2015F1第4戦バーレーンGPはメルセデス ハミルトンがポールポジションから優勝を決め、今季3勝目を挙げ、2位には残り数ラップでの激闘を制したライコネンが入り、3位ロズベルグを制した。
一方、明暗が分かれたマクラーレンホンダはアロンソがポイント獲得まで、あと1歩となる11位。今週ずっとトラブルを抱えたバトンはレース前に、トラブル解決が間に合わず未出走となった。
バトンが出走しないことで、19台でのレースとなったバーレーンGPをダイジェストでお伝えする。
ナイトレースのバーレーンGP。
ハミルトンは絶好のスタートを切りトップを守る。
本人にとっては屈辱の3番手スタートなったメルセデス・ロズベルグは予選4番手のフェラーリ・ライコネンにオーバーテークされ3番手・4番手が入れ替わる。
オープニングラップのオーダーは以下。
1 Hamilton
2 Vettel
3 Raikkonen
4 Rosberg
5 Bottas
6 Ricciardo
7 Grosjean
8 Hulkenberg
9 Ericsson
10 Sainz
11 Perez
12 Nasr
13 Alonso
14 Verstappen
15 Kvyat
16 Maldonado
17 Massa
18 Merhi
19 Stevens
4周目に、ロズベルグがライコネンを交わし3番手を奪い返す。
7周目にフェルスタッペンが全体で一番最初のピットイン、ダメージを負ったノーズの交換とミディアムタイヤを履き、ピットアウト。
9周目に3位ロズベルグが2位のベッテルをターン1で交わし、メルセデスのワンツー体勢、3番手ベッテル、4番手ライコネンとなる。
しかし、2位~4位までのタイム差は殆どない状態で、ハミルトンだけが一人旅の様相。
11周目に中位勢グループが1回目のピットイン。
12、13周辺りから9位クビアト10位アロンソのバトルが激しくなり、アロンソのマシンが攻められる状態であることを実証している。
14周にベッテルがピットイン。
同じく14周、アロンソもピットイン、ミディアムタイヤに履き替える作戦。
15周目にハミルトンがピットインし、ピットアウト時に1コーナーに入る後ろで、ちょうどタイヤ交換を終えた2位ベッテルを3位ロズベルグが交わし、2位ハミルトン、3位ロズベルグ、4位ベッテルとなる。
18周目にトップのライコネンがピットインし、ミディアムタイヤに交換しコースイン。
19周目に一度アロンソがクビアトに仕掛けるも、再度被せられオーバーテイクはならず。
より激しいバトルでタイム差が縮まる。
27周目の上位勢タイム
Hamilton 1m39.4s
Rosberg 1m39.5s
Vettel 1m39.8s
Raikkonen 1m39.3s
ライコネンのタイムがかなり速いペースでラップを重ね4位から上位を窺う体勢を見せる。
29周、11位走行中のアロンソがターン1でヒュルケンベルグにオーバーテイクされ12位。
そしてすぐ後ろに着いていたミディアムタイヤのマッサにも抜かれた。
31周目には再びターン1で、今度はナスルにオーバーテイクされる。
長い直線で伸びてくる1コーナーでは、まだアロンソの腕を持っても、あっさり交わされてしまうが、マクラーレン・アロンソは2ストップ作戦のため、ここは行かせて、もっと後でどう順位がどうなっているか?が重要だ。
この31周目でサインツのマシンが止まり、サインツはマシンを降りイエローフラッグ。
35周目、上位勢が2回目のピットイン。
ロズベルグがピットインしコースインするタイミングで、ターン1でベッテルが先を通過。
3位ベッテル、4位ロズベルグの体勢に入る。
36周目の最終コーナーで、ベッテルがコーナーリングで膨らんでしまいミス。
そこをロズベルグに突かれ、3、4位が入れ替わる。
37周目にそのベッテルがピットイン。おそらく最終コーナーで膨らんだ際に痛めたと思われるフロントウイングも交換。
39周目に1位ライコネン2位ハミルトンの間で、周回遅れながら走行中のアロンソがライコネンを抜いていくシーンも見られた。
そして、40周目のターン1でハミルトンがライコネンをオーバーテイクし、1位ハミルトン、2位ライコネンに入れ替わる。
41周目にライコネンがピットイン。
44周、3位ライコネンのペースはかなり速く2位ロズベルグのタイム差が縮まる。
そして4位ボッタスと5位ベッテルの差も縮まり、こちらはバトル状態がずっと続くが交わすところまでは至らず。
50周を過ぎても、上位の順位は変わらずだが、ライコネンはロズベルグに対し徐々に差を詰めている。
54周~55周目に、ロズベルグの前に周回遅れが出始めライコネンとの差が無くなる。
そして56周目のターン1でロズベルグのブレーキにトラブルが出てコーナーを曲がりきれない間にライコネンが交わし2位に。
続いて、ハミルトンの無線からもBBW(ブレーキ系等)のトラブル発生との交信がされ、ライコネンが差を詰めるが、ハミルトンは落ち着いたドライビングで、トップチェッカー。
【バーレーンGP2015 決勝 総合結果】
順位 | No. | ドライバー | チーム | タイム差 |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | L.ハミルトン | メルセデス | - |
2 | 7 | K.ライコネン | フェラーリ | +3.38秒 |
3 | 6 | N.ロズベルグ | メルセデス | +6.033秒 |
4 | 77 | V.ボッタス | ウイリアムズ | +42.957秒 |
5 | 5 | S.ベッテル | フェラーリ | +43.989秒 |
6 | 3 | D.リカルド | レッドブル | +61.751秒 |
7 | 8 | R.グロージャン | ロータス | +84.763秒 |
8 | 11 | S.ペレス | Fインディア | +1周 |
9 | 26 | D.クビアト | レッドブル | +1周 |
10 | 19 | F.マッサ | ウイリアムズ | +1周 |
11 | 14 | F.アロンソ | マクラーレン | +1周 |
12 | 12 | F.ナスル | ザウバー | +1周 |
13 | 27 | N.ヒュルケンベルグ | Fインディア | +1周 |
14 | 9 | M.エリクソン | ザウバー | +1周 |
15 | 13 | P.マルドナド | ロータス | +1周 |
16 | 28 | W.スティーブンス | マノー | +2周 |
17 | 98 | R.メリ | マノー | +3周 |
R | 33 | M.フェルスタッペン | トロロッソ | DNF |
R | 55 | C.サインツJr. | トロロッソ | DNF |
DNS | 22 | J.バトン | マクラーレン | DNS |
(参照:オートスポーツHP)
ハミルトンは通算36勝目。
2位には、ライコネンが今季初、2013年以来久しぶりの表彰台となった。
3位にロズベルグ。
4位にボッタス。5位に今回は苦戦したベッテル。
アロンソはポイント獲得まであと一歩の11位フィニッシュとなった。
今回もフェラーリの作戦勝ちの様相だ。
メルセデスには最後の数周で2台にブレーキトラブルが出ており、あと数周あればハミルトンもライコネンに交わされていた可能性は高い。
ロズベルグは前回中国GPでハミルトン批判をし注目を集めただけに、予選から決勝と本人の納得の行く内容・結果ではなかったと思われる。
おそらく彼の頭の中には昨年のバーレーンで繰り広げたメルセデス同士の壮絶なバトルを再度やりたかったであろう。
【2014バーレーンGP メルセデス同士の激しいバトル映像】youtu.be
そして、何度も中位勢とバトルを繰り返し、11位フィニッシュとなったマクラーレンホンダのアロンソ。
予選Q2進出と共に、決勝でも速さと安定性を示せたマクラーレンホンダMP4-30のマシン、パワーユニットの成長スピードがより上がってきたことを、証明している。
しかし、バトンのマシンは原因不明のトラブル続きで決勝にも出られないという事態が起きており、この問題の解決は急務だ。
マクラーレンホンダはヨーロッパラウンドから、新スペックユニットを投入してくる予定で、これまで以上の速さ、安定性に期待が掛かる。
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