。共に2オンさせパーセーブでハーブ。
11番405YPAR4
松山のティーショットはフェアウェイ左目をキープ。ピンまで残り148Yの位置。
レビは右に曲げ、フェアウェイバンカーに捕まる。
セカンドは両者2オンさせ、松山はピン約3m、レビがピン約4mに寄せる。
レビが先にパットを沈めバーディー。松山もバーディーパットを沈め、ハーブ。
【松山11番セカンド~バーディーパット映像】
(映像:WGC公式HPより)
12番336YPAR4
松山のティーショットは269Yの飛距離でフェアウェイキープ、残り76Yの地点。
レビはティーショットを右に曲げラフへ。ラフからのセカンドはグリーンをオーバーし、ピンまで24mを残す。
松山のセカンドはピン側3mまで寄せ、バーディーパットを沈め、このホールを松山が獲る。
ショットの正確性を増してきた松山が3UPとリードを広げた。
13番175YPAR3
互いに1オンするが、松山はピン約1.5mのベタピン。レビは約8.8mの距離を残す。
松山は2打目パットを沈め3ホール連続バーディー奪取で、このホールも松山が獲った。
これで松山の4UPとなった。
【松山13番 ティーショット~バーディーパット映像】
(映像:WGC公式HPより)
14番440YPAR4 このホールを獲れば松山の勝利が決まる。
両者、ティーショットはほぼ同じ位置へ。セカンドも互いに2オンならず、グリーン手前13~14mのほぼ同位置に。
勝負の分かれ目は3打目のアプローチ。松山は何と約60cmのベタピンの寄せ。レビは約4mを残した。
レビはボギー、松山は余裕のパーパットを沈め、松山の5UP。
これで勝負あり。5&4で松山英樹の勝利が決まった。
前半途中、ティーショットを続けて曲げ、3パットを打つシーンもあったものの、バックナインに入り調子を取り戻してくる辺りはさすが世界ランキング16位のシード選手の調整力だ。
バックナインでは風格さえ感じさせるゴルフを展開し、レビを圧倒した。
有力シード選手が負ける波乱も出る中、相変わらず抜群の安定感も魅せた。
明日は、ジュースト・ルイテンとの対戦になるが、今日の様なゴルフが出来ればベスト16からトーナメントを勝ち上がっていけるだろう。
まずは明日、取りこぼすことがない様、安定感と爆発力を兼ね備えた松山らしいゴルフに期待したい。
(大会2日目 速報記事はこちら)
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