ゴルフ世界選手権「ブリヂストン インビテーショナル2015」初日を迎えた松山英樹。余り多くを語らない松山が「優勝したい」とする大会のひとつだ。
世界中のトッププレーヤー80名を集める「世界選手権」最終戦でも松山のPGA優勝予想・パワーランキングは4位と高い。これが既にWGCでもメジャー大会でも優勝候補上位が指定席となっている松山に対する世界の評価だ。
WGCは「飛ばし屋有利」とされており、開催コースの「ファイヤーストーンCC」も7400YでPAR70といかにも飛ばし屋向きだが、狭いフェアウェイと小さめのグリーンは、今やPGAナンバー1の「ショットメーカー」となりつつあり「精度の高いショット」を持つ松山向きのコースと言っていいかもしれない。その松山が初日をどう攻略してくるのか?注目が集まる!
5日間開催となった「全英オープン」「ダンロップ・スリクソン・福島オープン」と松山にとって体力的にも精神的にも厳しい連戦から、2週間。
翌週の「全米プロゴルフ選手権」と合わせて、満を持して挑む今季の世界選手権最終戦「WGC-ブリヂストン インビテーショナル」
当然の様にエリート大会に出場し、パワーランキングでも4番手に予想されることも凄いが、今季まだ未勝利の松山にとって「優勝」の二文字は喉から手が出るほど欲しいはずだ。
スコアに対するショットの貢献度「ストロークゲインド ティー トゥ グリーン」PGA1位を誇る男が「優勝」を目指して闘う大会の初日は、マット・クーチャーとのペアリングで現地14:35、OUTスタートで始まった!
1番399YPAR4
247Yのティーショットは、フェアウェイ左サイドをキープ。残り144Y。
セカンドはピン右奥約2mに着ける絶妙なショット!バーディーチャンス!
松山はこのバーディーパットをしっかり沈め、バーディースタート!
いきなりのバーディー発進、トータル1アンダーは11位タイグループ!
初日はここまで全体的に余りスコアは伸びておらず、首位タイは-3でリッキー・ファウラーら2人。
2番526YPAR5
ティーショットは291Yを飛ばし、フェアウェイ左サイドをキープ。残り228Y。
セカンドはグリーン左のラフへ。残り約11m。
3打目でピン手前約2mに着けるナイスアプローチ!
連続バーディーかと思われたがバーディーパットは大きめに出てしまい、カップをオーバーし、ここはパー。
3番442YPAR4
301Yのドライビングは、フェアウェイ左サイドをキープ。残り128Y。
セカンドはグリーンを僅かにオーバーし危うくバンカーに入りそうになるが淵で止まる。ピンまで約7mを残す。
3打目はピンまで約1.5mまで寄せ、パーセーブ。
4番471YPAR4
297Yのティーショットはフェアウェイほぼ真ん中をキープ。残り181Y。
セカンドは再びグリーンを僅かにオーバーし、残り約6.7mの位置。
3打目でピン約1.2mまで寄せる。
しかしこの短いパーパットも僅かに外してしまい、松山ここで痛恨のボギー。
このボギーでイーブンパーに戻し、23位タイグループへ。
5番200YPAR3
ティーショットはピン左奥約6.8mに着ける。
松山、この微妙な距離のバーディーパットを見事に沈めバーディー奪取!
見事なバウンスバックでトータル1アンダー、11位タイグループに順位を戻す!
6番469YPAR4
302Yのティーショットは、狭いフェアウェイ右サイドをキープ。残り144Y。
セカンドはグリーンに僅かに届かずカラーへ。残り約8.6m。
松山このバーディーパットを見事に沈め、連続バーディー奪取!
バウンスバックから見事な連続バーディーで、トータル2アンダー。5位タイへ順位を上げ、-5で単独首位のグレーム・マクドウェルとは3打差!
【松山 6番 グリーンエッジから10m弱のパットを決め連続バーディー!】
(映像:PGA公式HPより)
7番219YPAR3
ティーショットは、僅かにグリーンオーバーし左奥のバンカーへ。残り約9m。
セカンド、バンカーショットはピン約2.5mまで寄せる。
しかしパーパットは大きめに出てしまい、ここで痛恨のボギー。
まだパットが安定せず、このボギーで再び1アンダー、11位タイへ。
8番482YPAR4
294Yのティーショットは、右のファーストカットへ。残り186Y。
セカンドはグリーン左のバンカーへ。残り約20m。
3打目バンカーショットは、ピン手前約1.4mまで寄せるナイスリカバリーショット!
このパーパットはしっかり沈め、パーセーブ。
9番494YPAR4
311Yのドライビングは、右のファーストカットへ。残り185Y。
セカンドはグリーン花道に当たり、手前に跳ね返され、残り約13.5m。
3打目は花道から低く出し止めるイメージで打つも、思ったより転がりカップをオーバー。残り約2.1m。
このパーパットは落ち着いて沈め、パーセーブ。
前半の松山は3バーディー、2ボギーの1アンダー、12位タイでハーフターン。
【松山英樹 初日 前半スコア】
HOLE | 1H | 2H | 3H | 4H | 5H | 6H | 7H | 8H | 9H | OUT |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Yards | 399 | 526 | 442 | 471 | 200 | 469 | 219 | 482 | 494 | - |
Par | 4 | 5 | 4 | 4 | 3 | 4 | 3 | 4 | 4 | 35 |
Score | 3 | 5 | 4 | 5 | 2 | 3 | 4 | 4 | 4 | 34 |
前半は短い距離のパットを外すシーンが見られ、3パットも打つなど、パッティングが安定しなかった。
連続バーディーの辺りでフィーリングは合ってきた様に見えたが、その後も短い距離を外してしまう。
後半に微調整と巻き返しを図りたい!
10番410YPAR4
294Yのティーショットは、フェアウェイ右サイドをキープ。残り105Y。
セカンドはここではスピンが掛かり少し戻り、ピンまで約3mを残す。
このバーディーパットは僅かにラインを外れ、パー。
11番418YPAR4
319Yのロングドライブはフェアウェイ右サイドをキープ。残り98Y地点まで持って来る。
セカンドはベタピンに落とすも、スピンでかなり戻されピン右手前約9.4mの位置。
距離のあるバーディーパットは僅かに外れ、パー。
12番180YPAR3
ティーショットは、ピン左手前約7mに着ける。
松山この微妙な距離のバーディーパットを決め、バーディー奪取!
このバーディーでトータル2アンダー、6位タイへ順位を上げて来た!
【松山 12番 約7mのパットを決めバーディー奪取!映像】
(映像:PGA公式HPより)
13番471YPAR4
288Yのティーショットはフェアウェイ右サイドをキープ。残り176Y。
セカンドはグリーン左のエッジ、ピン左手前約5.3mに着ける。
微妙な距離のバーディーパットは約10cm程カップをオーバーし、パー。
14番467YPAR4
295Yのティーショットは右に曲がり、カートパス(カート道)へ。残り176Y。
松山は何と救済措置を受けずに、そのままカートパスからセカンドを打ち、176Yをほぼランでグリーンをややオーバー。
グリーン奥のマウンドラフつま先下がりの難しいアプローチは、何とチップインバーディー!
このバーディーで3アンダーとし、4位タイへ順位を上げてきた!この時点で-5で首位のダニー・リーと2打差!
【松山 14番 グリーン奥難しい体勢から見事なチップインバーディー!】
(映像:PGA公式HPより)
15番221YPAR3
ティーショットはグリーン左のバンカーへ。残り約12m。
バンカーショットはピンを越えて、残り約2.8mに着ける。
このパーパットは沈め、パーセーブ。
16番667YPAR5
気合いの328Yドライビングは、フェアウェイ左を僅かにこぼれラフへ。残り329Y。
セカンドはグリーン手前117Y地点まで運ぶ。
3打目はショート気味で池ポチャの危機も3オン。ピン左手前約11mに着ける。
長いバーディーパットはしっかりラインに乗り、一旦入りかけるも勢い余ってカップの中を蹴った形になり、惜しくもパー。
17番400YPAR4
260Yのティーショットはフェアウェイ右サイドをキープ。残り145Y。
セカンドはピン左手前約4.3mに着ける。
このバーディーパットはラインに乗らず僅かに外れ、パー。
18番464YPAR4 今日のピンの位置は手前なため、バーディーを狙いたい!
ドライバーでのティーショットは、右に曲げてしまい、かなりの数と長い枝が茂る木の根元付近へ。
ここはアンプレアブルを宣告せず、後ろへ出すだけの2打目とする。ラフに出るもライは良くない。
残り169Yを14番のカートパスの際と同じ様に低く出し、再びほぼランのみでグリーンをオーバーし、ギリギリ奥のバンカー手前ラフで止まる。残り約15m。
4打目のアプローチは思ったより飛んでしまい、カップをオーバー。残り約4.6m。
微妙な距離を残した返しのボギーパットも外してしまい、上がり最終ホールを痛恨のダブルボギーとしてしまった。
初日の松山は5バーディー、2ボギー1ダブルボギーで「69」トータル1アンダーで、首位と4打差の14位タイでホールアウトした。
またもう一人の日本人選手、小田孔明は6バーディー、4ボギーの「68」2アンダーで首位と3打差、6位タイでホールアウトしている。
【松山英樹 初日 後半スコア】
HOLE | 10H | 11H | 12H | 13H | 14H | 15H | 16H | 17H | 18H | IN | TOTAL |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Yards | 410 | 418 | 180 | 471 | 467 | 221 | 667 | 400 | 464 | - | 7400 |
Par | 4 | 4 | 3 | 4 | 4 | 3 | 5 | 4 | 4 | 35 | 70 |
Score | 4 | 4 | 2 | 4 | 3 | 3 | 5 | 4 | 6 | 35 | 69 |
前半はセカンドショットでバーディーチャンスに寄せても、パットが安定せず出入りの激しいゴルフとなった。
後半に入り、ある程度パットのフィーリングは上がってきた様に見え、14番ではカート道からセカンドショットを打ち、グリーンオーバーした難しいアプローチをチップインバーディーとする素晴らしいプレーも見られた。
ただ、松山が意図したスイング、パットは余り出ておらず、ブレ始めたティーショットが最終18番でトラブルとなり、ダブルボギーを叩いてしまった。
一時、首位に2打差まで迫っていただけに、もったいないプレーとなってしまった。
やはり松山がスコアを伸ばすパターンは、セカンドをバーディーチャンスの距離に着け、2m~3mのパットを決めバーディーラッシュとしていく形に持って行く形が一番良いパターンと言えそうだ。
全体的にスコアが伸びておらず、トッププレーヤー達も固いグリーンに四苦八苦している。
首位とも4打差で、松山の実力からするとまだまだこれからというところだろう。
明日以降「PGA屈指のショットメーカー」としての松山英樹の巻き返しを期待したい!
(ブリヂストン招待 TV中継・放送予定)
h-idayu.hateblo.jp
(松山英樹 WGC 3日目の速報記事)
h-idayu.hateblo.jp
(松山英樹 WGC 2日目の速報記事)
h-idayu.hateblo.jp
(松山英樹 初日ホールアウト後コメント、全体ハイライト)
h-idayu.hateblo.jp
(ブリヂストン招待 2日目 組合せ・ペアリング・スタート時間)
h-idayu.hateblo.jp
(関連記事)
h-idayu.hateblo.jp
h-idayu.hateblo.jp
h-idayu.hateblo.jp
(来季 2015-16 PGAツアースケジュール・日程)
h-idayu.hateblo.jp
(ゴルフ関連記事一覧)
h-idayu.hateblo.jp
※ゐ太夫のぶろぐは「ブログ村」「ブログランキング」に参加しております。
ご協力のクリックを頂ければ、幸いです。
人気ブログランキングへ