PGAツアー「クイッケンローンズ・ナショナル2015」も最終日を迎えた石川遼。2日目まで首位をキープする好調ぶりも3日目はスコアを伸ばせず、最終日は首位に3打差で「初優勝」に挑む!
最終日の石川はアイアンショットの精度、パットのフィーリングにも苦しみ2バーディ、2ボギーの「71」(PAR71)首位に7打差の単独10位で大会を終えた。
来季シード権獲得のために「全米オープン」から7連戦目の今大会。
初日、2日目と首位をキープする好調ぶりで上位フィニッシュどころか「初優勝」が懸かるビッグチャンスが到来している。
最終日を首位で追われるプレッシャーは相当なものがあるので、むしろ3打差で(出来れば2打差にしておきたかったが)追う方が気持ちも楽に、チャージも掛けやすい。
3日目はPGA初の最終組の緊張からか調子を崩したが、現在の石川の状態であれば、どこかひとつでも少し良くなれば、十分に「逆転初優勝」を果たせる可能性は高い。
本人も3日目のホールアウト後に「優勝出来ればすべて(来季シード)解決出来る。届く可能性がある限りは優勝を目指したい」としており、意識を高く持っている。
スコアの出しやすいフロントナインでスコアを伸ばし、後からスタートする首位タイの最終組にプレッシャーを掛けるとともに、自身も有利な展開にしておきたい。
また、最終的に優勝争いをする恐い存在はリッキー・ファウラーとジャスティン・ローズ、リングマース、ビル・ハース辺りの実力者達になりそうだ!
PGAツアー初優勝と来季シード権を懸けて、大事な最終日の闘いは、バウディッチとのペアリングで現地時間13:35にスタートした!
1番425YPAR4 3日連続バーディーホール!相性抜群のホールで好スタートを切りたい!
278Yのティーショットは、フェアウェイ左サイドをキープ。残り144Y。
セカンドはピン手前左約12.5mに着ける。
長いバーディーパットはショートし、ピンまで約1.7mを残してしまう。
嫌な距離のパーパットとなったが、しっかり沈め、パーセーブスタート。
2番420YPAR4
262Yのティーショットは、フェアウェイ左サイドをキープ。残り147Y。
セカンドはピン右奥約5.5mに着ける。
微妙な距離のバーディーパットは、あと20cm程足りず、ここもパー。
3番500YPAR4
316Yのドライビングは、フェアウェイ左サイドをキープ。残り182Y。
セカンドはピン左手前約14.4mに着ける。
距離のあるバーディーパットは、強めに出てカップをオーバー。
約1mの返しのパーパットは決め、ここもパー。
アイアンショットの精度がイマイチで、セカンドショットで寄せきれず、バーディーチャンスに持って行けていない。早めに修正したいところ。
4番210YPAR3 初日ホールインワンの験の良いホールで流れを呼び込みたい!
ティーショットは、ショート気味であわや池ポチャかバンカーかという危ない場所に打ち込むも、グリーン手前のラフへ。残り10m。
アプローチショットはピン左手前約2.2mに着け、パーセーブでピンチをしのいだ!
危うく大叩きのピンチをパーセーブ出来たことは大きいが、そろそろ最初のバーディーが欲しい!
5番555YPAR5 ここは難易度も低くバーディーを獲りたいホール!
277Yのティーショットは、左のラフへ。残り287Y。
セカンドはグリーン手前102Y地点へレイアップ。
サードショットは、ピン右手前約6.3mに着ける。
石川、この微妙な距離のバーディーパットを沈め、今日初バーディー奪取!
このバーディーでトータル12アンダーとし、7位タイへ順位を上げる!
6番435YPAR4 難易度15位ホール。連続バーディーを狙いたい!
ティーショットは、フェアウェイ右のバンカーへ。残り143Y。
セカンドはピン右約2.8mに着けるナイスリカバリーショット!バーディーチャンス!
しかしこのバーディーパットは僅かに入らず、もったいないパー。
同組のバウディッチがここまでで既に3ボギーと、かなりショットが乱れており、石川は待ち時間が長くなっており、自分のペースが作りにくい状況だ。
7番450YPAR4
275Yのティーショットは、右ラフへ。残り165Y。
セカンドは2オンならず、グリーンの右へ。残り約9.8m。
3打目はカップを80cmほどオーバー。ここもパー。
8番585YPAR5 ここも距離はあるが獲っておきたいパー5
313Yのドライビングは、右のラフへ。残り263Y。
石川、ここもレイアップしグリーン手前のフェアウェイ残り100Y地点へ。
3打目は、ピン奥約2.9mに着ける。
バーディーパットは強く出してしまい、カップを80cmほどオーバー。
返しのパーパットは決めるも、ここももったいないパー。
9番200YPAR3 今大会ショートホールと相性の良い石川だが、このホールは3日間すべて右サイドバンカーに入れているので要注意!
ティーショットは、ピン右奥約6.7mに着ける。
微妙な距離のバーディーパットだが、カップを1m弱オーバー。
返しのパーパットは入れ、ここもパー。
最終日前半の石川は1バーディー、ノーボギー、首位と4打差の8位タイでのハーフターン。
【石川遼 最終日 前半スコア】
HOLE | 1H | 2H | 3H | 4H | 5H | 6H | 7H | 8H | 9H | OUT |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Yards | 425 | 420 | 500 | 210 | 555 | 435 | 450 | 585 | 200 | - |
Par | 4 | 4 | 4 | 3 | 5 | 4 | 4 | 5 | 3 | 36 |
Score | 4 | 4 | 4 | 3 | 4 | 4 | 4 | 5 | 3 | 35 |
前半はアイアンショットの精度は良くなってきているものの、バーディーチャンスに寄せきれないホールが多く見られた。
パットのタッチ、フィーリングが合わず、6番、8番では3m以内に寄せながら、せっかくのバーディーチャンスを逃している。
首位はハーフターン時点では16アンダー。
4打差でスコアの伸ばしにくい後半に入るが、初日の石川はIN中盤から6連続バーディーを決めており、序盤でスコアを落とさない様気を付けて、中盤からチャージを掛けたい!
10番380YPAR4
285Yのティーショットは、フェアウェイ右サイドをキープ。残り101Y。
セカンドはピン右手前約5.8mに着ける。
このバーディーパットも僅か10cmを残して入らず、パー。
11番190YPAR3
ティーショットは、ピン右奥約4.5mに着ける。
このバーディーパットも僅かに外れ、パー。
ビル・ハース、トロイ・メリットが通算17アンダーまで伸ばして首位タイ。石川は5打差で追う形になる。
12番490YPAR4
261Yのティーショットは、フェアウェイ右のファーストカットへ。残り246Y。
石川はここもレイアップ、グリーン手前残り97Y地点へ。
3打目はピン奥約3.5mに着けるナイスアプローチ。
パーパットは強めに出て、カップを50cmほどオーバー。
返しのパットは入れるも、ここで痛恨のボギー。
このボギーでトータル11アンダーに戻し、首位とは6打差の10位タイまで順位を下げてしまう。
このままの順位でホールアウトすればFedExカップランキング128位で、125位以内に入れない。何とか巻き返したい!
13番465YPAR4
331Yのロングドライブは、フェアウェイ左を僅かに外れラフへ。残り142Y。
セカンドはピン左奥約5.8mに着ける。
このバーディーパットもカップをオーバーし、パー。
セカンドショットはベタピンとは行かないが、いい位置まで着けているだけに、パットをアジャストさせたい。
14番580YPAR5 ここはバーディーを獲りに行きたいパー5!
気合いの332Yロングドライブはフェアウェイほぼ真ん中へ。残り226Y。
石川、ここは勝負に出てセカンドを2オン!ピン右奥約6mに着けるスーパーショット!イーグルチャンス!
このイーグルパットは下りのラインでカップを60cmほどオーバー。
しかし返しのバーディーパットはしっかり沈め、バーディー奪取!
このバーディーで再びトータル12アンダーとし、6位タイに順位を上げる!
このホールは石川が2オンさせてからイーグルパットを打つまでに相当な時間待たされた。
同伴競技者のバウディッチがミスを重ねダブルボギー。
バウディッチは11番、12番でも連続ダブルボギーを打っており、もちろんそれを理由にしてはいけないが、ペアリングに恵まれないラウンドになっている。
15番475YPAR4
再び気合いの321Yのロングドライブは、フェアウェイ右サイドをキープ。残り157Y。
セカンドはピン左手前約7mに着けるてきた。
バーディーパットはラインに乗るものの僅かに届かず、パー。
上位陣がスコアを落とし始め、この時点でトータル12アンダーグループは4位タイとなる。
16番175YPAR3
ティーショットは、グリーン手前のバンカーへ。残り約58m。
バンカーショットはピンそば約1.2mに着ける絶妙なリカバリーショット!
パーパットは強めに出てしまい、1m弱カップをオーバーし、痛恨のボギー。
このボギーでトータル11アンダー、9位タイに順位を落とす。
上位陣がバックナインに入りスコアを落としているだけに、手痛いボギーだ。
17番380YPAR4
234Yのティーショットはフェアウェイ左のバンカーへ。残り残り148Y。
セカンドはグリーン右に外れラフへ。残り約8m。
3打目バンカーショットは、あと少しでチップインの素晴らしいリカバリーで、パーセーブ。
18番470YPA4 ここでバーディーを獲れば暫定で5位タイに上がり、かなりシード権に近付く。有終の美を飾りたい!
306Yのティーショットは、フェアウェイ右サイドをキープ。残り176Y。
セカンドは寄せきれず、ピン右手前約13mに着ける。
長い距離のバーディーパットは、カップを約1.7mほどオーバーしてしまい、パーでフィニッシュ。
最終日の石川は、2バーディー、2ボギーの「71」(PAR71)で、首位に7打差の単独10位で大会を終えた。
【石川遼 最終日 後半スコア】
HOLE | 10H | 11H | 12H | 13H | 14H | 15H | 16H | 17H | 18H | IN | TOTAL |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Yards | 380 | 190 | 490 | 465 | 580 | 475 | 175 | 380 | 470 | - | 7385 |
Par | 4 | 3 | 4 | 4 | 5 | 4 | 3 | 4 | 4 | 36 | 71 |
Score | 4 | 3 | 5 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 4 | 36 | 71 |
【石川遼 最終日 ハイライト映像】
(映像:ゴルフネットワーク)
セカンドショットが寄せきれず、バーディーチャンスのパッティングでは僅かに外す3日目からの悪い流れを断ち切れなかった。
前述したが、同組の同伴競技者バウディッチが5ボギー4ダブルボギーとペナルティを何度も受け、トラブルホールばかりになり、石川は待ち時間が長くなってしまい、自分のペースを乱されてしまい、いい流れを掴めそうなタイミングを何度も逸したことは、ゴルフに付き物とはいえ、長い間ゴルフを見ている私もここまで酷いのは余り見たことがなく、石川にとってマイナス材料となった可能性はありそうだ。
「初優勝」のチャンスを逃したが、初日「63」2日目「68」3日目「71」最終日「71」と一度もオーバーパーを打たなかったことは、これまでとは大きな違いだ。
今大会は6連続バーディーやホールインワンという派手な活躍が注目されがちだが、4日間通して「我慢のゴルフ」で大崩れはしなかったことや、2日目、3日目に見られたラウンド中の修正対応力で、スコアをまとめてきたことが、PGAツアーで安定して上位争いを継続する重要な要素として、石川にその力が戻ってきた大会として、今後に繋がる大きなターニングポイントとなりそうだ。
また大会前、大会中のインタビューコメントも非常に冷静な受け答えが目立ち、精神面の充実を垣間見ることが出来た。
あと1ストローク伸ばせていれば4位タイに入れたが、単独10位でFedExカップランキングは125位まで上がることになる。
まだ来季シード確定とは行かないが、今回魅せた「爆発力」と「安定感」は今後の石川の飛躍に繋がるはずで「来季シード権獲得」も果たせそうだ。
今大会は彼にとって本当に収穫の多い4日間になったと思う。今後大きく飛躍する石川に期待したい!
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