猛暑のマレーシア・セパンでMP4-30のホンダパワーユニットは保つのか?
昨日のフリー走行では、ほぼノートラブルで順調に走行を重ねたマクラーレンホンダ。
予選前の最後のセッティングのチャンスのフリー走行FP3での走りにも注目が集まる。
予選を前にした最後のセッティングのチャンスになるFP3。
スコールの無い今回のマレーシア・セパンではタイヤにもブレーキにも厳しく各ドライバーも、
過酷な環境の中、細心のドライビングが要求される。
FP3開始と同時に、バトンがコースインしたが、タイムアタックに出ないまま1周でピットへ戻った。
開始20分過ぎ辺りで、アロンソがコースインし周回を重ね、1:42.595とこの時点で11番手のタイムを出した。
FP3は予選を見据えながら、ロングランドライブのセッティングを煮詰めるチームもあるため、額面通り評価出来ないこともあるが、
アロンソの走りはこの後の予選一発の速さを魅せてくれる期待をさせてくれる。
しばらくピットに滞在したバトンもコースイン、1:43.266で16番手のタイム。
ちなみにバトンは昨日のFP2終了後「他のマシンと戦えないと言ったのは、間違いかも」と、自身の想像よりマシンとユニットの仕上がりが早いことを示唆する発言をしている。
その後、各チームが予選アタック用のフリー走行に入る中、トップタイムは1:39.690でロズベルグが叩き出し、
0.184s遅れで2番手にハミルトン。
アロンソは、2.301s遅れで15番手のタイムを計測。
その後、計測に入ったバトンは、2.629s遅れの18番手。
やはりタイムは出ないが、アロンソはフォースインディアの間に割り込んでおり、周回数も重ねられ
開幕前テストからオーストラリアGPまでに、トラブル続きでまともに走れない状況から想像以上に早く調整が進んでいることを窺わせる。
マクラーレンホンダとしては、メルセデス、フェラーリと互角の戦いが出来る様になるまでは、仕上がったとは言わないだろうが、
そのタイミングは意外と早まるかもしれない。
元々コンパクトなポテンシャルの高いパワーユニットとして設計されているため、難しい調整が続いているが、
仕上がった時の速さはかなり期待していいものだろう。
【マレーシアGP フリー走行3回目 FP3 結果】
順位 | No | ドライバー | チーム | タイム | 周回数 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | N.ロズベルグ | メルセデス | 1'39''690 | 13 |
2 | 44 | L.ハミルトン | メルセデス | 1'39''874 | 10 |
3 | 7 | K.ライコネン | フェラーリ | 1'40''245 | 9 |
4 | 5 | S.ベッテル | フェラーリ | 1'40''266 | 13 |
5 | 19 | F.マッサ | ウイリアムズ | 1'40''391 | 14 |
6 | 77 | V.ボッタス | ウイリアムズ | 1'40''406 | 15 |
7 | 3 | D.リカルド | レッドブル | 1'40''590 | 19 |
8 | 55 | C.サインツJr. | トロロッソ | 1'40''601 | 19 |
9 | 33 | M.フェルスタッペン | トロロッソ | 1'40''989 | 18 |
10 | 9 | M.エリクソン | ザウバー | 1'41''200 | 19 |
11 | 8 | R.グロージャン | ロータス | 1'41''206 | 16 |
12 | 13 | P.マルドナド | ロータス | 1'41''592 | 18 |
13 | 26 | D.クビアト | レッドブル | 1'41''776 | 14 |
14 | 27 | N.ヒュルケンベルグ | Fインディア | 1'41''804 | 15 |
15 | 14 | F.アロンソ | マクラーレン | 1'41''991 | 13 |
16 | 11 | S.ペレス | Fインディア | 1'42''100 | 14 |
17 | 12 | F.ナスル | ザウバー | 1'42''117 | 18 |
18 | 22 | J.バトン | マクラーレン | 1'42''319 | 13 |
19 | 98 | R.メリ | マノー | 1'46''647 | 9 |
20 | 28 | W.スティーブンス | マノー | 1'47''059 | 6 |
(参照:オートスポーツHP)
注目のトロロッソ、ルーキーコンビは8位にサインツJr.9位にフェルスタッペンと安定した速さを魅せている。
今回のマレーシアGPは、GP前から雨が降っておらず特に暑い中でのレースとなっており、
各ドライバーは無線で「ドライバビリティーの問題」を訴えている。
決勝は各チームのタイヤの作戦面でも、勝負が分かれそうだ。
過去にはスコールでこんなことも。youtu.be
(映像:FORMULA 1.com公式アカウントより)
まずは、この後の予選でバトンと特にアロンソがQ2セッションに進めるか?に注目したい。
(マレーシアGP決勝の模様はこちら)
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(マレーシアGP予選の模様はこちら)
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