昨日の2回目のフリー走行では10番手に入る速さを魅せたマクラーレンホンダ・バトン。
新生マクラーレンの予選Q3進出も見えてきたが、2日目予選前のフリー走行ではパワーユニットから白煙が出て、アロンソが1周目でリタイアという大きなトラブルに見舞われた。
直前フリー走行では、メルセデスが1,2番手、フェラーリが3,4番手という序列の後の中位グループのタイム差がかなり詰まってきており、上位争いに加え中位グループのグリッド争いにも注目が集まる。
■フリー走行3回目 FP3
予選前の3回目のフリー走行では(FP3)では、ハミルトンが首位を堅持。
その後に、ロズベルグ、ベッテル、ライコネンとメルセデスとフェラーリが上位を独占。
続く中位勢はかなり狭いタイム差にひしめき合う結果となった。
なお、マクラーレンホンダのアロンソは1周でマシンを降りるトラブルに見舞われた。
【中国GP フリー走行3回目 結果】
順位 | No | ドライバー | チーム | タイム | タイム差 | 周回数 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | L.ハミルトン | メルセデス | 1'37''615 | - | 14 |
2 | 6 | N.ロズベルグ | メルセデス | 1'37''841 | 0''226 | 16 |
3 | 5 | S.ベッテル | フェラーリ | 1'38''313 | 0''698 | 17 |
4 | 7 | K.ライコネン | フェラーリ | 1'38''512 | 0''897 | 16 |
5 | 3 | D.リカルド | レッドブル | 1'39''020 | 1''405 | 8 |
6 | 26 | D.クビアト | レッドブル | 1'39''106 | 1''491 | 14 |
7 | 55 | C.サインツJr. | トロロッソ | 1'39''113 | 1''498 | 17 |
8 | 77 | V.ボッタス | ウイリアムズ | 1'39''243 | 1''628 | 15 |
9 | 33 | M.フェルスタッペン | トロロッソ | 1'39''274 | 1''659 | 19 |
10 | 8 | R.グロージャン | ロータス | 1'39''405 | 1''790 | 14 |
11 | 19 | F.マッサ | ウイリアムズ | 1'39''410 | 1''795 | 17 |
12 | 27 | N.ヒュルケンベルグ | Fインディア | 1'39''513 | 1''898 | 14 |
13 | 9 | M.エリクソン | ザウバー | 1'39''559 | 1''944 | 18 |
14 | 12 | F.ナスル | ザウバー | 1'39''591 | 1''976 | 19 |
15 | 22 | J.バトン | マクラーレン | 1'39''694 | 2''079 | 16 |
16 | 13 | P.マルドナド | ロータス | 1'39''766 | 2''151 | 16 |
17 | 11 | S.ペレス | Fインディア | 1'39''781 | 2''166 | 17 |
18 | 28 | W.スティーブンス | マノー | 1'42''928 | 5''313 | 15 |
19 | 98 | R.メリ | マノー | 1'44''956 | 7''341 | 9 |
20 | 14 | F.アロンソ | マクラーレン | No time | 1 |
■公式予選
FP3のアロンソのトラブルは、パワーユニットではなくイグニッションの問題であることが分かり、ユニットの載せ替えはしないで済むため、予選出場が可能になった。
予選Q1開始早々にメルセデスの2台が1,2番手のタイムを計測。
マクラーレンホンダのアロンソ、バトンも早めにタイム計測に入り、途中まで10番手~15番手付近でQ1突破も見える位置に。
その後、フェラーリ・ベッテルが1:37.502のタイムを出しトップに立ち、ライコネンも2番手に入る。
そしてQ1終了間際にもう一度アタックに出るマクラーレン。
しかし、少し先を走行する中位勢が好タイムを叩き出し、最初のタイムの順位が下がっていく。
次々と各マシンがQ1セッションのチェッカーフラッグを受ける中、最後の最後でアロンソ、バトンもチェッカーを受けるが、
バトンが1:39.276で17番手、アロンソが1:39.280で18番手となりQ2進出はならず。
マシンはオーバーヒート気味の中、バトンとアロンソのタイム差は0.04秒というところからも、
元チャンピオンドライバー2人の名手は、現状のマシン状態で極限の走りをしたことが分かる。
Q2に入り、ハミルトン、ロズベルグ、ベッテル、ライコネンの順でトップ~4番手までを早々に決める。
5番手以降の中位勢のタイム差はかなり縮まっており、Q3進出を賭ける熾烈な争いとなる。
Q2でのカットは以下の5台。
11. Maldonado
12. Kvyat
13. Verstappen
14. Sainz
15. Perez
Q3進出は以下の10台。
1. Hamilton - 1m36.423s
2. Rosberg - 1m36.747s.
3. Vettel - 1m36.957s
4. Raikkonen - 1m37.109s
5. Massa - 1m37.357s
6. Bottas - 1m37.762s
7. Ricciardo - 1m37.929s
8. Nasr - 1m38.017s
9. Grosjean - 1m38.063s
10. Ericsson - 1m38.127s
何とザウバーが本当に久しぶりに2台ともQ3進出を果たした。
Q3では、ハミルトンが1:35.782のトップタイムを叩き出す。
続いてライコネンが1:36.062のタイムで2番手。
そして、マッサが1:37.365で3番手に入る。
3番手のマッサを上回りたいフェラーリだがマッサはタイムを塗り替え1:36.954。
しかしベッテルが1:36.687でマッサを上回り意地の3番手。
マッサは4番手になり、ボッタスが1:37.143で5番手に入りウイリアムズ勢が並んだ。
【中国GP 公式予選 最終結果】
順位 | No. | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | L.ハミルトン | メルセデス | 1'38''285 | 1'36''423 | 1'35''782 |
2 | 6 | N.ロズベルグ | メルセデス | 1'38''496 | 1'36''747 | 1'35''824 |
3 | 5 | S.ベッテル | フェラーリ | 1'37''502 | 1'36''957 | 1'36''687 |
4 | 19 | F.マッサ | ウイリアムズ | 1'38''433 | 1'37''357 | 1'36''954 |
5 | 77 | V.ボッタス | ウイリアムズ | 1'38''014 | 1'37''763 | 1'37''143 |
6 | 7 | K.ライコネン | フェラーリ | 1'37''790 | 1'37''109 | 1'37''232 |
7 | 3 | D.リカルド | レッドブル | 1'38''534 | 1'37''939 | 1'37''540 |
8 | 8 | R.グロージャン | ロータス | 1'38''209 | 1'38''063 | 1'37''905 |
9 | 12 | F.ナスル | ザウバー | 1'38''521 | 1'38''017 | 1'38''067 |
10 | 9 | M.エリクソン | ザウバー | 1'38''941 | 1'38''127 | 1'38''158 |
11 | 13 | P.マルドナド | ロータス | 1'38''563 | 1'38''134 | |
12 | 26 | D.クビアト | レッドブル | 1'39''051 | 1'38''209 | |
13 | 33 | M.フェルスタッペン | トロロッソ | 1'38''387 | 1'38''393 | |
14 | 55 | C.サインツJr. | トロロッソ | 1'38''622 | 1'38''538 | |
15 | 11 | S.ペレス | Fインディア | 1'38''903 | 1'39''290 | |
16 | 27 | N.ヒュルケンベルグ | Fインディア | 1'39''216 | ||
17 | 22 | J.バトン | マクラーレン | 1'39''276 | ||
18 | 14 | F.アロンソ | マクラーレン | 1'39''280 | ||
19 | 28 | W.スティーブンス | マノー | 1'42''091 | ||
20 | 98 | R.メリ | マノー | 1'42''842 |
中国GP予選はハミルトンが通算41回目、中国GPでも5回目となるポールポジションを獲得した。
ベッテルがフェラーリの意地を魅せる中、ライコネンは終始どこかに問題がありそうな走りでタイムが出てこない。
ウイリアムズ2台がフェラーリの間に割り込んできており、上位争いがより面白くなってきた。
マクラーレンホンダは、悲願のQ2進出はならなかったものの、着実に速さを増してきており、
明日の決勝で、どこまでのパフォーマンスを魅せてくるのか?
そして次に繋げるためにも、マクラーレンホンダには完走を果たす走りに期待したい。
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