更新:2017年5月5日 走行シーン、内装動画追加
いよいよデビューしたJR東日本の超豪華寝台クルーズトレイン「トランスイート四季島(しきしま)」一番列車の様子、その車両内外のイメージ、コンセプト等をご紹介します!
車両は全室スイートルームで最大料金105万円、展望車、ラウンジ、ダイニングを備え10両編成ながら定員は34名という、まさに豪華列車と呼ぶに相応しいクルーズトレインが誕生しました!運行開始直後2017年5月、6月走行列車の事前申込み倍率は、何と最大で76倍となっていました!
今回は、その豪華列車「トランスイート四季島」の概要や、今後の鉄道の在り方にも触れてみたいと思います。(当記事は2016年1月15日初稿を加筆しています)
TRAIN SUITE 四季島
クルーズトレイン、周遊列車として
北陸新幹線、北海道新幹線と新たな新幹線路線が開業する中、在来線・私鉄では、JR九州の「ななつ星」や近鉄特急「しまかぜ」等、敢えて列車の、のんびり贅沢な旅を楽しもうという動きも広がってきています。
JR西日本では、引退した「トワイライトエクスプレス」の後継として「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(みずかぜ)」の運行を予定。
そしてJR東日本の「トランスイート四季島」は、大人気・大盛況の中、2017年5月1日に一番列車がデビューしました!
【動画】トランスイート四季島 デビュー!上野駅出発式!
(映像:KYODO NEWS YouTube公式アカウント)
【動画】トランスイート四季島 一番列車 北海道を走行!
(映像:YouTube kona1317さんアカウント)
【動画】4日間の周遊を終え、上野に戻る「四季島」乗客は大満足!
JR東日本から「四季島」のコンセプト等、プレス発表映像
youtu.be
(映像:KYODO NEWS YouTube公式アカウント)
TRAIN SUITE 四季島 編成
「トランスイート四季島」は10両編成で運行される予定で、展望車、ラウンジ、ダイニングスペースを備え、客室はすべて「スイート」
最上級の「スイートルーム」には、檜風の浴室も設置される予定。
奥山清行氏が手掛けた車両内外のデザインコンセプトは「時間と空間の移り変わりを楽しむ列車」とし、内装やインテリア、食器に至るまで、東北~北海道の木材や漆を多用し、自然素材、伝統素材を活かす造型となっています。
最大料金105万円、10両編成ながら定員は34名のみという、豪華列車に相応しい贅沢な空間となりそうです。
(画像:JR東日本)
【動画】TRAIN SUITE 四季島 川重車両工場にて初お披露目
(映像:KYODO NEWS YouTube公式アカウント)
【動画】トランスイート四季島 営業開始直前プレス向けお披露目
(映像:KYODO NEWS YouTube公式アカウント)
TRAIN SUITE 四季島の旅
周遊プランは「上野駅」を発着し、東北や北海道の文化・自然に触れる1泊2日~3泊4日の3コースを用意。
停車駅から日光東照宮、白神山地、塩釜の魚市場、アイヌ文化関連施設といった観光スポットをバスに乗り換え、周遊する検討もされており、さながら豪華大型客船の列車版といった様相です。
※上記は営業開始当初のプランです。
TRAIN SUITE 四季島の旅のご紹介 | TRAIN SUITE 四季島 | JR東日本
動画TRAIN SUITE 四季島 コンセプト映像
(映像:JR東日本 YouTube公式アカウント)
奥山清行氏による車両デザイン
奥山清行氏は、ゼネラルモーターズのチーフデザイナー、ポルシェのシニアデザイナーを経て、フェラーリのデザインで有名なイタリア「ピニンファリーナ」のデザインディレクターとして、フェラーリ・エンツォ、マセラティ・クアトロポルテやオートバイ・ドゥカティ等のデザインを手掛けています。
その後、デザイン事務所を立ち上げ、建築、船舶、ロボット等のデザインも手掛け、秋田新幹線「E6系」北陸新幹線「E7系」のデザインも担当しています。
(ロッソ・ディノ・エンツォ・フェラーリ)(秋田新幹線 E6系)(北陸新幹線 E7系)- 作者: 奥山清行
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これからの鉄道の在り方
速くて安全且つ正確な時刻で運行される高速鉄道として、日本が誇る新幹線とは対局にある豪華クルーズトレインの旅。
JR九州の「ななつ星」は未だ人気は衰えず、乗車申込みの倍率は高いまま推移している様です。
前述した通りJR西日本からも「トワイライトエクスプレス」の後継として、更に豪華さを増した「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(みずかぜ)」の運行が予定されています。
これからも、急ぎ旅ではない「クルーズトレインの旅」の需要は増えるでしょうし、地方のローカル線の人気も上がってきています。
通勤・通学の輸送手段・旅行の目的地までの移動手段であった鉄道ですが、列車に乗ること、鉄道そのものが主役という風潮は、今後一層増してくることでしょう。
(「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の記事はこちら)
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