PGAツアー「ザ・プレーヤーズチャンピオンシップ2015」最終日を迎えた石川遼。これまでの絶不調のシーズンを送ってきた石川が、憧れの「プレーヤーズ」の舞台で、最終日を優勝争いのポジションで闘うことになった。
何かが吹っ切れ、思い切りのいい石川本来のゴルフを魅せてきた3日間。最終日は初出場、初優勝を目指しての闘いとなる。
最終日の石川は2バーディー、1ボギーの「71」トータル-8、首位と4打差の8位タイでホールアウトした。
同級生、松山英樹の活躍を尻目に苦しいシーズンを送ってきた石川。
このままでは、シード権も失う最悪の状態だったが、第5のメジャー、憧れの「プレーヤーズ」の舞台で輝きを取り戻し始めた。
PGA屈指の大舞台で優勝争いとなる最終日。石川は、ビリー・ホーシェルとのペアリングでのラウンドとなる。
1番423YPAR4
286Yのドライビングは右ラフへ。残り132Y。
セカンドは2オン。ピン約9.1mに着ける。
このバーディーパットはショートし、パー。
2番532YPAR5
ティーショットは左ラフへ。残り259Yの地点へ。
石川はレイアップし、セカンドをグリーン手前、残り80Yまで持ってくる。
3打目はグリーンをオーバー。ピンまで約9.1mを残す。
4打目はピンまで約90cmを残し、ここもパー。
3番177YPAR3
ティーショットはグリーンをオーバー。ピンまで約6.7mを残す。
2打目はカップをオーバーし、返しのパットを沈めパー。
ここまで重圧からか、ショットの精度が落ちている。何とか粘り、チャージを掛ける体勢に入りたい。
4番384YPAR4
274Yのティーショットは左のラフへ。残り115Yの地点。
セカンドはあわや池ポチャの危ないショットで2オンならず。
ピンまで約6.4mの3打目はカップインならず、パーセーブ。
5番471YPAR4 少し重い展開が続くが、そろそろバーディーが欲しい。
ティーショットはフェアウェイキープ。残り180Y。
セカンドは僅かにグリーンをオーバー。残り約12.5m。
3打目はカップをオーバーし、返しのパットを沈めパー。
6番393YPAR4
261Yのティーショットはフェアウェイをキープ。
127Yを残したセカンドは、グリーンを左へ大きく外し、約8.5mを残す。
3打目アプローチは、あわやチップインバーディーも、僅かに外しパー。
ここまでバーディーが獲れない苦しい展開で、我慢のゴルフが続く。
7番442YPAR4
ティーショットはフェアウェイバンカーへ。残り193Y。
セカンドはグリーン手前へ、20mを残す。
3打目はややカップをオーバーし、パーセーブ。
8番237YPAR3
ティーショットは1オンし、ピンまで約12.4mを残す。
長いパットはカップをオーバー。返しのパットは沈めパー。
9番583YPAR5 前半上がりホール バーディー奪取で後半に弾みを付けたい。
288Yのドライビングはフェアウェイをキープ。残り300Y。
セカンドは200Yを飛ばし、残り102Y地点まで持って来る。
残り102Yの3打目アプローチは、ピン約2.7mまで寄せる。
石川、このパットはしっかり沈め今日初バーディー奪取。
このバーディーで、トータル-8に伸ばし、7位タイ!
前半を終え、ここまで1バーディー、ノーボギー。
昨日までとは打って変わって、ティーショット、アイアンショットの精度が落ちる中、何とか賀我慢のゴルフを続け、ボギーを叩いていない。
この踏み止まり方は素晴らしい。首位のセルヒオ・ガルシアは-11。
トップと3打差は十分に優勝を狙って行けるポジションだ。
バックナインでは、どこまでスコアを伸ばせるか?
10番424YPAR4 後半スタート、チャージを掛けて行きたい。
ティーショットは289Yのドライブでフェアウェイをキープ。残り131Y地点。
セカンドは2オンし、ピン約5.2mに着ける。
バーディーチャンスのパットは僅かに入らず、パー。
11番558YPAR5
294Yのティーショットはフェアウェイをキープ。残り260Y。
セカンドは、グリーンを大きく外し左手の斜面へ。40Yを残す。
つま先下がりの難しい3打目アプローチは、一転ピンチとなるも、見事ピン約3.4mに寄せるスーパーショット。
しかし、石川はこのバーディーパットを外してしまい、パー。
痺れる優勝争いでは、獲っておきたいホールだった。グリーン周りのアプローチは好調だ。
12番358YPAR4 気を取り直して、攻めのゴルフを続けたい。
263Yのティーショットはフェアウェイキープ。残り84Y地点。
セカンドは2オン。ピンまで約2.7m。
バーディーチャンスだが、僅かに外しパー。
13番181YPAR3
ティーショットは1オンならず。危うく池に落ちそうな所で何とか留まる。
残り約7.6mの2打目は、ピン約1.2mまで寄せパーセーブ。
ウォーターハザードになりそうな危機を回避。優勝争いにはこういう運も必要で、粘り強いゴルフを展開している。
14番481YPAR4
ティーショットは、大きく右へ曲げる。残り213Y。
2打目はグリーン左のバンカーへ。
リカバリーショットは見事にピン約1.2mに寄せ、パーセーブ。
15番449YPAR4 混戦の優勝争いだが、残り4ホール。そろそろチャージを掛けたい。
291Yのドライビングは、左ラフへ。残り157Y地点。
セカンドはグリーン手前へこぼれ落ちる。排水溝か散水栓にボールがありドロップ。残り45Y。
3打目でグリーンオン。ピン約3.4m。
パーパットは僅かにカップを外れ、ここで今日初の痛恨のボギー。
このボギーでトータル-7とし、14位タイへ順位を下げる。
16番523YPAR5 ここは取り返し、再びガルシアを猛追したいところ。
295Yのティーショットは右ラフへ。残り226Y。
セカンドはライが悪く、レイアップ。残り93Yだが、直接グリーンを狙うには木が掛かり、一転ピンチ。
優勝争いの勝負所の3打目は、インテンショナルフックで直接グリーンへ。3オン成功。
残り約3.6mのバーディーパットを見事に沈め、バーディー奪取。
ここで大勝負に出て攻めた結果の素晴らしいバーディーで、再びトータル-8。9位タイ。
【石川遼 16番 木越えのスーパーショット映像】
(映像:ゴルフネットワーク Youtube公式アカウントより)
17番137YPAR3 グリーンが池の真ん中に位置する名物ホール
ティーショットはグリーン奥ギリギリ池ポチャを免れる。残り約13.4m。
2打目はピン約1.2mに寄せ、パー。
18番462YPAR4 最終ホール、有終の美を飾りたい。
306Yのドライビングは、フェアウェイをキープ。残り145Y。
セカンドは僅かにグリーン手前。残り約9.4m。
3打目は僅かにカップを外し、パーセーブ。
最終日の石川は2バーディー、1ボギーの「71」トータル-8でホールアウトした。
今大会、石川は4日間すべてをアンダーパーでラウンド。
これまでの絶不調が嘘の様な、安定且つ攻めのゴルフを魅せた。
ピンチに陥っても落ち着いて対処し、逆にナイスショットに繋げるシーンも幾つか見られた。
初出場で今季一番フィールドの厚い(マスターズ以上)「ザ・プレーヤーズ選手権」での今回の大躍進で、石川の今シーズンの潮目が変わるターニングポイントとなる大会になるだろう。
今大会で魅せたリズムの良いゴルフを続けられれば、これからの大会でも上位争いに顔を出すことが増えるはずだ。
ここまで実現しなかった、石川と松山の同級生コンビでの優勝争いにも期待したい。
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