最終更新:2015年10月23日 初飛行予定の延期について
三菱航空機が開発を進めてきた国産初の小型ジェット旅客機「MRJ」(三菱リージョナルジェット)の初飛行の予定日(10月26日~30日)が近付いてきました!
初飛行を前に世界中の航空会社から既に400機以上の発注を受け、注目を浴びる「MRJ」の初飛行は、上記予定日に県営名古屋空港(愛知県豊山町)周辺を空域を1時間ほどフライトの予定。この模様をネット生中継することも発表されています。
大量発注を受け、増産体制に入るための人手不足も叫ばれるほど人気を集める日本の技術の粋を結集した「MRJ」が、ついに大空へ羽ばたきます!
※追記
2015年10月26日~の「MRJ」初飛行予定は、来月に延期になりました。
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MRJとは?これまでの歩み
今からおよそ50年前に初の純国産旅客機「YS-11」が開発され、1972年に生産が終了して以降、国産旅客機の開発・製造の無かった日本の航空産業にとって、再び純国産旅客機を大空へ飛び立たせることは、大きな夢であり、悲願でした。
1989年 中標津空港でのYS-11映像
当初、次期純国産ジェット旅客機は2002年頃から経済産業省主導で、企業横並びでの開発が模索されていました。
プロペラ機YS-11が担っていた乗客数が50~100名程度の比較的近距離の路線は「リージョナル・ジェット」と呼ばれる騒音が少なく飛行時間が短い、小型ジェット機へとシフト。
カナダのメーカーボンバルディア社の「ボンバルディアCRJ」がリージョナル・ジェットの先駆者となり、その後、ブラジルの「エンブラエルERJ」とシェアを争うまでに「リージョナル・ジェット」業界は発展。
そこに今回、三菱重工から子会社化した三菱航空機の「MRJ」が新たに参入することになりました。
後発機であることを活かし、高性能低燃費で低騒音、低排気のジェットエンジンと、流体力学に適った細身のフォルムでそのエンジン特性の効果をより増すと共に、室内空間を最大限取る工夫もされています。
そして当初の予定よりは遅れましたが、これまでの静止状態、走行状態ではなく「初飛行」のお披露目の日がやってきました!
MRJ 初飛行 日時 場所
初飛行日時 : 2015年10月26日(月)~30日(金)
初飛行実施場所 : 県営名古屋空港(愛知県豊山町)および周辺空域
初飛行所要時間 : 約1時間
初飛行実施の前日にも再度お知らせするとしています。
(当日は現地でも大勢の人が観覧出来る様、スペースを増設するとのこと)
また、初飛行のネット配信は未だ正式に発表されていませんので、発表があり次第掲載します。
MRJ コンセプト映像
MRJ 2015年6月の初走行映像
MRJ 初飛行へ向け「チェック!チェック!チェック!!」&パリ航空ショー2015映像
「リージョナル・ジェット」業界は、今後も大きく成長が見込める分野とされています。
その中で、先行するボンバルディア等に対抗するために、高い技術力から成る日本が世界に誇る高い安全性と信頼度で多くの受注を受け、関連会社では人手不足に陥っているという情報もあります。
後発組で、安さを売りに中国も「リージョナル・ジェット」を開発・受注していますが、初飛行が発表されてから随分経ちながら、未だ姿を見せず、不安と不信感を持たれています。
航空機の事故は、当然ながら大事故に繋がり、多くの人命を預かる航空会社としても「高い安全性」は何よりのセールスポイントです。
その点、日本は始めてのジェット旅客機ながら、真面目にものづくりをしてきた蓄積、実績が大きなアドバンテージとなっています。
ちなみに三菱航空機と今は県営名古屋空港と名前を変えた小牧空港のある愛知県豊山町は、あのメジャーリーガー、イチローが育った街でもあります。
まずは「MRJ」の初飛行が無事に終わることを祈りつつ、イチローの様に世界へ多くのMRJが羽ばたくことを願って止みません!
(MRJ 今度こそ!初飛行へ!)
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