クライマックスシリーズ第2戦 阪神5-2読売
またもや
「ファーストステージを2試合で勝ち上がった阪神」と
「その期間を待つ姿勢を取らざるを得なかった読売」の勢いの差が出た試合
となった。
タイガース先発は予想通り岩田。
「狭い東京ドーム」ということを意識せずに、普段の「打たせて取る」
ピッチングが出来るか?が戦前の課題であった。
昨日、今日と元読売という意味合いだと思うが、捕手は鶴岡。
「東京ドーム」の怖さをチーム内では、最も知る選手でもある。
昨日の藤浪からシーズン中と違うリードが、見事はまってもいる。
岩田は普段通りの投球で、1巡目は無安打に抑える。
そこからは、打たせて取る岩田の真骨頂を随所に見せ、
7回井端にホームランを打たれるが、あれは仕方がない。
それよりも、2回表で岩田が四球で歩き、上本のタイムリーで、
投手岩田が激走を見せ、ホームで見事なスライディングを魅せたシーン。
間一髪のタイミングだったが、投手とは思えぬ気迫に、ナインを鼓舞する
効果は絶大だった。
ファーストステージであれだけ沈黙した打線も、今日は二桁安打。
また、投手陣に至っては、
クライマックスシリーズで未だ「タイムリー」での失点が「0」
という素晴らしい出来だ。
8回ウラの右中間の大飛球を大和の大ファインプレーで救った場面といい、
2度に渡るファーストライナー併殺と、流れ・勢いは完全にタイガースにある。
岩田のバント処理からの悪送球を上本が取れなかったり、西岡の三塁守備の不安、
代走坂が相手のサインプレーにやられ、牽制アウトと、
まだまだ細かいところで、ミスが多い点はある。
西岡の打球が「一塁アンダーソンのミットを弾いてファールゾーンに
落ちたのでは?」という和田監督の抗議も、もう少し強いアピールをして、
ナインを鼓舞したほうがいいとも感じた。
まあ、しかし短期決戦に必要な「流れ・勢い」は完全にタイガースにある。
明日以降も「隙」を見せず、相手のミスに付け込み、先取点を取り、
相手に「流れ」を渡さないまま「CSファイナル突破」を目指してほしい!