NHKの2人の対談ドキュメンタリー番組『世界の壁を越えろ』を見て感じたことを書き記したい。
普段の大会中継だけでは、分からない部分が垣間見られた秀逸な番組だった。
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石川遼は少年時代から常にスターであり、松山英樹は
石川の後を追う形で、石川のプロ入り後も「東北福祉大学」に在籍し、
アマチュアとして世界のメジャー大会で上位に入るにまで登り詰めた。
一方の石川遼は、アマチュアにして「マンシングウェアオープン」に優勝。
翌年には、最年少16歳でプロ入りを表明。
史上最年少シード選手にもなるなど、一躍日本ゴルフ界のスターになり、
「遼くんフィーバー」を巻き起こしたことは記憶に新しい。
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しかし、同い年の松山に焦りは無かったという。
彼は「遼くんフィーバー」を尻目にひたすら自分の技術を
上げることに専念した。
2011年には「マスターズ」で松山は日本人初の「ローアマチュア」の
栄冠も勝ち取る。
石川は2009年に国内史上最年少賞金王に輝く。
その後も国内ツアーで5年間優勝を重ね、優勝回数10回という実績を引っ提げ
2013年ツアーからアメリカPGAツアー本格参戦。
松山は国内ツアープロ転向した2013年、海外メジャーにも参戦しながら
史上最年少獲得賞金2億円も達成し、ツアー参戦初年度に4勝、
そして史上初のルーキーイヤーでの「賞金王」獲得。
国内ツアー1年で、アメリカPGAツアー参戦に切り替えた。
2人の足跡が長くなり過ぎたが、PGAルーキーの松山が
2年目の石川より先に優勝した一因は「国内ツアー」
年数によるところが大きいと思う。
これは丸山茂樹プロもよく言っていたことだが、
日本のツアーコースとPGAのコースでは、難易度が違い過ぎる。
松山が国内を1年のみで切り上げ、PGAの難コースに挑んだことは、
国内の易しいコースに慣れないためには、最良の選択であった。
石川は番組でも話していたが「国内」では「常にバーディーを獲る」ゴルフをしていたが、
「PGA]に来て「ボギーを打たないゴルフ」に変わってしまったと言っていた。
果敢に攻めていく松山のゴルフを尻目に「シード権」を獲りたい石川は、
ミスをしないゴルフをせざるを得なかった。
そして、2人で練習ラウンドをしていて石川が「ナイスショット」と思う
松山のショットに、松山自身は全然納得していないことに衝撃を受けたという。
石川は国内ツアー時から、意図したものでなくても「結果オーライ」主義。
松山は結果ではなく「自分の意図しないショット」は例え結果が良くても否定する。
石川は松山が自分より先にPGAで優勝したことに対しても「焦り」を感じたと
正直な思いを吐露している。
彼は、自分が国内ツアーに長く居過ぎたことの弊害も感じているようだ。
松山は「早く海外へ出ることの勧め」も発言している。
ただ2人に共通していることは「お互いまだライバル」ではない、
「2人で世界1位2位争いをする時に初めてライバル」と呼べるというのだ。
今季、石川はPGA仕様に変えつつあるゴルフが実戦されつつある。
ストイック過ぎるのでは?と思わせた松山は「休養」の重要性も認識してきた。
対照的な歩みを見せてきた2人だが、お互いの実力を認め合いながらも
必要以上に接近もしない。
そして、より高みを臨んでいる。
今後、2人がどうやって頂点へ歩を進めるのか?
これからもずっと注目して行きたいと思っているし、
目が離せないというのが正直な気持ちだ。
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