「WGC-キャデラックマッチプレー選手権2015」4日目の松山英樹は、決勝トーナメント初戦で世界ランク1位のマキロイとの注目の対戦で、6&5のまさに完敗で敗退。そのままマキロイは今大会の優勝を飾りました。
マキロイも決して調子が良くない中、スコアをまとめてくる高い総合力は、松山との現状での実力差を示した形で、同じく調子が悪い松山はマキロイのリズムに持って行かれた感も見られました。
ホールアウト後の松山のコメントと、マキロイとの直接対決で見えてきたものをご紹介します。
決勝トーナメント初戦の松山は、予選3日間ほぼ安定していたティーショットがブレまくり、ほとんどのホールでフェアウェイをキープ出来ず、2打目が苦しくなるという展開が続きました。
マキロイも決して調子がいいとは言えない中、松山を見据えながら、終始自分に有利な展開に持ち込む。
まさに世界ランク1位のマキロイらしい巧さ、そしてマッチプレー選手権らしいプレーを見せました。
そのマキロイはその後、決勝トーナメントを勝ち上がり「キャデラックマッチプレー選手権2015」の決勝ではゲーリー・ウッドランド相手に4&2で優勝を決めました。
【マキロイ 準決勝・決勝 優勝の瞬間 映像】
以下はマキロイに敗れた松山のホールアウト後のインタビューの様子。
駐車場で自分の車の前に戻ってきた松山は、ホールアウト直後のショックか終始暗い表情でインタビューに応じ、開口一番「言葉が出ない」とうつむき加減。
「悪いティショットでも、良いラインに行けばチャンスはあったけど、そこからのセカンドも良くなかった。スコア的には大崩れしていないけど、これがワールドランク1位との差」
マキロイのプレーについて?「まあ、すごいですね」
どの辺りにすごさを感じたか?「んー、もういいじゃないですか」
今大会で良くなってきたパッティングについて 「唯一、良い方向に向かっている」
このリベンジは、次の優勝争いで? 「そうなると、いいんですけど。調子が悪くてもまとめられるように、しっかりと力をつけたい」
引用部分はGDOから抜粋
今季、パットの調子が良ければ…という大会が何度もあっただけに、今大会を通して長い距離や微妙な距離のパッティングのフィーリングが良くなったのは大きな収穫です。
マキロイとの対戦では、終始マキロイがいい位置にショットを決めてきて、松山はどうしても普段通りのショットが出来ず、多少無理な勝負に出ざるを得ないという不利な状況が続き、得意のショットが決まらないことに、相当なフラストレーションを感じたことでしょう。
テレビのインタビューでは
「今日負けてしまったので、幸い次の大会まで(ザ・プレーヤーズ選手権)ショットを修正する時間が増えた」と前向きなコメントもしています。
そして、松山を破ったマキロイが今大会を制覇したことも、少し前向きな材料かもしれません。
今後、松山がメジャーやツアーで勝ち上がっていく上で、最終日、最終組で何度もマキロイと対戦することになるでしょう。
マキロイのペースの早いゴルフは把握した上で、ラウンド中のマキロイの高い修正能力も目の当たりにし、松山には大きな収穫となったはずです。
悔しさを糧に、常に自分の原動力にして成長出来る男、松山英樹。
世界ランク1位のマキロイとのマッチの惨敗で、今後よりタフになった松山を見られることでしょう。
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