更新:2018/09/21
年間王者には賞金約11億円!(1000万ドル)の超高額賞金と栄えあるその年のチャンピオンを決めるPGA FedExカッププレーオフシリーズ!⛳
日本のゴルフ界には馴染みの薄い制度の内容、システム、ルール。ポイント計算、歴代チャンピオン、レギュラーシーズンランク1位と年間王者の相関関係の検証等、ご紹介します!
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FedExカッププレーオフシリーズとは?
FedExカップ プレーオフシリーズ ルール&超高額賞金
PGAツアーも以前は日本ツアーと同じく、獲得賞金ランキングでシーズン終了時にトップにいる選手が、その年のチャンピオン・年間王者となっていました。
その後FedExがツアースポンサーとなり、大会毎にFedExカップポイントを付与するポイントランキング制に移り、2007年からレギュラーシーズン終了後に、優勝ポイント2000Ptの試合を4試合ノックダウン方式で闘い、年間王者を決める「プレーオフシリーズ」を導入しました。
レギュラーツアー、通常大会の優勝ポイントが500Pt、世界選手権が550pt、四大メジャーとプレーヤーズ選手権が600Ptであり、プレーオフでは1試合2000Ptの大会が4試合続くことから、一発逆転での年間王者タイトルと共にボーナス1,000万ドル(約11億円)を狙い、世界のトッププロ達が頂点を目指し、まさにクライマックスという闘いが繰り広げられます!
まず、シーズン終了時点で「FedExカップランク125位」までの選手達が、プレーオフシリーズ初戦「ザ・ノーザントラスト」(旧ザ・バークレイズ)に出場出来、ここでポイントランク100位までが次戦に駒を進められます。
加えて、予選カットや棄権、欠場をしても獲得ポイント数で100位以内であればプレーオフ第2戦「デルテクノロジーズ選手権」に進出。
ここでは、ポイントランキング上位70名までが、第3戦「BMW選手権」へ進出。ここからは70名でのプレーとなるため、予選カットが無くなります。
最終戦「ツアー選手権」へ出場出来る上位30名は、最終戦を前にここまでのポイントをリセットされ、それまでの順位順に新たにポイントを付けられます。
まさに究極のエリートフィールドでのファイナルを勝ち抜いた者が、その年の「年間王者・チャンピオン」の栄誉を受けます!
1000万ドル(約11億円)は年間王者へのボーナス賞金であり、それぞれ4試合の賞金は別途支払われます。
プレーオフシリーズ2018 図表
2019年シーズンのFedExカッププレーオフシリーズ
日程・大会数の変更
2019年FedExカッププレーオフシリーズは現在の4試合開催から3戦開催となり、「デルテクノロジーズ選手権」が取り止めとなります。
これにより、FedExランク上位125位「ザ・ノーザントラスト」→70位「BMW選手権」→30位「ツアー選手権」となり、これまでの初戦から2戦目まで125位→100位の選手に与えられていた出場権が一気に70名に絞られることになりました!
(予定)プレーオフシリーズ フォーマット・ルールの変更
プレーオフシリーズに関しては、今後、レギュラーツアー終了時点でのFedExランク首位のプレーヤーにボーナス賞金300万ドルを与えること。
また、現行のプレーオフシリーズ通してのポイントランク首位を年間王者とするのではなく、
最終戦「ツアー選手権」をハンディキャップ戦とし、その優勝者を年間王者とするフォーマットへの変更が検討されています!
後述する様に、昨季はレギュラーシーズン終了時点でのFedExランキング首位は松山英樹。
そして、プレーオフシリーズFedExランキング首位は、ジャスティン・トーマス、最終戦「ツアー選手権」の優勝者は、ザンダー・ショフレと、年間王者と最終戦勝者が異なる結果となってしましました。
レギュラーシーズン ランキングトップと「年間王者」の関係
元々は、全盛期のタイガー・ウッズが2位以下を引き離したままシーズン終盤に入るため、ファンの楽しみが無いことへの対策の意味合いも持って導入された制度とも言われています。
ただ、近年はポストタイガーの中堅、若手の実力が伯仲しており、以前から指摘されてきた、たった4試合でレギュラーシーズンの実績が覆ってしまうことへの批判もあります。
下記、対比ランキングの通り、レギュラーシーズンランク1位が年間王者になるのは至難の業で、2016シーズンのマキロイがレギュラー36位から、2014シーズンのホーシェルは何と69位から大逆転年間王者獲得を果たしています。
2010年から、ハース、スネデカー、ホーシェルと3年連続10位台から年間王者に輝いてもいます。
逆に、これを見る限りでは、レギュラーランクトップが「年間王者」を獲得したのは、2007、2009年のタイガー・ウッズと2015年のジョーダン・スピースのみと厳しい数字になっています。
昨季の松山英樹はレギュラーシーズンをトップで終えたものの、2017シーズンを通して松山の前に立ちはだかったジャスティン・トーマスに年間王者の座は奪われてしまいました!
FedExカップ プレーオフシリーズ 歴代王者
年 | プレーヤー | ポイント | 2位との差 | 試合 | 優勝 | TOP5 | PO前順位 | PO前Pt |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | J.トーマス | 3,000 | 660 | 4 | 1 | 2 | 2 | 2,689 |
2016 | R.マキロイ | 3,120 | 740 | 4 | 2 | 2 | 36 | 973 |
2015 | J.スピース | 3,800 | 1,493 | 4 | 1 | 1 | 1 | 4,169 |
2014 | B.ホーシェル | 4,750 | 1,650 | 4 | 2 | 3 | 69 | 722 |
2013 | H.ステンソン | 4,750 | 2,007 | 4 | 2 | 2 | 9 | 1,426 |
2012 | B.スネデカー | 4,100 | 1,273 | 4 | 1 | 2 | 19 | 1,194 |
2011 | B.ハース | 2,760 | 15 | 4 | 1 | 1 | 15 | 1,273 |
2010 | J.フューリック | 2980 | 252 | 3 | 1 | 1 | 11 | 480 |
2009 | T.ウッズ | 4,000 | 1,080 | 4 | 1 | 3 | 1 | 3,341 |
2008 | V.シン | 125,101 | 551 | 4 | 2 | 2 | 7 | 15,034 |
2007 | T.ウッズ | 123,033 | 12,578 | 3 | 2 | 3 | 1 | 30,574 |
レギュラーシーズン 歴代TOP
年 | シーズンTOP |
---|---|
2017 | 松山英樹 |
2016 | ジェイソン・デイ |
2015 | ジョーダン・スピース |
2014 | ロリー・マキロイ |
2013 | タイガー・ウッズ |
2012 | タイガー・ウッズ |
2011 | ニック・ワトニー |
2010 | アーニー・エルス |
2009 | タイガー・ウッズ |
2008 | タイガー・ウッズ |
2007 | タイガー・ウッズ |
松山英樹のプレーオフシリーズ
第1戦 | 第2戦 | 第3戦 | 最終戦 | |
---|---|---|---|---|
ノーザントラスト | デル選手権 | BMW選手権 | ツアー選手権 | |
2017年 | CUT | 23位T | 47位T | 26位T |
2016年 | CUT | 15位T | 24位T | 5位 |
2015年 | 13位T | 25位T | 7位T | 12位T |
2014年 | 30位T | 57位T | 20位T | 22位 |
松山英樹はルーキーイヤーから、4年連続でプレーオフファイナルの30名に名を連ねており、分厚いフィールドの中での実績は、さすがとしか言い様がありません。
2014年~2016年はレギュラーシーズン終盤に調子を落としていても、なぜか大舞台のプレーオフで復調し、結果を出してきています。
2017年はレギュラーツアーポイント首位の成績で臨んだものの、初戦「ザ・ノーザントラスト」を予選カットで出遅れ、ポイントランクは8位でシーズンを終えています!
(1)FedExカップ プレーオフ ポイント配分
順位 | ポイント | 順位 | ポイント | 順位 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2000 | 31 | 106 | 61 | 19.2 |
2 | 1200 | 32 | 100 | 62 | 18.4 |
3 | 760 | 33 | 94 | 63 | 17.6 |
4 | 540 | 34 | 88 | 64 | 16.8 |
5 | 440 | 35 | 84 | 65 | 16 |
6 | 400 | 36 | 80 | 66 | 15.2 |
7 | 360 | 37 | 76 | 67 | 14.4 |
8 | 340 | 38 | 72 | 68 | 13.6 |
9 | 320 | 39 | 68 | 69 | 12.8 |
10 | 300 | 40 | 64 | 70 | 12 |
11 | 280 | 41 | 60 | 71 | 11.6 |
12 | 260 | 42 | 56 | 72 | 11.2 |
13 | 240 | 43 | 52 | 73 | 10.8 |
14 | 228 | 44 | 48 | 74 | 10.4 |
15 | 220 | 45 | 44 | 75 | 10 |
16 | 212 | 46 | 42 | 76 | 9.6 |
17 | 204 | 47 | 40 | 77 | 9.2 |
18 | 196 | 48 | 38 | 78 | 8.8 |
19 | 188 | 49 | 36 | 79 | 8.4 |
20 | 180 | 50 | 34 | 80 | 8 |
21 | 172 | 51 | 32 | 81 | 7.6 |
22 | 164 | 52 | 30 | 82 | 7.2 |
23 | 156 | 53 | 28 | 83 | 6.8 |
24 | 148 | 54 | 26 | 84 | 6.4 |
25 | 142 | 55 | 24 | 85 | 6 |
26 | 136 | 56 | 23.2 | - | - |
27 | 130 | 57 | 22.4 | - | - |
28 | 124 | 58 | 21.6 | - | - |
29 | 118 | 59 | 20.8 | - | - |
30 | 112 | 60 | 20 | - | - |
(2)プレーオフファイナル リシードポイント配分
順位 | Pt | 順位 | Pt |
---|---|---|---|
1 | 2,000 | 16 | 293 |
2 | 1,800 | 17 | 272 |
3 | 1,520 | 18 | 251 |
4 | 1,296 | 19 | 231 |
5 | 1,280 | 20 | 219 |
6 | 1,120 | 21 | 206 |
7 | 960 | 22 | 194 |
8 | 800 | 23 | 182 |
9 | 640 | 24 | 170 |
10 | 480 | 25 | 161 |
11 | 384 | 26 | 151 |
12 | 368 | 27 | 142 |
13 | 352 | 28 | 133 |
14 | 336 | 29 | 124 |
15 | 314 | 30 | 115 |
第3戦までは(1)のポイントが順位によって配分され、最終戦を前にした30名はその順位によって(2)のポイントをリシードされます。
そのため第3戦「BMW選手権」までに、より上位のポイント数を積み上げていくことが求められます!
FedExカッププレーオフシリーズ2018 開催スケジュール
日程 | 大会 | 会場/住所 |
---|---|---|
8/23-8/26/2018 | ザ・ノーザントラスト | ザ・リッチウッドGC (ニュージャージー州) |
8/31-9/03/2018 | デルテクノロジーズ選手権 | TPCボストン (マサチューセッツ州) |
9/06-9/09/2018 | BMW選手権 | アロニミンクGC (ペンシルベニア州) |
9/20-9/23/2018 | ツアー選手権 | イーストレイクGC (ジョージア州) |
(松山英樹 2017 使用球)
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