更新:2016年5月30日
ヨーロッパラウンドに入った2016F1GPは第6戦「モナコGP」を迎え、例年の通り木曜日が初日、1日目。フリー走行1回目・FP1、2回目・FP2の模様をご紹介します!
スペインGPでのフェルスタッペンの優勝で、速さと安定性が際立つレッドブルは、モナコでも高い安定性を魅せ、FP2では一日を通じて唯一1分14秒台を出したリカルドがトップタイムを計測。
スペインでの3回目の合同テストからモナコGP直前まで、強気の発言の目立ったマクラーレンホンダは、普段と余り変わらないポジションで、少々期待外れのモナコ初日となってしまいました。
【目次】
フリー走行 1回目 FP1
フリー走行1回目 FP1タイム
P | Driver | Team | Time | Laps |
---|---|---|---|---|
1 | L.ハミルトン | メルセデス | 1:15.537 | 31 |
2 | N.ロズベルグ | メルセデス | 1:15.638 | 39 |
3 | S.ベッテル | フェラーリ | 1:15.956 | 26 |
4 | D.リカルド | レッドブル | 1:16.308 | 29 |
5 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1:16.371 | 30 |
6 | D.クビアト | トロロッソ | 1:16.426 | 37 |
7 | N.ヒュルケンベルグ | F.インディア | 1:16.560 | 34 |
8 | S.ペレス | F.インディア | 1:16.697 | 28 |
9 | K.ライコネン | フェラーリ | 1:16.912 | 24 |
10 | C.サインツ | トロロッソ | 1:17.130 | 39 |
11 | V.ボッタス | ウィリアムズ | 1:17.562 | 44 |
12 | R.グロージャン | ハース | 1:17.599 | 33 |
13 | F.アロンソ | マクラーレン | 1:17.838 | 27 |
14 | E.グティエレス | ハース | 1:17.909 | 25 |
15 | J.バトン | マクラーレン | 1:17.920 | 26 |
16 | F.ナッセ | ザウバー | 1:18.187 | 29 |
17 | K.マグヌッセン | ルノー | 1:18.274 | 34 |
18 | M.エリクソン | ザウバー | 1:18.301 | 33 |
19 | F.マッサ | ウィリアムズ | 1:18.746 | 10 |
20 | J.パーマー | ルノー | 1:18.871 | 22 |
21 | R.ハリアント | マノー | 1:20.528 | 28 |
22 | P.ウェーレイン | マノー | 1:20.868 | 25 |
モナコGP2016 FP1詳細
いよいよやってきた伝統のモナコGP2016初日。
金曜日は、恒例のパーティー・イベントデーのため、例年通り木曜日に行われるフリー走行1回目・2回目。
モンテカルロは、気温17.8℃の快晴。
ピレリが今季から導入する、公道コース向けの一番柔らかい「ウルトラソフトタイヤ」が初登場し、その実地性能も確認したい各チーム。
例の如く、クリアラップを採りたい、メルセデス勢は、その「ウルトラソフト」でセッション開始直後にコースイン。
スペインでは、まさかの同士討ちノーポイントに終わり、モナコで巻き返したいメルセデスは、タイムを更新し続け、両者1分16秒、17秒台で1回目のアタックを終え、ピットイン。
開始、30分近くには、ウィリアムズ・マッサがターン1をオーバースピードで入り、コーナリングミスで、ガードレールに激突、クラッシュ。
低速コーナーが続くモナコを苦手とするウィリアムズだけに、アグレッシブに攻めるも、マシンは大破し、バーチャルセーフティカー表示。
これでウィリアムズは、ニュータイヤ導入で、データ取りが必要なモナコでFP1の残り1時間を1台のみで、走行することに。
その後、ウルトラソフトを履いたメルセデスが再度アタックを開始!
タイヤが温まってきたところで、1:15.537のトップタイムを計測したのは、ハミルトン。次いで、ロズベルグが1:15.638で2番手。
なかなか好タイムを出せないフェラーリは、ベッテルが1:15.956で3番手。
ここに来て絶好調のレッドブルは、リカルドが1:16.308、フェルスタッペンが1:16.371と僅差で、4-5番手タイムを計測。
実質、チーム内降格となったトロロッソ・クビアトは、スーパーソフトで1:16.426で意地の6番手タイム。同僚サインツは、1:17.130で10番手。
6番手クビアトと10番手サインツの間には7-8番手にフォースインディアの2台と、9番手に苦しいアタックを繰り返したフェラーリ・ライコネン。
そして、モンテカルロで上位が期待されたマクラーレンホンダは、FP1終了約5分前に、ロズベルグの直後を走行していたバトンが、ロズベルグが跳ね上げた排水溝の蓋が右フロントに当たり、マシンは激しく損傷。
ヘルメットに当たっていたら、あわや大惨事となりかねない重大なアクシデントで、パーツもコース上に散乱し、レッドフラッグ中断となり、FIAはこのままFP1を終了する旨のリリース。
モナコで上位が期待されたマクラーレンホンダは、FP1ではアロンソが13番手、バトンが15番手と、いずれも1分17秒台の少々期待外れのタイムで、FP1を終了しています。
(動画)セッション開始直後にクラッシュしてしまったウィリアムズ・マッサ
FP1: Massa crashes out in early stages
フリー走行 2回目 FP2
フリー走行2回目 FP2タイム
P | Driver | Team | Time | Laps |
---|---|---|---|---|
1 | D.リカルド | レッドブル | 1:14.607 | 40 |
2 | L.ハミルトン | メルセデス | 1:15.213 | 36 |
3 | N.ロズベルグ | メルセデス | 1:15.506 | 48 |
4 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1:15.571 | 42 |
5 | D.クビアト | トロロッソ | 1:15.815 | 53 |
6 | C.サインツ | トロロッソ | 1:15.981 | 54 |
7 | K.ライコネン | フェラーリ | 1:16.040 | 38 |
8 | S.ペレス | F.インディア | 1:16.120 | 48 |
9 | S.ベッテル | フェラーリ | 1:16.269 | 40 |
10 | J.バトン | マクラーレン | 1:16.325 | 46 |
11 | N.ヒュルケンベルグ | F.インディア | 1:16.487 | 49 |
12 | F.アロンソ | マクラーレン | 1:16.723 | 43 |
13 | E.グティエレス | ハース | 1:16.782 | 40 |
14 | V.ボッタス | ウィリアムズ | 1:16.849 | 47 |
15 | R.グロージャン | ハース | 1:16.874 | 23 |
16 | F.マッサ | ウィリアムズ | 1:17.286 | 42 |
17 | K.マグヌッセン | ルノー | 1:17.530 | 29 |
18 | M.エリクソン | ザウバー | 1:17.562 | 39 |
19 | J.パーマー | ルノー | 1:17.761 | 24 |
20 | F.ナッセ | ザウバー | 1:17.999 | 49 |
21 | R.ハリアント | マノー | 1:18.647 | 10 |
22 | P.ウェーレイン | マノー | 1:18.814 | 46 |
FP2 詳細
FP1セッション終了間際に、排水溝の蓋がバトンのマシンを直撃した重大なインシデントは溶接をし、FP2は予定通りの開始。
バトン自身は何事も無く、FP2も走行出来ることが、本当に何より良かったというのがファン、チーム関係者の正直な感想で、主催側も胸をなで下ろしたことでしょう。
FP2で、セッション開始直後にコースインしたハースの2台。
1分17秒台のラップから徐々にタイムを刻んでいくも、トップスピードから急減速するターン10・ヌーベルシケインで、グロージャンがガードレールにマシンをぶつけ、パーツが散乱し、イエローフラッグ。
イエロー解除後は、短く狭いコースに一斉にマシンがタイムアタックに入り、ロズベルグが1:15.506を出した直後にハミルトンが1:15.213を計測しトップ。
ここに来て苦しい展開が続くフェラーリを尻目に、好調のレッドブルはウルトラソフトを履いたリカルドが、1:14.607と唯一の1分14秒台を出し、メルセデスを抜きトップに。
スペインで初優勝を挙げ、伝統のモナコでマシンの良さだけではないところを証明したいフェルスタッペンはアタックに出る度にトラフィックに引っ掛かり、1:15.571でメルセデス勢の後塵を拝し4番手タイム。
FP2ではトロロッソも好タイムを出し、クビアトが1:15.815で5番手、僅差の1:15.981でサインツが6番手。
1分16秒台のライコネンが、7番手タイム。ベッテルは9番手タイムで、その後のロングランではターン1で、リアをガードレールに接触させ、マシンコントロールが難しそうな印象。
FP2ではバトンが1:16.325で10番手。アロンソは1:16.723で12番手。
アロンソはモナコGP前に、ロン・デニスやエリック・ブーリエが発信していた強気の発言を「楽観的過ぎる」とコメントしていた通り、FP2でもマクラーレンホンダのパフォーマンスは高くない状態。
ピレリの「ウルトラソフトタイヤ」は、周回を重ねタイムが落ちた後、再度好タイムが出る特性?があり「スーパーソフト」「ソフト」と余りタイムが変わらない傾向も出ており、決勝はタイヤチョイスが勝負を分けそうな予感が漂います。
そして、好調のレッドブルはメルセデスとの勝負。状況次第でトロロッソも加われそう。
対象的にパフォーマンスが落ちているフェラーリは、フォースインディア、マクラーレンホンダとの争いにもなりそうで、スペインに続いて激しいバトルのある決勝が期待出来そうです。
金曜日は、モナコGP恒例のパーティー・イベントデーで、中1日空いてのFP3と予選になります。
(モナコGP2016決勝 ハミルトン今季初優勝!リカルドはピットの凡ミスで失意の2位)
h-idayu.hateblo.jp
(モナコGP2016 タイムスケジュール TV放送 各日結果速報)
h-idayu.hateblo.jp
(モナコGP2016 予選 レッドブル・リカルドが初PP獲得!)
h-idayu.hateblo.jp
(スペイン・インシーズン合同テストの模様)
h-idayu.hateblo.jp
(2016F1GP日程・スケジュール レギュレーション改正等記事)
h-idayu.hateblo.jp
※ゐ太夫のぶろぐは「ブログ村」「ブログランキング」に参加しております。
ご協力のクリックを頂ければ、幸いです。
F1 ブログランキングへ