2016F1GP第3戦「中国GP」2日目。公式予選とその前に行われたフリー走行・FP3の模様をご紹介します!
中国GP公式予選は、波乱の展開となり、パワーユニットトラブルでアタック出来なかったメルセデス・ハミルトンは決勝で最後尾からのスタートが決まりました。
また今季初PPはロズベルグ。そしてフロントロー2番手には、レッドブル・リカルドが入りました。またマクラーレンホンダ勢は、赤旗中断の不運でQ2敗退となってしまいました。
【目次】
フリー走行 3回目 FP3
フリー走行3回目 FP3タイム
P | Driver | Team | Time | Laps |
---|---|---|---|---|
1 | S.ベッテル | フェラーリ | 1:57.351 | 3 |
2 | V.ボッタス | ウィリアムズ | 1:58.061 | 7 |
3 | S.ペレス | Fインディア | 1:58.689 | 4 |
4 | C.サインツ | トロロッソ | 1:58.800 | 9 |
5 | E.グティエレス | ハース | 1:59.526 | 7 |
6 | J.パーマー | ルノー | 1:59.677 | 7 |
7 | K.マグヌッセン | ルノー | 1:59.761 | 9 |
8 | P.ウェーレイン | マノー | 1:59.964 | 8 |
9 | M.フェルスタッペン | トロロッソ | 2:00.150 | 6 |
10 | N.ヒュルケンベルグ | Fインディア | 2:00.158 | 4 |
11 | F.ナッセ | ザウバー | 2:00.197 | 8 |
12 | K.ライコネン | フェラーリ | 2:00.812 | 5 |
13 | F.マッサ | ウィリアムズ | 2:02.438 | 4 |
14 | R.ハリアント | マノー | 2:02.732 | 5 |
15 | J.バトン | マクラーレン | No Time | 3 |
16 | F.アロンソ | マクラーレン | No Time | 3 |
17 | R.グロージャン | ハース | No Time | 4 |
18 | D.クビアト | レッドブル | No Time | 4 |
19 | N.ロズベルグ | メルセデス | No Time | 2 |
20 | D.リカルド | レッドブル | No Time | 3 |
21 | L.ハミルトン | メルセデス | No Time | 2 |
22 | M.エリクソン | ザウバー | No Time | 1 |
(映像)大雨の中でのFP3
The best action from a wet final practice in China
(映像:Formula1.com公式HP)
予選に先立って行われたフリー走行3回目、FP3は生憎の雨が降りしきる中スタート。
コース上が川の様になる中、各チーム、ドライバーは、ピット待機の様子見モード。
雨が弱まってきたセッション開始20分辺りから、ちらほらコースインをするチームも出始め、ドライバーから路面状況の報告を受ける確認ラップのみで再びピットイン。
開始30分を経過し、タイムアタックを開始するチームが出てくるも、依然ウェットタイヤで、この時点ではフェラーリ・ライコネンが2:00.812でトップタイム。
雨脚が弱まってきた残り15分には、インターミディエートを履いたフェラーリ・ベッテルが1:57.351を計測し「雨に強いベッテル」がFP3のトップタイムでFP3は終了。
2番手は、1:58.061のウィリアムズ・ボッタス、3番手に1:58.689を計測したフォースインディア・ペレスが続きました。
また、メルセデス、マクラーレン、レッドブルはチーム2台ともが、計測ラップに入らず、FP3を終えています。
予選
昨年までと同じフォーマットで行われることになった、中国GP公式予選。
今回は、チーム内での明暗、赤旗中断による不運等、様々なドラマが生まれました。
Q1
予選 Q1 タイム
P | Driver | Team | Time | Laps |
---|---|---|---|---|
1 | S.ベッテル | フェラーリ | 1:37.001 | 4 |
2 | K.ライコネン | フェラーリ | 1:37.347 | 4 |
3 | V.ボッタス | ウィリアムズ | 1:37.537 | 4 |
4 | J.バトン | マクラーレン | 1:37.593 | 7 |
5 | C.サインツ | トロロッソ | 1:37.656 | 5 |
6 | N.ロズベルグ | メルセデス | 1:37.669 | 7 |
7 | D.リカルド | レッドブル | 1:37.672 | 3 |
8 | D.クビアト | レッドブル | 1:37.719 | 4 |
9 | F.マッサ | ウィリアムズ | 1:38.016 | 5 |
10 | S.ペレス | Fインディア | 1:38.096 | 5 |
11 | N.ヒュルケンベルグ | Fインディア | 1:38.165 | 6 |
12 | M.フェルスタッペン | トロロッソ | 1:38.181 | 5 |
13 | M.エリクソン | ザウバー | 1:38.321 | 7 |
14 | R.グロージャン | ハース | 1:38.425 | 9 |
15 | F.アロンソ | マクラーレン | 1:38.451 | 7 |
16 | F.ナッセ | ザウバー | 1:38.654 | 7 |
17 | K.マグヌッセン | ルノー | 1:38.673 | 9 |
18 | E.グティエレス | ハース | 1:38.770 | 9 |
19 | J.パーマー | ルノー | 1:39.528 | 9 |
20 | R.ハリアント | マノー | 1:40.264 | 9 |
21 | P.ウェーレイン | マノー | No Time | 2 |
22 | L.ハミルトン | メルセデス | No Time | 3 |
(映像)水溜まり+段差に乗りスピンしてしまうマノー・ウェーレイン
Qualifying: Early off for Wehrlein prompts red flags
(映像:Formula1.com公式HP)
雨の上がった予選Q1は、開始直後のマノー・ウェーレインのメインストレートでのスピン、クラッシュにより、長い赤旗中断。
路面は所々ウェットな状態で、ウェーレインは、ストレート立ち上がりのバンプの水溜まりに加え、僅かに路面に段差があり、一瞬車体が浮き上がってしまう状態で、マシン制御不能に。
その後の水捌け作業をするコースマーシャルの作業の遅さと、メインストレートに屋根上に架かる2つの建物から雨だれが起きる設計の悪さという上海国際サーキットの問題が露呈する形となりました。
また、水捌け処理後のトラックが、最終ターン16のコーナー脇に止まったまま、予選が再開され、バトンが無線でトラックをどかした方がいいとコメントするシーンもあり、主催者側の安全面への意識も今後の課題となりそうです。
およそ30分後のセッション再開直後にコースインした、マクラーレンホンダの2台が1-2体勢をしばらく維持。
残り10分辺りから、上位チームがタイムを塗り替え、終了間際にフェラーリ・ベッテルが1:37.001のタイムでトップ。0.346秒差で同僚ライコネンが付け、フェラーリが1-2。
3番手にはウィリアムズ・ボッタスが入り、次いで4番手に1:37.593でマクラーレンホンダ・バトンが速さを魅せました。
アロンソは15番手で、マクラーレンホンダ2台は揃ってQ2進出を決定。
なお、パワーユニットトラブルで、計測タイムに入れなかったメルセデス・ハミルトンはQ1落ちとなっています。
Q2
予選Q2タイム
P | Driver | Team | Time | Laps |
---|---|---|---|---|
1 | K.ライコネン | フェラーリ | 1:36.118 | 3 |
2 | S.ベッテル | フェラーリ | 1:36.183 | 3 |
3 | N.ロズベルグ | メルセデス | 1:36.240 | 3 |
4 | D.リカルド | レッドブル | 1:36.815 | 4 |
5 | V.ボッタス | ウィリアムズ | 1:36.831 | 3 |
6 | D.クビアト | レッドブル | 1:36.948 | 4 |
7 | S.ペレス | Fインディア | 1:37.149 | 4 |
8 | C.サインツ | トロロッソ | 1:37.204 | 4 |
9 | M.フェルスタッペン | トロロッソ | 1:37.265 | 4 |
10 | N.ヒュルケンベルグ | Fインディア | 1:37.333 | 4 |
11 | F.マッサ | ウィリアムズ | 1:37.347 | 4 |
12 | F.アロンソ | マクラーレン | 1:38.826 | 4 |
13 | J.バトン | マクラーレン | 1:39.093 | 4 |
14 | R.グロージャン | ハース | 1:39.830 | 4 |
15 | M.エリクソン | ザウバー | 1:40.742 | 4 |
16 | F.ナッセ | ザウバー | 1:42.430 | 4 |
マクラーレンホンダの2台は最初のアタックをユーズドタイヤで周回。
ライコネンが1:36.118のトップタイム、次いでベッテル、ロズベルグと続き、12-13番手まで下がったマクラーレンホンダ勢は終了間際にニュータイヤでコースイン。
これからアタックに入り、揃ってQ3進出は確実と思われていた矢先、フォースインディア・ヒュルケンベルグのマシンがターン10手前で、フロントタイヤが脱落しストップ。
そのまま赤旗中断セッション終了となり、マクラーレンホンダ勢はアタックラップに入れず、何とも不運なQ2敗退が決定。
フォースインディアとヒュルケンベルグには、ホイール装着ミスにより3グリッド降格処分が下っています。
(映像)フォースインディア・ヒュルケンベルグ、フロントタイヤ脱落で赤旗中断
Qualifying: Wheels come off Hulkenberg's challenge
(映像:Formula1.com公式HP)
Q3
予選 Q3 タイム
P | Driver | Team | Time | Laps |
---|---|---|---|---|
1 | N.ロズベルグ | メルセデス | 1:35.402 | 6 |
2 | D.リカルド | レッドブル | 1:35.917 | 6 |
3 | K.ライコネン | フェラーリ | 1:35.972 | 6 |
4 | S.ベッテル | フェラーリ | 1:36.246 | 3 |
5 | V.ボッタス | ウィリアムズ | 1:36.296 | 6 |
6 | D.クビアト | レッドブル | 1:36.399 | 6 |
7 | S.ペレス | Fインディア | 1:36.865 | 6 |
8 | C.サインツ | トロロッソ | 1:36.881 | 6 |
9 | M.フェルスタッペン | トロロッソ | 1:37.194 | 6 |
10 | N.ヒュルケンベルグ | Fインディア | No Time | 0 |
Q3では、ロズベルグが1:35.402のタイムを叩き出し今季初のポールポジションを獲得。
ハミルトンがQ1敗退で不在の中、2番手に入ったのは、1:35.917の好タイムを出したレッドブル・リカルドがフロントローを獲得。
ここまで好タイムを連発していたライコネンは、最後にミスが出るも1:35.972と1分35秒台のタイムで、3番手。
ベッテルは1アタックのみで4番手タイムとなっています。
(映像)PPを決めたラップのロズベルグのオンボードカメラ
ゐ太夫の寸評
決勝グリッドは、ロズベルグ→リカルドのフロントロー。次いで、後ろにはフェラーリの2台が並びます。
10番手のヒュルケンベルグは3グリッド降格処分で、13番手となり、マクラーレンホンダ勢は1ずつ繰り上がり、アロンソ11番手、12番手バトン。
元々、ギアボックス交換で5グリッド降格が決まっていたハミルトンは、Q1でノータイムのため、最後尾からのスタートとなります。
フロントローにハミルトンがいない、シングルクラッチの決勝スタートがどうなるのか?
そして、そのハミルトンは最後尾からどう猛追するのか?
予選Q2で悔しい思いをしたマクラーレンホンダのアロンソとバトンも、今度こそダブル入賞に燃える、注目度の高い決勝レースは、17日(日)日本時間15時にスタートします!
(中国GP2016 各日速報 TV放送 レーススケジュール)
h-idayu.hateblo.jp
(中国GP2016 FP1FP2速報)
h-idayu.hateblo.jp
(2016F1GP日程・スケジュール レギュレーション改正等記事)
h-idayu.hateblo.jp
※ゐ太夫のぶろぐは「ブログ村」「ブログランキング」に参加しております。
ご協力のクリックを頂ければ、幸いです。
F1 ブログランキングへ